WordPress (ワードプレス) は、データベース駆動のオープンソースのブログ/CMS プラ
ットフォームです。オンラインブログ(weblogやジャーナルともよばれます)を簡単に公開
することができるように設計されています。
このパッケージをインストール後、ブログを利用するためにいくつかの設定を手動で行う
必要があります。
1. MySQL に Wordpress のためのデータベースを作成する
まず初めに MySQL データベースにユーザ名とパスワードを使って接続し、Wordpress の
データベースとユーザ/パスワードを作成します。ここでは localhost の MySQLに接続
する例を示します。
例)
# mysql -u root -p
mysql> create database wordpress;
Query OK, 1 row affected (0.00 sec)
mysql> grant all privileges on wordpress.* to wordpress identified by 'wordpress';
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
mysql> flush privileges;
Query OK, 0 rows affected (0.00 sec)
mysql> exit
Bye
#
環境に応じて "grant" のユーザ名などを以下の様に変更する必要があるかもしれません。
mysql> grant all privileges on wordpress.* to wordpress@localhost identified by 'wordpress';
または
mysql> grant all privileges on wordpress.* to wordpress@'%' identified by 'wordpress';
これで空のデータベース "wordpress" と、ユーザ "wordpress" がパスワード "wordpress"
で作成されます。また "wordpress" ユーザには "wordpress" データベースに対して全ての
権限を与えています。もちろん利用環境に応じて別のデータベース名やユーザ名、パスワード
を設定し利用することもできます。 ここで指定したデータは次の wordpress 設定ファイルに
おいて指定することになります。
2. Wordpress 設定ファイルの編集
次に Wordpress の設定ファイル "/etc/wordpress/wp-config.php" を前項で設定したデータ
に応じて編集する必要があります。これらの設定値は設定ファイルの先頭付近にありますので、
適切に設定してください。
3. webインタフェースを利用したインストール後処理
上記のデータベース設定が終えて Webサーバを起動したあと、Web ブラウザで次の URL に
アクセスしてその指示に従って下さい。ここでは Apache HTTP サーバで標準の設定の場合
を想定しています。
http://localhost/wordpress/wp-admin/install.php
ただしくセットアップが終了すると、管理ツールにおいてデータベース内容の設定や、
ブログの管理・更新を行うことができるようになります。