Browse Source

chkconfig: update to 1.3.60

git-svn-id: http://trac.vinelinux.org/repos/projects/specs@7709 ec354946-7b23-47d6-9f5a-488ba84defc7
daisuke 10 years ago
parent
commit
55b740b3e0
4 changed files with 535 additions and 4 deletions
  1. 9 4
      c/chkconfig/chkconfig-vl.spec
  2. 124 0
      c/chkconfig/chkconfig.8
  3. 41 0
      c/chkconfig/ntsysv.8
  4. 361 0
      c/chkconfig/update-alternatives.ja.8

+ 9 - 4
c/chkconfig/chkconfig-vl.spec

@@ -1,14 +1,15 @@
 Summary: A system tool for maintaining the /etc/rc*.d hierarchy.
 Summary(ja): /etc/rc.d の階層をメンテナンスするためのシステムツール
 Name: chkconfig
-Version: 1.3.51
-Release: 2%{?_dist_release}
+Version: 1.3.60
+Release: 1%{?_dist_release}
 License: GPL
 Group: System Environment/Base
 Source: %{name}-%{version}.tar.bz2
 Source2: chkconfig.8
 Source3: ntsysv.8
 Source4: update-alternatives.ja.8
+Patch0: 0001-translation-updates-from-TX.patch
 Patch1: chkconfig-1.3.51-vine.patch
 BuildRoot: %{_tmppath}/%{name}-%{version}-root
 BuildRequires: newt-devel
@@ -58,6 +59,7 @@ maintain symbolic links determining default commands (from Debian dpkg utilities
 
 %prep
 %setup -q
+%patch0 -p1
 %patch1 -p1
 
 %build
@@ -120,6 +122,9 @@ rm -rf $RPM_BUILD_ROOT
 
 
 %changelog
+* Thu Jun 06 2013 Daisuke SUZUKI <daisuke@linux.or.jp> 1.3.60-1
+- update to 1.3.60
+
 * Tue Jun 07 2011 Yoji TOYODA <bsyamato@sea.plala.or.jp> 1.3.51-2
 - change BuildRequires: popt-devel intead of popt
 
@@ -188,10 +193,10 @@ rm -rf $RPM_BUILD_ROOT
 * Sun Aug 20 2000 Matt Wilson <msw@redhat.com>
 - new translations
 
-* Tue Aug 16 2000 Nalin Dahyabhai <nalin@redhat.com>
+* Wed Aug 16 2000 Nalin Dahyabhai <nalin@redhat.com>
 - don't worry about extra whitespace on chkconfig: lines (#16150)
 
-* Wed Aug 10 2000 Trond Eivind Glomsr <teg@redhat.com>
+* Thu Aug 10 2000 Trond Eivind Glomsr <teg@redhat.com>
 - i18n merge
 
