渡辺@アビリティと申します。 感想です。 IBM ThinkPad T23 で 2.6.0を(-testのころから)利用しています。 とりあえず、VineはSeedで利用しています。(カーネルはソースから 直接インストールしており、RPM化はしてません。) 注意した点: modutilsは2.6.0でmodule-init-toolsに変わりましたので、 module-init-tools+modutilsのrpmを作成して利用するように しています。(そうしないとモジュールが使えないため、 PCMCIAなどで問題が生じるので。) modutilsの主要コマンドは****.oldにリネームしてインストールです。 2.4系カーネルでも起動する可能性があり、modutilsも残すため の措置です。 実験的にやっていたころは、絶対に2.4系カーネルで起動できるように 細心の注意を払いました。(liloの項目で2.4系カーネルを起動できるよう にすることと、modutilsのモジュール管理コマンド郡が利用できるように すること。) やったこと: カーネルコンパイルは普通使うであろう機能のみを的確に カーネルに組み込み、PCMCIAや実験的に試すものをモジュール にして素直にコンパイルできています。 以下コマンドで手順を示すと。 # tar zxf linux-2.6.0.tar.bz2 # cd linux-2.6.0 # make menuconfig *コンフィグの実施 # make # make modules_install # make install # vi /etc/lilo.conf *lilo.confの書き換え # lilo #reboot * 再起動 make xconfigは2.6.0からqtライブラリを要求するようです。 わたしはGNOME2だけでqtを利用しないので、make menuconfigを 利用しました。 (make gconfig でgtk2のGUIコンフィグが利用できるのですが、 gtk2-2.3.xでは動きませんでした。gtk2-2.2.xではmake gconfig が利用できるはずです。) コンフィグ項目の分類方法が2.4系から変わっているので、 2.4系を想定すると戸惑うかもしれません。 pcmciaのモジュールはカーネルドライバを使用して カードマネージャやユーティリティは pcmcia-3.2.7を利用しています。これもソースから インストールしました。 今のところ Buffalo WLI-PCM-S11 (wireless) Elecom LD-CDL/TXA (Ethernet) io-data PCSC-FP (SCSI) が正常に稼働しています。 稼働はごく一部を除き快適です。 GNOME2バージョンのgaleon(1.3.10)を2.4系で利用していたころは、 複数のタブを開いて、裏でmakeしている間などはマウスカーソル がしばらく固まってしまうことが頻繁でしたが、2.6でほとんど発生 しなくなりました。 今のところ、サスペンド機能などノートパソコン特有の 電源管理機能は試したことがありません。 test9のころまでは、ACPIを有効にしているとThinkPadの キーボード照明機能のFn+PageUpを押すと完全フリーズ、 PCMCIA系ドライバが使えない(カーネルパニック)、makeすらで きないコンポーネントがある、などさまざまに問題がありましたが、 今は問題ありません。 いまだに問題と思っているのは(スキル不足のせいかもしれませんが) 通常コンソール状態で 縦棒 | が入力できないことです。 以上な感じで使っていますが、もう長いこと2.4カーネルを 使わなくなっています。 感想でした。 参考リンク http://japan.linux.com/kernel/03/08/31/1054251.shtml /usr/src/linuxはまだ2.4系のカーネルツリーを指しています。 > # 自分もチャレンジしたくてウズウズしているのですが,報告書書か > # なければならないので,万が一システム立ち上がらなくなった > # なんてことになると洒落にならないので..(;_;) コンフィグに失敗すればそのカーネルでは当然起動しなくなるでしょうね。