馬場崎です。 日本語入力にSCIMとAnthyをVineLinuxで使う場合のテキストが あると良いかもと思って投稿します。 ※2006年6月現在のVineLinux最新のパッケージを使うと想定します。 plus/ 収録 anthy-7500b-0vl0.1 scim-1.4.4-0vl0 scim-anthy-1.0.0-0vl0 extras/ 収録(お好みで) scim-input-pad-0.1.1-0vl0 (※入力パッド) scim-tomoe-0.2.0-0vl0 (※手書き認識パッド) ■設定 1 setime 使用するユーザーでターミナルから $setime none (設定無し)としておいて、 かつ、~/.vine/system/ime を修正しておく EMACS_IME=No_IM XIM_PROG=scim <<ここもscimでよいらしい JSERVER=localhost WNN7_FRONT_END=kinput2 WNN6_FRONT_END=kinput2 WNN7_SERVER=localhost WNN6_SERVER=localhost CANNA_SERVER=unix GTK_IM_MODULE=scim <<ここをscimに ■設定 2 ウィンドウマネージャーがGnomeやKDEだけの場合 [Gnome] メニュー→ 「デスクトップの設定」->「拡張設定」->「セッション」 -> 自動起動プログラムタブ [追加] scim -d [順番] 50 [KDE] ~/.kde/Autostart/startscim 744 ※ファイルを作って権限を744に、以下の内容を記述 #!/bin/sh scim -d ※※KDEならskimを使うという選択肢もありますが、VineLinuxには パッケージ収録されていません。またコンパイルにはsconsが必要です。 (sconsとライブラリとソースがあればビルドして使えました) ■設定 2-2 その他のウィンドウマネージャーの場合 ※以下の情報はやってみた経験で書きました ホームディレクトリの ~/.bash_profile (bashの場合)の末尾に記述 exec /usr/bin/scim -d & ■設定 3 環境設定 ホームディレクトリの ~/.bash_profile (bashの場合)に設定 (その他のウィンドウマネージャーの場合、exec /usr/bin/scim -d & より前に記述してください) # using SCIM export XMODIFIERS="@im=SCIM" export GTK_IM_MODULE="scim" export QT_IM_MODULE="scim" export XIM_PROGRAM="scim -d" # For OpenOffice.org export USE_XOPENIM=t ※scim のプロジェクトページ(英文)を読んだ感じでは、ここに QT_IM_MODULE="scim" と記述しても現状ではあまり意味が無いらしいです ただ、読み違いがあると嫌なので取りあえず入れてます。 ■設定 4 キーボード キーボードによっては「ひらがな/カタカナ」キーや「漢字/全角半角」キーが あるのに使えなかったりします。 (ログ参照 [vine-users:072889]以下の投稿、特に [vine-users:072934]を 参考にしています) キーのコードを調べて ~/.Xmodmap を作り、例えば「漢字/全角半角」を 認識させたいのなら次の内容を加えます。 keycode 49 = Zenkaku_Hankaku Kanji キーボードでうまく認識できないものがあれば同様の操作が可能です。 ※私は xev を使って調べています。 ■起動と使用 再度ログインをすることで使えるようになります。 実験した私の環境ではウィンドウマネージャーに Gnome KDE fluxbox icewm xfce4 において、OpenOffice.org と Gnome1アプリ、 Gnome2アプリ、KDEアプリ、gnomeとkdeのターミナルで日本語入力が 可能になりました。 使用している範囲で日本語入力できなかったのは FileRunner や tkNamazu などの tcl/tk系(?)アプリとktermでした。 他にもあるでしょう。 ■Anthy仮名入力の設定(例) 私は仮名入力をしながら英数混じりの文章を打つことが多く、そして ファンクションキーの無いキーボードを使っていますので次のような カスタマイズをしています。 Anthy→キーバインド設定 →「編集キー」 *次の文字種に変換→削除して空欄 *ひらがな変換→Control+Muhenkan を追加 *カタカナ変換→Control+Shift+Muhenkan を追加 *全角英数変換→Shift+Muhenkan を追加 *英数変換→Muhenkan を追加 →「モードキー」 *単独で Muhenkan を使っている定義があれば削除 かなを入力してから英数に変換するので、ちょっと変則的ですがモードを 行き来しないので「英数混じり文章」の時は便利に使っています。 ■やり残したこと これらの作業を setime スクリプトに含められないものかと思って 挑戦しましたが、力不足でした。 -- __/__/__/__/__/__/__/__/__/__/ ZON or MaruArt. >> Babasaki Seiichirou (Jap) E-Mail mindgear@xxxxxxxxxxxx Zaurus zon@xxxxxxxxxxxx __/__/__/__/__/__/__/__/__/__/