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[vine-users:063987] Re: カーネルインストール後の LILO 設定

  • From: "OOSATO,Kazzrou" <kazz@xxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:063987] Re: カーネルインストール後の LILO 設定
  • Date: Fri, 16 Jan 2004 20:24:46 +0900
おおさとです。

> From: Lawrence <lawrence68uk@xxxxxxxxx>
> Subject: [vine-users:063986] Re: カーネルインストール後の LILO    設定
> Date: Fri, 16 Jan 2004 19:29:34 +0900

> 要は設定変更するために(Liloへの書き込み)再起動をしている
> ということですね。いわもとさん、私は実は、以前、RedHatのユ
> ーザーで、今回のFedora Coreの方針に違和感を感じて(短期間
> でのバージョンアップ、新技術の積極的取り込み)、Vineに移行
> したと言う者です。ですからGrubの便利さは知っております。あ
> れこそ、早くVineに取り入れて貰いたいですね!

  ごく大雑把に言うと、lilo による起動の最初の段階では、ブートセ
クタに書き込まれたバイナリの情報を読みます。lilo.conf はそのブー
トセクタを作る元ネタで直接起動時に読まれるわけではありません。
  lilo.conf というソースファイルを解釈してブートセクタにバイナリ
コードを書き込むのが /sbin/lilo というプログラムです。この時に
kernel の絶対番地を保持しているので、kernel の位置が変わった場合
には /sbin/lilo の実行が必ず必要です。
  いっぽう、grub は filesystem を解釈して、filesystem 上にある
grub.conf や kernel を探し出します。なので、kernel の絶対位置を
ブートセクタに記憶しておく必要がなく、grub.conf を書き換えるだけ
で済みます。

  これは、lilo の方が低レベルな層で動くので、filesystem に依存し
ない分、応用範囲が広く強力ではある、とも言えます。

  どちらが便利かは場合によるでしょう。

  私は lilo の方が扱いやすいので、Fedora Core 1 にも、わざわざ
lilo を入れて使っています。
  たとえば、initrd が大きくなり過ぎて、1440KB オーバーのブート
FD を作った場合、lilo でなくては起動できないなどということもあ
ります。

  ま、grub がメインでもいいけど、lilo も残してくれたら嬉しい。

-- 
kazz / 大里和朗