長南です。 戸山さんのメールより [vine-users:068404] > > 基本的な質問かもしれませんが,Vine Linux 3.0 が Gnome/KDE を起動する際, > kinput2 の起動をどこでやっているか教えていただけるでしょうか。 /etc/X11/xinit/xinitrc なり /etc/X11/xdm/Xsession なりをたどってみれば わかるとは言え、Vine の場合は、かな漢字変換システムを簡単に切り替えられる ようにしているため、かなり複雑怪奇になっています。ですから、すぐに おわかりにならないのも、もっともなことです。 /etc/X11/xinit/xinitrc や /etc/X11/xdm/Xsession にこういうところが あります。 for i in /etc/X11/xinit/xinitrc.d/* ; do if [ -x "$i" ]; then echo "loading $i..." >> $msgfile . "$i" fi done そして、/etc/X11/xinit/xinitrc.d/setime 中で Canna 使用ならこの部分が 実行されます。 canna*|Canna*) export CANNAHOST=$CANNA_SERVER echo "Canna with kinput2, server=${CANNA_SERVER}" >> ${LOG} setime Canna >> ${LOG} この setime Canna >> ${LOG} の setime は /usr/share/vine/vinelib 中で 定義されているシェル関数の setime です。ここから先もかなり複雑なので ご自分で /usr/share/vine/* を追っていただくよりないのですが、結局 /usr/bin/kinput2ctl $1 が実行され、この kinput2ctl というシェルスクリプト 中で Canna 使用ならば、 kinput2 -canna ${CANNA_SERVER:+-cannaserver $CANNA_SERVER} & とめでたく kinput2 が起動するわけです。 なお、この過程がとどこおりなく実行されるには、 xinitrc, Xsession 以後の 流れだけではなく、/etc/profile や /etc/profile.d/{lang.sh,ime.sh} なども 関係しています。 # きちんと調べ直す気力がないので、ずっと前に調べたときの記憶で書きました。 # 間違えているところがあるかもしれませんが、だいたい上のようなことです。 -- 長南洋一