田中宏明です。 ちょっと長い書き出しになりますが。 Vine 5 のリリースに先だって、Seed ML で鈴木代表が 「もう DVD でもいいように思うが」と書いたものに 「無理に CD に収める苦労をするくらいなら、DVD を標準にして欲しい」と 強引にリプライしたのは私でした。 と同時に「DVD ドライブが無い世代の PC を鑑みて CD 容量の iso イメージも」とわがままをお願いしたものが ほぼそのまま取り入れていただいた形が現状のリリース形態です。 このときのやりとりの記憶に拠れば、 大きな違いは Tex の収録だったと思います。 実際にはもっと変更があったかもしれませんが。 users-ML で議論を尽くすべきだったといわれれば、反論はありません。 また、「私の意見が通った」というつもりもありません。 Vine の将来を真剣に考え、積極的に意見が交わされている Seed-ML で 異論、懸念といえるものも無く、すんなり決まった雰囲気でした。 みなさんが沈黙で「異議なし」を主張なさったのだと思います。 DVD の内容も「できるだけ小さく、CD に入りきらない分だけを」と お願いしたものの、これは結果的には蛇足になりました。 みなさんも当然だと思っていたようでしたので。 結果として、CD イメージの方は(実際には試しいませんが)、 ロレンスさんのおっしゃるものと同一ではないかもですが、 目的を満たすものとして存在していると思います。 以下は私の意見です。 DVD ドライブが行き渡り、CD 専用のドライブが淘汰されていく現状で CD 容量に限定し、縛られるリリース形態はメリットが薄いと思っています。 可能な限り、CD サイズのイメージもサポートを続けるべきだと強く思います。 ただ、「Vine Linux はどうあるべきか」という意識に、 収録メディアの限界が足かせになるのは、終わらせたほうがいいとも思います。 そして終わらせたのだと思っています。 Vine 4x 時点で、すでに開発用サブパッケージ(hoge-devel 等)が インストール CD から分離している弊害が出始めていたように思います。 Vine 5 ではサブパッケージ群も基本的に同梱されるようになっています。 すんなり使える方向の変更なので、意外にみなさん気がついていないかも しれませんが、私は明らかな改善点だと思っています。 これは DVD 化に踏切り、CD 版では Tex の収録を見送るという英断によって 実現されたものだと思います。 ここは譲ってほしくない部分です。 書いている途中で以下が入ってきましたが、リプライ位置はこのままで 書いてしまいます。 On Sun, 20 Dec 2009 21:29:52 +0900 Sakai Hisanobu さん wrote: > それよりも、CUIのベースシステムしかインストールしないのに4GB程度のディス > クイメージをダウンロードし、書き込むのはちょっと時間的に勿体無いかなと思 > います。 DVD イメージは「CD に入りきらないものを我慢しない」だけの 内容なので、1G をようよう超えるくらいです。4G はありません。 それでも気持ちはわかりますが、ディストリビューションとしての パッケージングの落としどころは見えません。 どこまで落とすべきか、どこが必須なのか。 > たとえば、デスクトップ用とサーバー用の様に用途毎にOSの供給形態を変えるの > もひとつの手かもしれません。 う〜ん。 個人的には大反対したいです。 大変失礼な書き方になるんですが、こういう発想は「○○ server 2003」 とかで培われた概念ではないでしょうか。 そもそも、そういうものではないのではないでしょうか。 700M 弱の CD iso をダウンロードして、最小限インストールを行い、 そこから apt を利用するなどで構築していけば、なんの問題もないはずです。 -- zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz [ [ [ 田中宏明 mosaicist@xxxxxxxxxxxxx [ [ [ From the bottom line on the Vine zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz zzzz