 * Wed Jul 26 2000 Matt Wilson <msw@redhat.com>

+ 124 - 0
c/chkconfig/chkconfig.8

@@ -0,0 +1,124 @@
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Project Vine
+.\"         all rights reserved.
+.\" Translated Tue Aug 3 20:00:00 JST 1999
+.\"         by Norihito Ohmori
+
+.TH CHKCONFIG 8 "Wed Oct 8 1997"
+.UC 4
+.SH 名前
+chkconfig \- システムサービスの runlevel の情報をアップデートや検証する
+
+.SH 書式
+\fBchkconfig\fR \fB--list\fR [\fIname\fR]
+.br
+\fBchkconfig\fR \fB--add\fR \fIname\fR
+.br
+\fBchkconfig\fR \fB--del\fR \fIname\fR
+.br
+\fBchkconfig\fR [\fB--level\fR \fIlevels\fR] \fIname\fR <\fBon\fR|\fBoff\fR|\fBreset\fR>
+.br
+\fBchkconfig\fR [\fB--level\fR \fIlevels\fR] \fIname\fR 
+.br
+
+.SH 記述
+\fBchkconfig\fR は /etc/rc.d ディレクトリにシステム管理者がたくさんの
+シンボリックリンクを 直接手動で作成する仕事から解放する、ディレクトリ階層を
+メンテナンスするシンプルなコマンドラインツールを提供する。
+
+\fBchkconfig\fR の実装は IRIX オペレーティングシステムで使用される
+\fBchkconfig\fR コマンドに由来する。しかしながら、 /etc/rc.d 階層の
+外の設定情報をメンテナンスするのでなく、このバージョンでは /etc/rc.d の
+シンボリックリンクを直接操作する。これはすべての設定情報を一つの場所に
+ \fIinit\fR が起動するサービスをおいておける。
+
+\fBchkconfig\fR は 5 つの個別の機能をもっている: 管理のために新しい
+サービスを加える、管理のためにサービスを取り除く、現在起動している
+サービスの情報をリストする、サービスの起動情報を変更する、そして
+各サービスの起動情報をチェックする。
+
+\fBchkconfig\fR をオプションなしで起動したときには、使用情報を表示する。
+もしサービス名のみが与えられたとき、そのサービスが現在の runlevel で
+起動される設定されるようになっているかをチェックする。もしそうなっていたら
+\fBchkconfig\fR は真を返す; でなければ偽を返す。\fB--level\fR オプションは
+\fBchkconfig\fR が現在 runlevel のかわりに別の runlevel を検証する
+ようにするために使用される。
+
+もし \fBon\fR、\fBoff\fR または \fRreset\fR のうち一つがサービス名のあと
+指定されたら、\fBchkconfig\fR は指定されたサービスの起動情報を変更する。
+\fBon\fR と \fBoff\fR のフラグはそれぞれ、変更される runlevel の中で
+サービスをスタートしたりストップしたりする。
+\fBreset\fR フラグはinit script の質問の中で指定されたサービスの
+起動情報をリセットする。
+
+デフォルトで、\fBon\fR と \fBoff\fR オプションの効力があるのは runlevel
+3、4 そして 5 だけであり、\fBreset\fR のはすべての runlevel に効力を発揮する。
+\fB--level\fR オプションはどの runlevel に効力を発揮するかを指定するため
+に使われる。
+
+各サービスにとって、それぞれの runlevel は開始スクリプト
+か停止スクリプトのどちらかをもっていることを注意せよ。runlevel を
+切り替えたとき、init はすでに起動しているサービスをリスタートしないし
+実行されていないサービスを再ストップしない。
+
+.SH オプション
+.TP
+\fB-\-levels \fIlevels\fR
+オペレーションが属する runlevel を指定する。 0 から 7の数の並びである。
+例えば、\fB--levels 35\fR は runlevel 3 と 5 を指定する。
+
+.TP
+\fB-\-add\fR \fIname\fR
+
+このオプションは \fBchkconfig\fR によって操作される新しいサービスを
+加える。新しいサービスが加わったとき、\fBchkconfig\fR はそのサービスが
+それぞれの runlevel において起動または停止のエントリのどちらになるかを
+確実に行う。もし、どの runlevel もエントリにない場合、\fBchkconfig\fR
+は起動スクリプトにデフォルトの値として指定された適当なエントリを
+作成する。
+
+.TP
+\fB-\-del\fR \fIname\fR
+サービスが \fBchkconfig\fR の管理から取り除かれ、それに属する /etc/rc.d
+の中のシンボリックリンクが取り除かれる。
+
+.TP
+\fB-\-list\fR \fIname\fR
+このオプションは \fBchkconfig\fR が認知しているサービスのすべてについて
+それぞれの runlevel で停止または起動しているかをリストする。
+もし \fIname\fR が指定されたら、情報は \fIname\Rf のサービスに
+ついてのみ表示される。
+
+.SH RUNLEVEL ファイル
+
+\fBchkconfig\fR によって管理される各サービスでは、 2 つまたはそれ以上の
+コメント行を init.d script に加える必要がある。最初の行は
+\fBchkconfig\fR に開始と終了の優先順位のレベルと、
+デフォルトで開始されるサービスの runlevel がどれかを教える。もしサービスが
+デフォルトで、どの runlevel でも開始されないときには、\fB\-\fR が
+runlevel の場所に使用される。二番目の行はサービスの記述を含む。
+それはバックスラッシュを使うことにより、複数行にわたって書かれる。
+
+例えば、random.init はこれら3行からなる:
+.nf
+.fn C
+# chkconfig: 2345 20 80
+# description: Saves and restores system entropy pool for \e
+#              higher quality random number generation.
+.fn R
+.fi
+これは random スクリプトが 2、3、4 そして 5 のレベルで始まり、起動優先
+順位が 20 で、そして終了優先順位が 80 であるといっている。
+description がいってることを理解するべきである; \e は行が続くことになる。
+行頭の余分な空白は無視される。
+
+.SH 関連項目
+.IR init (8)
+.IR ntsysv (8)
+.IR tksysv (8)
+
+.SH 著者
+.nf
+Erik Troan <ewt@redhat.com>
+.fi
+

