ワタナベともうします。
Masatsunaです。
gtk+-2.2(とそれに関係するもの)は、vine2.6の環境下に
普通インストールしても大丈夫なのでしょうか?
正直、現在の環境がgtk+-1.2にかなり依存しているので、
それに影響なければ全く問題ないのですが。
識者ではないので口幅ったいのですが、個人的見解ではOKです。
ただし、以外や簡単にgtk2は入りますが、欲が出てくるとかなり大変です。
私は最初、GIMP-1.3とか新しいMozillaを触ってみたくてGTK2をVine2.5(途中から
2.6）に入れてみました。
パッケージ名をgtk2-xxxxにすれば、/usr/localにしなくても/usr以下に入ります。
初めはgnome-1.4のものと分けるために/usr/localにインストールしました。
その前にglib2なども必要です。ちなみに理由は分かりませんが、この二つを入れた
際、何故かGnome-1.4がすごく軽く動くようになりました。保障できませんが、
Gnome-1.4でもGtk2アプリは動くようです。
./configure --prefix=/usr/localを指定することでGnome-1.4と共存させるように、
Vine上にGtk2やGnome2をインストールした報告、やり方は、検索するとあちこちにあ
ると思います。
tarballからのmakeでもいけるでしょうが、私の場合は、rpmパッケージ(rpm&srpm)作
りにこだわりました。そのうちspecとかaptなんかについても分かりかけてきたので、
面白がっていろいろ突っ込んでるうちに、これだったらGnome2までいけそうだとやり
だしたのが、泥沼への始まりでした。
一つは最初はRH、途中からPLDやVine（含Seed）のsrc.rpmを参考にしたため、その中
のpatchが多分あったほうがいいのだろうと、よく分からないまま加えていたため、
Vineとの不整合が出たこともありました。その辺をよくご理解されているならば、gｔ
ｋ.orgからではなく、そのようなsrc.rpmをご利用されるのがお勧めです。
今のGlib2やGtk2のsrc.rpmではpatchはありませんが、specにはinstall、uninstall時
の各種設定のスクリプトがあり、要求されるパッケージがあり、updateログがあり、
RHやVineとしての見解があり、というようにとても楽しめます。単にmake installす
るだけでは分からないそのソフトの様相や環境が見えてきます。
Gtk2の場合、Glib2,pango,atkが要求されますが、pangoはさらに新しいfreetype2を要
求します。
私の場合、初めは日本語を気にしなかったため何とか共存できたようですが、gtk2ま
たはgnome2で日本語をそれなりに活かそうとするとXftとfontconfigも必要となり、あ
れもこれもとどんどん増えていきました。また偶にspecに書いてないもの
が./configureなどから要求されることもあります。新規のみならずヴァージョンもポ
イントです。そしてそれをクリアするために、Vineの既存のものが邪魔になることが
あります。私の場合python2が最初の壁でした。共存できるかもしれませんが分からな
かったので、そのために様々なユーティリティが犠牲になりました。ImageMagickも一
時消えました。
今は一通り使えていますが、最近の2.3系でpython辺りで不具合っぽいので、先日
VineSeedからpythonを拝借して入れようとしたら、Tcl/Tkが8.4を要求するのでまたい
くつかのユーティリティが消えました。後で自前で復活できることが多いですが、大
分Vine2.6とは離れてきました。それでも一応GUI以外のものは、apt-getでアップデー
トしてますけど。
あとセルフビルドするためには、開発環境もたくさん追加する必要が出てきます。
automakeやautoconf,libtoolの新しいものやpkgconfig、db4、などなど。
現在は大抵のものはVineSeedから使えますが、たまにgcc-2.95ではmakeできないもの
もあります。
特に新しいアプリはgcc-3.2で開発されているのが増えたので、旧gccまではケアして
ないようです。
そろそろVine2.6ベースも限界に近づいてきました。
どのようなGtk2アプリをご所望かによりますが、入るのは簡単だけども奥が深いとい
うことです。
と同時に、なかなかリリースが伝わってこないVine3.0は、大変な作業をされていると
推察されます。
,__/ HF ^, K. "zucco" Watanabe
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