増田です。 > main.cf の mydestination のことですね。 受け取るメールのあて先と > なるドメイン名がすべて列挙されていないといけません。 これだとfoo@example.jpもfoo@example.comも同じメールボックスに配送 されてしまいます。 それで良いならば問題ありませんが、上記のアドレス宛てのメールを 別々のメールボックスに配送したい場合は、以下のようにすると良い でしょう。 (メインのドメインをexample.jp、バーチャルドメインをexample.com として書いています。) 1.virtual_alias_domains を設定し、違うOSユーザに転送する。 以下のような記述をすることで、foo@example.com宛てのメールを foo_com@example.jpのメールボックスに配送することができます。 mydestinationにはヴァーチャル側のドメインは書かなくてよい です。 [/etc/postfix/main.cf] mydestination = example.jp virtual_alias_maps = hash:/etc/postfix/virtual [/etc/postfix/virtual] foo@example.com foo_com@example.jp 2.virtual_mailbox_domains, virtual_mailbox_maps, virtual_uid_maps, virtual_gid_maps を設定して、OSユーザと独立したメールボックス に配送する。 この辺りのパラメータを設定することで、/var/spool/mailではないところ にバーチャルドメイン用のメールボックスを作成できるようです。 この場合は、ユーザ名(@の左側部分)の名前空間が独立しているので、 foo@example.jpもfoo@example.comもユーザ名はfooのままメールボックス を作成できるでしょう。 ですが、pop3やローカルメーラでバーチャルアドレス側のメールを受信す る場合には、別途工夫が必要だと思います。 3.ローカルのメールボックスに、バーチャルドメイン対応のものを 利用する。 私はvine3.2でpostfix + cyrus-imapdでバーチャルドメインを構成して います。 cyrus-imapdでは、以下の設定をしてやるだけでバーチャルドメインが 使用できます。 [/etc/imapd.conf] virtdomains: yes defaultdomain: example.jp foo@example.jpとfoo@example.comも別々のメールボックスとして扱って くれます。pop3にも対応しているので、クライアント側はこれまでと同様 の使い方もできるでしょう。 pop3は使っていないのでわかりませんが、imapであれば、クライアント側 の設定もユーザ名にメールアドレス全体を指定するだけでどちらのドメイン のメールボックスにもアクセスできます。確認していませんが多分pop3でも 同様なのではないでしょうか。 うちではさらに、メールボックスの管理にcyrus-sasl+postfixを用い ていますが、vine3.2のcyrus-saslは、postfixやmysqlがbaseに入って いないためかDB対応のプラグインがrpmになっていないようなので、 cyrus-saslをビルドしなおして使用しています。 こんなところでしょうか。 本格的に使用して、家族や友人のメールボックスを作成しようという くらいの規模を想定されているなら、imapを導入した方が、後々に ややこしくならないで済むかもしれません。 以上です。 -- 増田貴雄 masuda4ml@xxxxxxxx