+ 41 - 0
c/chkconfig/ntsysv.8

@@ -0,0 +1,41 @@
+.\"
+.\" Japanese Version Copyright (c) 1999 Project Vine
+.\"         all rights reserved.
+.\" Translated Tue Aug 3 20:00:00 JST 1999
+.\"         by Norihito Ohmori
+
+.TH NTSYSV 8 "1997年10月13日 月曜日"
+.UC 4
+.SH 名前
+ntsysv \- runlevel を設定するシンプルなインターフェース
+.SH 書式
+\fBntsysv\fR [--back] [--level <levels>]
+.SH 記述
+\fBntsysv\fR は \fBchkconfig\fR を通じて設定できる runlevel のサービスを
+設定するシンプルなインターフェースである。デフォルトで、現在の runlevel
+を設定する。もしユーザが他の runlevel を設定したいと思ったら、\fB--levels\fR
+のあとでスペースなしでレベルをリストすることにより、コマンドラインによる
+レベル指定が可能である。例えば、オプション \fI--levels 016\fR は
+runlevel 0、1 そして 6 をエディットする。
+
+もしエディットされるどの runlevel の中でもスタートされるサービスなら、
+runlevel のセットでスタートが考慮される。
+
+\fBntsysv\fR window は通常 \fBキャンセル\fR ボタンをもっている。もし
+\fB--back\fR が指定されたとき、\fb戻る\fR ボタンがかわりに表示される。
+
+.PD
+.SH 返り値
+\fBntsysv\fR は成功したとき 0 を返し、エラーのときは 2 を、
+そしてユーザがプログラムをキャンセル(または戻るように)したときは 1
+を返す。
+
+.PD
+.SH 関連項目
+.BR chkconfig (8),
+.BR tksysv (8)
+
+.SH 著者
+.nf
+Erik Troan <ewt@redhat.com>
+.fi

