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[vine-users:079832] Re: VineLinux5 のGTK+での日本語のボ タンへの出力

  • From: Takemikaduchi <bsyamato@xxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:079832] Re: VineLinux5 のGTK+での日本語のボ タンへの出力
  • Date: Tue, 15 Dec 2009 23:29:57 +0900
建御雷です。

メールに書かれているプログラムを使用してVineLinux 5.0上で日本語表示させ
る場合、一番簡単なのは、中司さんのメールのとおり、GTK 1.xではなくGTK 2.x
を使用すれば問題なく表示されます。

ただ、何らかの理由でどうしてもGTK 1.xを使いたいのであれば、以下の方法に
て表示させることができます。

1.xorg-x11-jpfontsのインストール

 apt-getコマンドを使用してxorg-x11-jpfontsパッケージをインストールする。

 #  apt-get update
 #  apt-get install xorg-x11-jpfonts

 上記コマンドを実行すると、xorg-x11-fonts-75dpiパッケージもインストール
されますと表示しますので、xorg-x11-jpfonts 及び xorg-x11-fonts-75dpiパッ
ケージをインストールしてください。

 また、メールを見るとlibICE 及び libSMを使用しているようなので、以下の
パッケージもインストールしてください。

 #  apt-get install libICE-devel libSM-devel

 メールを見ると、手動でシンボリックリンクを作成しておりますが、libICE-
devel 及び libSM-develパッケージをインストールするとシンボリックリンクが
インストールされます。


2.gtk_rc_parseの使用

 gtk_init(&argc,&argv);の次に以下の処理を追加

 gtk_rc_parse("/etc/gtk/gtkrc.ja");


3.コンパイル

 メールに書かれているコマンドでもコンパイルできますが、以下のように入力
すると楽です。

 gcc `pkg-config --cflags gtk+ imlibgdk sm` -o doro5test doro5test.c
`pkg-config --libs gtk+ imlibgdk sm`

 ちなみに、「pkg-config --cflags gtk+ imlibgdk sm」を実行すると「-I/usr
/include/gtk-1.2 -I/usr/include/glib-1.2 -I/usr/lib/glib/include」と出力
され、「pkg-config --libs gtk+ imlibgdk sm」を実行すると「-rdynamic
-lgtk -lgdk_imlib -lgdk -lXi -lXext -lX11 -lm -lgmodule -ldl -lglib -lSM
-lICE」と出力されます。

 もし、libICE 及び libSMを使用しないのであれば、以下のように入力してく
ださい。

 gcc `pkg-config --cflags gtk+ imlibgdk` -o doro5test doro5test.c
`pkg-config --libs gtk+ imlibgdk`

4.実行

 ソースコードがUTF-8で書かれているのであれば、日本語が表示されます。
 

最後に、今回の日本語が表示されない原因は

 (1)必要なフォントがインストールされていない
 (2)表示用フォントが設定されていない

です。(1)については上記説明の1を実行、(2)については2を実行していただけれ
ば解決するはずです。

以上、ご参考まで。

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■ Takemikaduchi
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