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[vine-users:077475] Re: 2つ目 のドメイン

  • From: 増田貴雄 <masuda4ml@xxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:077475] Re: 2つ目 のドメイン
  • Date: Fri, 17 Aug 2007 11:19:21 +0900
増田です。

> main.cf の mydestination のことですね。 受け取るメールのあて先と
> なるドメイン名がすべて列挙されていないといけません。

これだとfoo@example.jpもfoo@example.comも同じメールボックスに配送
されてしまいます。
それで良いならば問題ありませんが、上記のアドレス宛てのメールを
別々のメールボックスに配送したい場合は、以下のようにすると良い
でしょう。
(メインのドメインをexample.jp、バーチャルドメインをexample.com
 として書いています。)

1.virtual_alias_domains を設定し、違うOSユーザに転送する。
以下のような記述をすることで、foo@example.com宛てのメールを
foo_com@example.jpのメールボックスに配送することができます。
mydestinationにはヴァーチャル側のドメインは書かなくてよい
です。

[/etc/postfix/main.cf]
mydestination = example.jp
virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual

[/etc/postfix/virtual]
foo@example.com        foo_com@example.jp


2.virtual_mailbox_domains, virtual_mailbox_maps, virtual_uid_maps,
  virtual_gid_maps を設定して、OSユーザと独立したメールボックス
  に配送する。
この辺りのパラメータを設定することで、/var/spool/mailではないところ
にバーチャルドメイン用のメールボックスを作成できるようです。
この場合は、ユーザ名(@の左側部分)の名前空間が独立しているので、
foo@example.jpもfoo@example.comもユーザ名はfooのままメールボックス
を作成できるでしょう。
ですが、pop3やローカルメーラでバーチャルアドレス側のメールを受信す
る場合には、別途工夫が必要だと思います。


3.ローカルのメールボックスに、バーチャルドメイン対応のものを
  利用する。
私はvine3.2でpostfix + cyrus-imapdでバーチャルドメインを構成して
います。
cyrus-imapdでは、以下の設定をしてやるだけでバーチャルドメインが
使用できます。
[/etc/imapd.conf]
virtdomains: yes
defaultdomain: example.jp

foo@example.jpとfoo@example.comも別々のメールボックスとして扱って
くれます。pop3にも対応しているので、クライアント側はこれまでと同様
の使い方もできるでしょう。
pop3は使っていないのでわかりませんが、imapであれば、クライアント側
の設定もユーザ名にメールアドレス全体を指定するだけでどちらのドメイン
のメールボックスにもアクセスできます。確認していませんが多分pop3でも
同様なのではないでしょうか。

うちではさらに、メールボックスの管理にcyrus-sasl+postfixを用い
ていますが、vine3.2のcyrus-saslは、postfixやmysqlがbaseに入って
いないためかDB対応のプラグインがrpmになっていないようなので、
cyrus-saslをビルドしなおして使用しています。

こんなところでしょうか。
本格的に使用して、家族や友人のメールボックスを作成しようという
くらいの規模を想定されているなら、imapを導入した方が、後々に
ややこしくならないで済むかもしれません。


以上です。

-- 
増田貴雄
masuda4ml@xxxxxxxx