+ 361 - 0
c/chkconfig/update-alternatives.ja.8

@@ -0,0 +1,361 @@
+.\" This man page is copyright 1997 Charles Briscoe-Smith
+.\" This is free documentation; you can redistribute it and/or modify
+.\" it under the terms of the GNU General Public License as published
+.\" by the Free Software Foundation; either version 2 of the License, or
+.\" (at your option) any later version.  There is NO WARRANTY.  You can
+.\" find the GNU GPL in /usr/share/common-licenses/GPL on any Debian system.
+.TH UPDATE-ALTERNATIVES 8 "19 January 1998" "Debian Project" "dpkg utilities"
+.SH 名前
+update-alternatives \- デフォルトとして起動するシンボリックリンクを管理する
+.SH 書式
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --install
+.I link name path priority
+.RB [ --slave
+.I link name
+.IR path ]...
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --remove
+.I name path
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --remove-all
+.I name
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --all
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --auto
+.I name
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --display
+.I name
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --list
+.I name
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --config
+.I name
+.PP
+.B update-alternatives
+.RI [ options ]
+.B --set
+.I name path
+.SH 説明
+.B update-alternatives
+は、Debian alternatives システムを構成する種々のシンボリックリンクを作成、
+削除、管理し、その情報を表示する。
+.PP
+同等な、あるいは同類似した機能を持つ複数のプログラムを同時に一つのシステムに
+インストールすることができる。例えば、多くのシステムでは同時に複数のテキスト
+エディタがインストールされている。そのおかげで、ひとつのシステムを使う複数のユーザが
+それぞれの好みエディタを使うことができるようになるのだが、ユーザがどれを選択するか
+を決めなかった場合、プログラムがエディタを呼び出すときにどれを使えばいいのかをうまく
+決められなくなってしまうことにもなる。
+.PP
+Debian の alternatives システムはこの問題を解決することを目的としている。
+交換可能な機能を提供する全てのファイルがファイルシステムにあるひとつの
+総称名(generic name)を共有する。
+alternatives システムとシステム管理者がともに
+この総称名(generic name)が実際のどのファイルを参照するかを決定する。
+例えば、もし、
+.BR ed (1)
+と
+.BR nvi (1)
+の二つがシステムにインストールされている場合、alternatives システムは、
+総称名(generic name)
+.I /usr/bin/editor
+が
+.I /usr/bin/nvi
+をデフォルトで参照するようにする。システム管理者はこれを上書きして、
+.I /usr/bin/nvi
+ではなくて、
+.I /usr/bin/ed
+を参照するようにできる。そうすると、alternatives システムは、明示的な
+要求がない限り、この設定を変えることはない。
+.PP
+総称名(generic name)は選択された候補(alternative)への直接のシンボリックリンクになって
+いるわけではない。かわりに、それは、
+.I alternatives
+.IR directory
+の下にある名前へのシンボリックリンクになっている。一方、この名前は実際に参照される
+ファイルへのシンボリックリンクになっている。このようにすることによって、
+システム管理者の変更を、
+.I /etc
+ディレクトリの中だけに限定することができる。なぜ、こうするのがいいかについては
+FHS (q.v) を参照すること。
+.PP
+特定の機能を持ったファイルを提供する個々のパッケージがインストールされたり、
+変更されたり、削除されたりすると、
+.B update-alternatives
+が呼ばれ、alternatives システムの該当ファイルについての情報がアップデートされる。
+.B update-alternatives
+は普通、Debian パッケージの
+.B postinst
+か
+.B prerm
+スクリプトから呼ばれる。
+.PP
+多くの選択候補(alternatives)が同時に更新されると役立つことが多いので、
+それらはグループとして変更される。例えば、いくつかのバージョンの
+.BR vi (1)
+がインストールされている場合、
+.I /usr/share/man/man1/vi.1
+によって参照されるマニュアルページが、
+.IR /usr/bin/vi
+によって参照される実行ファイルと対応するべきである。
+.B update-alternatives
+は、これを
