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[vine-users:063556] RE: kernel 2.6.0

渡辺@アビリティと申します。

感想です。

IBM ThinkPad T23 で 2.6.0を(-testのころから)利用しています。
とりあえず、VineはSeedで利用しています。(カーネルはソースから
直接インストールしており、RPM化はしてません。)

注意した点:
modutilsは2.6.0でmodule-init-toolsに変わりましたので、
module-init-tools+modutilsのrpmを作成して利用するように
しています。(そうしないとモジュールが使えないため、
PCMCIAなどで問題が生じるので。)
modutilsの主要コマンドは****.oldにリネームしてインストールです。
2.4系カーネルでも起動する可能性があり、modutilsも残すため
の措置です。
実験的にやっていたころは、絶対に2.4系カーネルで起動できるように
細心の注意を払いました。(liloの項目で2.4系カーネルを起動できるよう
にすることと、modutilsのモジュール管理コマンド郡が利用できるように
すること。)

やったこと:
カーネルコンパイルは普通使うであろう機能のみを的確に
カーネルに組み込み、PCMCIAや実験的に試すものをモジュール
にして素直にコンパイルできています。
以下コマンドで手順を示すと。
# tar  zxf  linux-2.6.0.tar.bz2
# cd linux-2.6.0
# make menuconfig
 *コンフィグの実施
# make
# make modules_install
# make install

# vi  /etc/lilo.conf
 *lilo.confの書き換え
# lilo
#reboot
  * 再起動

make xconfigは2.6.0からqtライブラリを要求するようです。
わたしはGNOME2だけでqtを利用しないので、make menuconfigを
利用しました。
(make gconfig でgtk2のGUIコンフィグが利用できるのですが、
gtk2-2.3.xでは動きませんでした。gtk2-2.2.xではmake gconfig
が利用できるはずです。)
コンフィグ項目の分類方法が2.4系から変わっているので、
2.4系を想定すると戸惑うかもしれません。

pcmciaのモジュールはカーネルドライバを使用して
カードマネージャやユーティリティは
pcmcia-3.2.7を利用しています。これもソースから
インストールしました。
今のところ
Buffalo WLI-PCM-S11 (wireless)
Elecom LD-CDL/TXA (Ethernet)
io-data PCSC-FP (SCSI)
が正常に稼働しています。

稼働はごく一部を除き快適です。
GNOME2バージョンのgaleon(1.3.10)を2.4系で利用していたころは、
複数のタブを開いて、裏でmakeしている間などはマウスカーソル
がしばらく固まってしまうことが頻繁でしたが、2.6でほとんど発生
しなくなりました。
今のところ、サスペンド機能などノートパソコン特有の
電源管理機能は試したことがありません。

test9のころまでは、ACPIを有効にしているとThinkPadの
キーボード照明機能のFn+PageUpを押すと完全フリーズ、
PCMCIA系ドライバが使えない(カーネルパニック)、makeすらで
きないコンポーネントがある、などさまざまに問題がありましたが、
今は問題ありません。

いまだに問題と思っているのは(スキル不足のせいかもしれませんが)
通常コンソール状態で 縦棒 |  が入力できないことです。

以上な感じで使っていますが、もう長いこと2.4カーネルを
使わなくなっています。

感想でした。

参考リンク
http://japan.linux.com/kernel/03/08/31/1054251.shtml

/usr/src/linuxはまだ2.4系のカーネルツリーを指しています。

> # 自分もチャレンジしたくてウズウズしているのですが,報告書書か
> # なければならないので,万が一システム立ち上がらなくなった
> # なんてことになると洒落にならないので..(;_;)

コンフィグに失敗すればそのカーネルでは当然起動しなくなるでしょうね。