建御雷です。 メールに書かれているプログラムを使用してVineLinux 5.0上で日本語表示させ る場合、一番簡単なのは、中司さんのメールのとおり、GTK 1.xではなくGTK 2.x を使用すれば問題なく表示されます。 ただ、何らかの理由でどうしてもGTK 1.xを使いたいのであれば、以下の方法に て表示させることができます。 1.xorg-x11-jpfontsのインストール apt-getコマンドを使用してxorg-x11-jpfontsパッケージをインストールする。 # apt-get update # apt-get install xorg-x11-jpfonts 上記コマンドを実行すると、xorg-x11-fonts-75dpiパッケージもインストール されますと表示しますので、xorg-x11-jpfonts 及び xorg-x11-fonts-75dpiパッ ケージをインストールしてください。 また、メールを見るとlibICE 及び libSMを使用しているようなので、以下の パッケージもインストールしてください。 # apt-get install libICE-devel libSM-devel メールを見ると、手動でシンボリックリンクを作成しておりますが、libICE- devel 及び libSM-develパッケージをインストールするとシンボリックリンクが インストールされます。 2.gtk_rc_parseの使用 gtk_init(&argc,&argv);の次に以下の処理を追加 gtk_rc_parse("/etc/gtk/gtkrc.ja"); 3.コンパイル メールに書かれているコマンドでもコンパイルできますが、以下のように入力 すると楽です。 gcc `pkg-config --cflags gtk+ imlibgdk sm` -o doro5test doro5test.c `pkg-config --libs gtk+ imlibgdk sm` ちなみに、「pkg-config --cflags gtk+ imlibgdk sm」を実行すると「-I/usr /include/gtk-1.2 -I/usr/include/glib-1.2 -I/usr/lib/glib/include」と出力 され、「pkg-config --libs gtk+ imlibgdk sm」を実行すると「-rdynamic -lgtk -lgdk_imlib -lgdk -lXi -lXext -lX11 -lm -lgmodule -ldl -lglib -lSM -lICE」と出力されます。 もし、libICE 及び libSMを使用しないのであれば、以下のように入力してく ださい。 gcc `pkg-config --cflags gtk+ imlibgdk` -o doro5test doro5test.c `pkg-config --libs gtk+ imlibgdk` 4.実行 ソースコードがUTF-8で書かれているのであれば、日本語が表示されます。 最後に、今回の日本語が表示されない原因は (1)必要なフォントがインストールされていない (2)表示用フォントが設定されていない です。(1)については上記説明の1を実行、(2)については2を実行していただけれ ば解決するはずです。 以上、ご参考まで。 -- □■□ ■ Takemikaduchi □ GnuPG Fingerprint = DCAA 7D3F F44E 3F96 63CD B834 52E2 B982 8616 2E6D