+.I マスタ(master)
+リンクと
+.I スレーブ(slave)
+リンクを通して扱う。マスタが変更されると、それに関連のあるスレーブも全て更新
+される。マスタリンクとそれに関連のあるスレーブリンクは
+.I リンク(link)
+.IR グループ(group)
+を成す。
+.PP
+各リンクグループは、その時点で、オートマチック(automatic)かマニュアル(manual)
+のどちらかのモードになっている。グループがオートマチックモードのとき、
+alternatives システムは、パッケージがインストールされたり削除されたりすると、
+リンクを更新すべきかどうか、更新するなら、どのように更新すべきかを自動的に
+決定する。マニュアルモードのときは、alternatives システムはリンクを更新せず、
+全ての決定をシステム管理者にゆだねる。
+.PP
+リンクグループ(link group)は、最初にシステムに導入されたときはオートマチックモード
+になっている。システム管理者がシステムの自動的な設定に変更を加えると、この変更は
+次回にこのリンクグループ(link group)に対して
+.B update-alternatives
+が実行されたときに認識され、そのグループは自動的にマニュアルモード(manual mode)
+に変更される。
+.PP
+それぞれの選択候補には
+.I 優先順位(priority)
+がつけられている。あるリンクグループ(link group)がオートマチックモード(automatic mode)
+にあるとき、そのグループのメンバが指す選択候補は最も優先順位(priority)の最も高いものになる。
+.PP
+.I --config
+オプションを使うと、
+.B update-alternatives
+は、このオプションで与えられる名前がマスタとなるリンクグループの選択候補を全て
+列挙する。
+そうして、あなたは、このリンクグループに対してどの選択候補を使うかを決めるように
+促される。いったん変更すると、そのリンクグループはもはや
+.I auto
+モードにはならない。再びオートマチックな状態に戻すためには、
+.I --auto
+オプションを使う必要がある。
+.SH 用語
+.B update-alternatives
+の動作はたいへん複雑なので、その操作を説明するのに、いつくかの特別な用語が
+役立つだろう。
+.TP
+総称名(generic name)
+.IR /usr/bin/editor
+といった名前で、alternatives システムを通して、同じような機能を持つ多くのファイル
+のうちの一つを参照するもの。
+.TP
+シムリンク(symlink)
+何も条件なしで使われる場合、これは alternatives directoryの下にあるシンボリックリンクを
+意味する。システム管理者が調整する場合は、これを使うことが期待される。
+.TP
+選択候補(alternative)
+ファイルシステム中の個別の(specific)ファイルの名前。alternatives システムを使うことで
+総称名(generic name)経由でアクセスできるようになる。
+.TP
+alternatives directory
+デフォルトでは、
+.IR /etc/alternatives
+となるディレクトリで、シムリンク(symlinks)を含んでいる。
+.TP
+administrative directory
+デフォルトでは、
+.IR /var/lib/rpm/alternatives
+となるディレクトリで、
+.BR update-alternatives
+の状態についての情報を含んでいる。
+.TP
+リンクグループ(link group)
+関連のあるシムリンク(symlinks)の集合でグループとしてアップデートされる。
+.TP
+マスタリンク(master link)
+リンクグループ(link group)の中にあって、
+グループ中の他のリンクがいかに設定されるかを決定するリンク。
+.TP
+スレーブリンク(slave link)
+リンクグループ(link group)の中にあって、
+マスタリンク(master link)の設定によって制御されるリンク。
+.TP
+オートマチックモード(automatic mode)
+リンクグループがオートマチックモードのとき、alternatives システムは、グループ中の
+リンクが、そのグループにふさわしい候補の中で最も優先順位(priority)の高いものを指す
+ことを保証する。
+.TP
+マニュアルモード(manual mode)
+リンクグループがマニュアルモードのとき、alternatives システムはシステム管理者の
+設定に対してどんな変更も加えない。
+.SH オプション
+.B update-alternatives
+が何か意味のあることを実行する必要があるなら、ひとつの動作(action)だけを
+指定しなければならない。
+共通オプションはいくつ指定していいし、どの動作(action)と一緒でもかまわない。
+.SS "共通オプション"
+.TP
+.B --verbose
+は、
+.B update-alternatives
+がしていることについてのより多くのコメントを出力する。
+.TP
+.B --quiet
+は、エラーが起こらないかぎりどんなコメントも出力しない。
+このオプションはまだ実装されていない。
+.TP
+.B --test
+は、実際には何もしない。もし実行されたれたら何が行われるかを示すだけである。
+このオプションはまだ実装されていない。
+.TP
+.B --help
+使用法についての情報を与える(また、これがどんなバージョンの
+.B update-alternatives
+なのかにを示す)。
+.TP
+.B --version
+これがどんなバージョンの
+.B update-alternatives
+なのかを示す(また、使い方についての情報を与える)。
+.TP
+\fB--altdir\fR \fIdirectory\fR
+alternatives directoryがデフォルトと異なることがある場合に、それを指定する。
+.SS 動作(ACTIONS)
+.TP
+\fB--install\fR \fIlink gen path pri\fR [\fB--slave\fR \fIslink sgen spath\fR] ...
+システムに選択候補(alternatives)のグループを加える。
