vine-users ML アーカイブ



[vine-users:079333] VineLinux4.2CR でのTeX関連 のフォント設定について

  • From: Takuya Tsuchiya <tsuchiya@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:079333] VineLinux4.2CR でのTeX関連 のフォント設定について
  • Date: Wed, 13 May 2009 15:46:18 +0900
土屋@松山といいます。

VineLinux4.2CRを使っていますが、TeX関連のフォントの設定で気
付いた事がありますので、長文ですが報告致します。

少なくとも【2】は、何か対処が必要かと思います。【4】について
も、こうした方がもっと良いということがありましたら、ご教示い
ただけたらと思います。よろしくお願いいたします。

# 実は、フォント関係の設定は苦手分野で、以下ではちゃんと理解
# してないまま試行錯誤しました。

【1】状況
今年2月上旬に、私のメインマシンのHDDがトンでしまい、その直後
VineLinux4.2CRをクリーンインストールし、環境を再構築しました。
その際、TeXで作成した文書でせっかくのリコーフォントが使われ
ていず、(たぶん)sazanamiフォントが使われているのに気付きま
した。昨日になり、リコーフォントが使われたきちんとした見栄え
の文書が必要になり、上記の件を調べてみました。

【2】気づいたこと(1)
今更ながらマニュアルを読み、kanjifonts.styというスタイルファ
イルの事を知り、これかもしれないと試してみました。

   /usr/share/doc/tetex-macros-3.0/kanjifonts-3.1/sample/sample.tex

を、自分のディレクトリにコピーし、platex sample; xdvi sample
すると、

tsuchiya% xdvi sample 
FreeType2: Open Font Error (DF-BrushRD-W7.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-BrushRD-W7.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-FreeRyuyou-Lt.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-FreeRyuyou-Lt.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-POPStencil-W7.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-POPStencil-W7.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-Kaisho-Bd.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-Kaisho-Bd.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-Mincho-UB.ttc).  Error code = 1
FreeType2: Open Font Error (DF-Mincho-UB.ttc).  Error code = 1

とエラーメッセージが出て、8ページから12ページまで、表題しか
xdvi の画面に出力されません。さらに調べると、
/usr/share/texmf/fonts/truetype において、

   DF-BrushRD-W7.ttc@ 
   DF-FreeRyuyou-Lt.ttc@
   DF-Kaisho-Bd.ttc@    
   DF-Mincho-UB.ttc@ 
   DF-POPStencil-W7.ttc@

のシンボリックリンクが切れています。

【3】やったこと(1)
/usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeを見ると、

   DF-ChuButoKaiSho-W7.ttc
   DF-FreeRyuYou-W2.ttc
   DF-GokuButoMinCho-W12.ttc
   DF-MaruMojiRD-W7.ttc
   DF-PopStencil-W7.ttc

とそれらしいファイルがあるので、

   DF-Kaisho-Bd.ttc@     ==> DF-ChuButoKaiSho-W7.ttc   
   DF-FreeRyuyou-Lt.ttc@ ==> DF-FreeRyuYou-W2.ttc      
   DF-Mincho-UB.ttc@     ==> DF-GokuButoMinCho-W12.ttc 
   DF-BrushRD-W7.ttc@    ==> DF-MaruMojiRD-W7.ttc      
   DF-POPStencil-W7.ttc@ ==> DF-PopStencil-W7.ttc 

という対応で、シンボリックリンクを張り直しました。
こんなことをしていいかどうかわかりませんが、とりあえず
xdviの画面で sample.dviはそれなりに見ることができるように
なりました。しかし、dvips 後、gv にて印刷しようとすると
印刷できません。(しばらくプリンタの「データ」ランプが
チカチカしますが、そのうちランプが消えてしまい、その後
プリンタは無反応になります。)

【4】気づいたこととやったこと(2)
こうしても、自分で作ったTeX文書では、xdvi上でやっぱりsazanami
フォントが使われます。もうちょっと調べると、
/usr/share/texmf/fonts/truetype で Mincho-Medium.ttfという
ファイルは

  /usr/share/texmf/fonts/truetype/Mincho-Medium.ttf
   ==>
  /usr/share/fonts/alias/TrueType/mincho-mr-jisx0208.1983-0.ttf
   ==>
  /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/sazanami-mincho.ttf

という2重のシンボリックリンクでsazanami-mincho.ttfをさして
います。ということで、いろいろ試行錯誤してみた結果、
/usr/share/fonts/alias/TrueType内で

  mincho-mr-jisx0208.1983-0.ttf ==>
  /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/lxmincho.ttc
  Gothic-Medium.ttf  ==>
  /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/lxgothic.ttc

とシンボリックリンクを張り直すとうまくいくことがわかりまし
た(こんなことをしてもいいかどうかわかりませんが)。こうす
ると、自分の作ったTeX文書でも、xdvi と gv 上でちゃんとリコ
ーフォント(と思われるもの)が使われるようになり、またちゃ
んと印刷できました。ただし、スタイルファイル kanjifonts.sty
を使うと、【3】の最後に書いたようなかんじなり、gv 経由で印
刷できません。
   
-------------------------------------
  土屋 卓也 (Takuya TSUCHIYA)
    tsuchiya@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx 
-------------------------------------