Project Vine の鈴木です。 本日 Vine Linux 4.0 を公開しました。 現在は mirror に向けて公開しており、一次ミラーの多くには すでに行き届いており、ダウンロード可能な状態になっています。 直接公開は本日正午の予定です。 こちらで確認したところ、現在以下の mirror で取得することが できるようになっています。 ftp://ftp.jaist.ac.jp/pub/Linux/Vine/Vine-4.0/ ftp://ftp.kddlabs.co.jp/pub/Linux/distributions/Vine/Vine-4.0 ftp://ring.aist.go.jp/pub/linux/Vine/Vine-4.0 ftp://core.ring.gr.jp/pub/linux/Vine/Vine-4.0 Vine40-{i386,ppc}.iso.sha1sum は以下のとおりです。 4d09be2093685e67a9f5438c1ab74866bde47a22 Vine40-i386.iso dde42f028fd9ce5085a54507a8b80fc10f2e00a9 Vine40-ppc.iso 以下ニュースリリースのコピーです。 -- Project Vine、「Vine Linux 4.0」を公開 2006年 11月 22日 Project Vine 2006年11月22日、Project Vine ( 代表鈴木大輔 ) は、コンパクトかつ安定 指向で日本語対応の丁寧さでも定評のある Linux ディストリビューション Vine Linux の最新版「Vine Linux 4.0」を公開したことを発表しました。 個人ユーザ用デスクトップやスモールサーバ用途で多くの利用実績を有し、 特に教育界で大きな支持を得ている「Vine Linux」は、およそ2年ぶりにメジ ャーバージョンアップされ、より最新の環境を提供するディストリビューシ ョンとなりました。対応アーキテクチャは Intel 32bitアーキテクチャ向け および PowerPC 搭載 Macintosh 向けの 2 バージョンとなりました。 ■ Vine Linux 4.0 の特徴・新機能 -------------------------------- Vine Linux 4.0 は、長らく待望されていた kernel-2.6 の採用に加えて、デ スクトップ環境を中心に各種コンポーネントの刷新を行いました。 Kernel-2.6.16、GNOME-2.14、Firefox-2.0、teTeX 3.0 を採用し、標準のユ ーザインタフェース用フォントとしてVL ゴシックを採用しました。Vine Linux の大きな特徴の一つである CD 1枚でシステムのインストールが可能で あるコンパクトさは 4.0 でも引き継がれています。 その他、詳細は下記を御覧ください。 デスクトップ ------------ ・ GNOME 2.14 の採用 Gnome-2.14.2 を中心に GTK+-2.8, GLIB-2.12 のコンポーネントに更新 しました。GNOME/GTK+ テーマを新しい Clearlooks ベースの Vine Linux テーマに変更しました。 ・ 最新の標準ブラウザ Mozilla Suite にかわって、最新の Firefox コミュニティエディション 2.0 (Vine Linux 独自ビルド) を採用しました。 ・ 標準日本語入力システム Canna および kinput2 にかわって、かな漢字変換エンジンとして Anthy、 入力システムとして SCIM を採用しました。 ・ 新しい標準フォント VL ゴシックフォントファミリを標準のフォントとして採用しました。ユ ーザインタフェース, TeX および印刷に標準フォントとして使用されま す。 ・ メディアプレーヤの採用 動画プレーヤとして Totem を採用しました。また、音楽プレーヤとして これまでの XMMS にかわって BMP (Beep Media Player) を採用しました。 ・ ドキュメントビュア PDF, Postscript などのドキュメントを閲覧するツールとして GGV, Xpdf 等のかわりに Evince を採用しました。 ・ 標準メールクライアント Sylpheed 1.x にかわり GTK+2 を利用する最新の Sylpheed-2.2.10 へ更 新しました。 ・ TeX 環境 teTeX 3.0 / ptetex-20061025 へ更新しました。 カーネル -------- ・ Kernel 2.6 へ更新 kernel 2.6.16.29 および多数のドライバの追加・更新により、多くのデ バイスに対応しました。 * Kernel-2.6.16.29 * ドライバの更新 (e1000, sky2, skge, r8169, alsa, libata 等) * ドライバの追加 (r1000, ivtv, unicon, unionfs, squashfs, bcm43xx, sdhci 等) * software suspend2 による安定したハイバネーション機能 (x86版のみ) * ipw2100/ipw2200 で利用するIntel無線LAN用のファームウェアを収録 ・ kernel-module パッケージの追加 (x86版のみ) ndiswrapper や madwifi、pcc-acpi といった外部モジュールパッケージ を提供しました。 ・ SMPカーネルを統合 マルチプロセッサカーネルとシングルプロセッサカーネルを1つに統合し、 1種類のカーネルで複数のプロセッサを認識するようになりました。 ・ カーネルパッケージの自動アップグレード対応 従来のユーザによる手動操作を必要としたカーネルアップグレード処理 を改良し、その他のパッケージと同様に自動的にアップグレードされる ようになりました。 システムコンポーネント ---------------------- ・ X の更新 ・ X.Org X11R6.9.0 + バックポートドライバ ・ ATI, NVIDIA, Intel ドライバの更新 ・ 915resolution の採用 (x86版のみ) Intel 8xx/9xx の内蔵グラフィックスを用いたノートPCなどでワイドモ ニタのような特殊解像度で X を動かすことが可能になりました。 ・ デバイスファイルおよびホットプラグ機構の変更 Kernel 2.6 の採用に伴いホットプラグ機構およびデバイスファイルシス テムとして HAL/udev を標準として採用しました。 ・ ブートローダの変更 (x86版のみ) LILO にかわって Grub を標準のブートローダとして採用しました。 ・ セキュリティレベル設定 FC 由来の system-config-securitylevel によりインストール時やデス クトップメニューから iptables ベースのセキュリティレベルの設定が 可能になりました。 サーバコンポーネント -------------------- ・ サーバソフトウエアの更新 * Apache 2.2.3 * Postfix 2.2.10 * BIND 9.3.2P1 * OpenSSH 4.5p1 その他 ------ ・ 各種コンポーネントの更新 * Ruby 1.8.5 * RPM 4.4.2 ・ インストーラの強化 * セキュリティレベルの設定が可能になりました。 * LVM の設定が可能になりました。 * HTTP/FTP インストール時も GUI によるインストールが可能になり ました。 * 液晶モニタの自動認識を強化しました。 * その他、安定性、デバイスの認識などを強化しました。 * x86版および PPC版のインストーラを統一しました。 ■ Project Vine について ------------------------ Project Vine は、使い易い日本語対応 Linux Distribution をリリースする ために、1998 年に組織されました。現在ではさらに新たなメンバーを加えて Vine Linux の開発や運営にあたっています。現在は、鈴木大輔、松林弘治、 松本庄司、まちのさとし、隆朋也、池田克巳、赤星柔充、HARADA Kazutaka の 8 名で構成しています。 参考: http://vinelinux.org/ ■ 謝辞 ------- Linus氏をはじめ、Linux を含むオープンソースコミュニティー、GNU、X.Org 、GNOME、VineSeed/VinePlus 等開発者の皆様、Vine Linux ユーザの皆様、 そして全ての Linux ユーザの方々に感謝致します。 ■ 商標について --------------- "Vine Linux" および "Vine Linux ロゴ" は Project Vine および有限会社 ヴァインカーブの日本およびその他の国における登録商標または商標です。 "Linux" は Linus Torvalds の日本およびその他の国における登録商標また は商標です。 その他、本ドキュメントおよび Vine Linux 内で記載されている会社名や商 品名は一般に各社の商標です。 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ Copyright (C) 1998-2006 Project Vine. All Right Reserved.
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