+.I gen
+は、マスタリンク(master link)に対する総称名であり、
+.I link
+はそのシムリンク(symlink)の名前であり、
+.I path
+は、このマスタリンク(master link)に対して導入される選択候補である。
+.IR sgen
+.I slink
+と
+.I spath
+は、スレーブリンク(slave link)に対する総称名(generic name)、シムリンク(symlink)、
+選択候補(alternative)である。
+.B --slave
+オプションの後には引数なしか、最大三つまでの引数をつけることができる。
+.IP
+もし、指定されたマスタ(master)のシムリンク(symlink)がすでに alternatives
+システムの登録されていると、与えられた情報はそのグループに対する新たな
+選択候補(alternatives)の集合として付け加えられる。
+そうではなくて、まだ alternatives システムに存在しないなら、新たなグループは、
+オートマチックモード(automatic mode)に設定されて、この情報とともにシステムに
+付け加えられる。
+もし、そのグループがオートマチックモードにあり、新たに加えられた選択候補の優先順位
+がすでにインストールされている他のどの選択候補よりも高いなら、シムリンク(symlink)
+はこの新たに加えられた選択候補を指すようにアップデートされるだろう。
+.TP
+\fB--set\fR \fIname path\fR
+Set the program
+.I path
+であたえられたプログラムを
+.I name
+の選択候補(alternatives)として設定する。
+これは
+.IB --config
+と等価であるが、非対話式でありスクリプトで利用することができる。
+.TP
+\fB--remove\fR \fIname path\fR
+一つの選択候補とそれに関連づけられた全てのスレーブリンク(slave link)を削除する。
+.I name
+は、alternatives ディレクトリにある名前であり、
+.I path
+は
+.I name
+がリンクすることのできるファイルへの絶対パスである。もし、
+.I name
+が実際に
+.IR path
+へのリンクならば、
+.I name
+は、別の適切な選択候補を指すようにアップデートされるか、そのような選択候補が
+残っていなければ、削除される。
+関連のあるスレーブリンク(slave links)はそれにともなってアップデートされたり、
+削除されたりする。
+もし、リンクが現在
+.IR path
+を指していないなら、どんなリンクも変更されない。選択候補についての情報だけが
+削除される。
+.TP
+\fB--auto\fR \fIlink\fR
+マスタシムリンク(master symlink)
+.I link
+をオートマチックモード(automatic mode)に変える。
+この過程で、このシムリンク(symlink)とそのスレーブはアップデートされ、インストールされている
+選択候補の中で最も優先順位の高いものを指すようになる。
+.TP
+\fB--display\fR \fIlink\fR
+.I link
+がマスタリンク(master link)になっているリンクグループ(link group)についての情報を表示する。
+表示される情報には、そのグループのモード(オートかマニュアルか)、シムリンク(symlink)
+が現在どの選択候補を指しているか、他にどんな選択候補が利用できるか(また、それに対応する
+スレーブの選択候補)、さらに現在インストールされている選択候補の中で最も優先順位
+(priority)の高いものはどれかという情報が含まれる。
+.SH ファイル
+.TP
+.I /etc/alternatives/
+デフォルトの alternatives directory。
+.B --altdir
+オプションで上書きできる。
+.TP
+.I /var/lib/rpm/alternatives/
+デフォルトの administration directory。
+.B --admindir
+オプションで上書きできる。
+.SH "終了ステータス"
+.IP 0
+要求された動作(action)が成功。
+.IP 2
+コマンドラインを解析している間に、あるいはコマンドを実行中に問題が発生した。
+.SH 診断
+.B update-alternatives
+は標準出力にその経過を絶え間なく出力しつづける。
+問題が起こった場合、
+.B update-alternatives
+は標準エラー出力にエラーメッセージを出力し、終了ステータス2を返す。
+これらの診断メッセージは説明するまでもないものであるはずである。
+もし、そうなっていないことがわかったら、バグとして報告してほしい。
+.SH バグ
+バグを発見したら、Debianバグトラッキングシステムを使って報告していただきたい。
+あるいは、それができなければ、著者に直接メールを送ってほしい。
+.PP
+.B update-alternatives
+の操作とこのマニュアルページの間に一致しない点があったら、それは実装か文書
+どちらかのバグであるから、報告していただきたい。
+.SH 著者
+Debian update-alternatives is copyright 1995
+Ian Jackson.  It is free software; see the GNU General Public Licence
+version 2 or later for copying conditions.  There is NO warranty.
+.PP
+This manual page is copyright 1997/98 Charles Briscoe-Smith.
+This is free documentation; see the GNU General Public Licence
+version 2 or later for copying conditions.  There is NO WARRANTY.
+.PP
+You can find the GNU GPL in /usr/share/common-licenses/GPL on any Debian system.
+
+.SH 関連項目
+.BR ln (1),
+FHS, the Filesystem Hierarchy Standard.