土屋@松山といいます。 VineLinux4.2CRを使っていますが、TeX関連のフォントの設定で気 付いた事がありますので、長文ですが報告致します。 少なくとも【2】は、何か対処が必要かと思います。【4】について も、こうした方がもっと良いということがありましたら、ご教示い ただけたらと思います。よろしくお願いいたします。 # 実は、フォント関係の設定は苦手分野で、以下ではちゃんと理解 # してないまま試行錯誤しました。 【1】状況 今年2月上旬に、私のメインマシンのHDDがトンでしまい、その直後 VineLinux4.2CRをクリーンインストールし、環境を再構築しました。 その際、TeXで作成した文書でせっかくのリコーフォントが使われ ていず、(たぶん)sazanamiフォントが使われているのに気付きま した。昨日になり、リコーフォントが使われたきちんとした見栄え の文書が必要になり、上記の件を調べてみました。 【2】気づいたこと(1) 今更ながらマニュアルを読み、kanjifonts.styというスタイルファ イルの事を知り、これかもしれないと試してみました。 /usr/share/doc/tetex-macros-3.0/kanjifonts-3.1/sample/sample.tex を、自分のディレクトリにコピーし、platex sample; xdvi sample すると、 tsuchiya% xdvi sample FreeType2: Open Font Error (DF-BrushRD-W7.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-BrushRD-W7.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-FreeRyuyou-Lt.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-FreeRyuyou-Lt.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-POPStencil-W7.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-POPStencil-W7.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-Kaisho-Bd.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-Kaisho-Bd.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-Mincho-UB.ttc). Error code = 1 FreeType2: Open Font Error (DF-Mincho-UB.ttc). Error code = 1 とエラーメッセージが出て、8ページから12ページまで、表題しか xdvi の画面に出力されません。さらに調べると、 /usr/share/texmf/fonts/truetype において、 DF-BrushRD-W7.ttc@ DF-FreeRyuyou-Lt.ttc@ DF-Kaisho-Bd.ttc@ DF-Mincho-UB.ttc@ DF-POPStencil-W7.ttc@ のシンボリックリンクが切れています。 【3】やったこと(1) /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueTypeを見ると、 DF-ChuButoKaiSho-W7.ttc DF-FreeRyuYou-W2.ttc DF-GokuButoMinCho-W12.ttc DF-MaruMojiRD-W7.ttc DF-PopStencil-W7.ttc とそれらしいファイルがあるので、 DF-Kaisho-Bd.ttc@ ==> DF-ChuButoKaiSho-W7.ttc DF-FreeRyuyou-Lt.ttc@ ==> DF-FreeRyuYou-W2.ttc DF-Mincho-UB.ttc@ ==> DF-GokuButoMinCho-W12.ttc DF-BrushRD-W7.ttc@ ==> DF-MaruMojiRD-W7.ttc DF-POPStencil-W7.ttc@ ==> DF-PopStencil-W7.ttc という対応で、シンボリックリンクを張り直しました。 こんなことをしていいかどうかわかりませんが、とりあえず xdviの画面で sample.dviはそれなりに見ることができるように なりました。しかし、dvips 後、gv にて印刷しようとすると 印刷できません。(しばらくプリンタの「データ」ランプが チカチカしますが、そのうちランプが消えてしまい、その後 プリンタは無反応になります。) 【4】気づいたこととやったこと(2) こうしても、自分で作ったTeX文書では、xdvi上でやっぱりsazanami フォントが使われます。もうちょっと調べると、 /usr/share/texmf/fonts/truetype で Mincho-Medium.ttfという ファイルは /usr/share/texmf/fonts/truetype/Mincho-Medium.ttf ==> /usr/share/fonts/alias/TrueType/mincho-mr-jisx0208.1983-0.ttf ==> /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/sazanami-mincho.ttf という2重のシンボリックリンクでsazanami-mincho.ttfをさして います。ということで、いろいろ試行錯誤してみた結果、 /usr/share/fonts/alias/TrueType内で mincho-mr-jisx0208.1983-0.ttf ==> /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/lxmincho.ttc Gothic-Medium.ttf ==> /usr/X11R6/lib/X11/fonts/TrueType/lxgothic.ttc とシンボリックリンクを張り直すとうまくいくことがわかりまし た(こんなことをしてもいいかどうかわかりませんが)。こうす ると、自分の作ったTeX文書でも、xdvi と gv 上でちゃんとリコ ーフォント(と思われるもの)が使われるようになり、またちゃ んと印刷できました。ただし、スタイルファイル kanjifonts.sty を使うと、【3】の最後に書いたようなかんじなり、gv 経由で印 刷できません。 ------------------------------------- 土屋 卓也 (Takuya TSUCHIYA) tsuchiya@xxxxxxxxxxxxxxxxxxxxxx -------------------------------------