加藤(大阪)です。 Vine 5.0α で、クリーンインストール(全て)から、全てアップグレード済みの状 態で、# apt-get install task-compiz で compiz 一式をインストールし、試し てみました。 以下、いくつか気になった事と、手元での不具合の回避方法などを報告させてい ただきます。 新規ユーザーを作成し、GNOME セッションにログイン、 システムメニュー → 設定 → ルック&フィール → 外観の設定 で、「外観の設定」ダイアログを開き、「視覚効果」タブで 「なし」以外を選 択すると、「このままこの設定を使用しますか」と表示されるダイアログが出た きりで、40 秒以上(数分)待っても復帰せず、フリーズします。その時、 ・ページャーのワークスペース数は 6個から 4個に変更されている ・ウィンドウマネージャは停止しているらしくはウィンドウ装飾(タートル バーやウィンドウ枠など)は無し ・マウスポインタは動かせるが、ウィンドウ/ダイアログ/GNOME メニュー操作 等は一切不能 ・「このままこの設定を使用しますか」ダイアログに対しての、ショートカッ ト操作(Alt+P、Alt+K)は不能 ・Ctrl+Alt+BS で X から抜ける事は可能 → gdm ログイン画面に戻る という状態です。 こちらの GPU は、nvidia GeForce FX 5200 なので、Vine non-free で提供され ている nvidia-x11-drv-180.51 は試しましたが使えず、メーカー提供の NVIDIA-Linux-x86-173.14.18 (同 GPU 用の nvidia 社推奨/最新バージョン) を 使用しています。 なお、「外観の設定」ダイアログに依らず、(ログインし直して)、 $ compiz --replace & を実行すると、 Warn: No 8 bit GLX pixmap format, disabling YV12 image format というワーニングは出るものの、とりあえず compiz は起動するようで、Alt+左 ボタンドラッグによる、ウィンドウの移動やワークスペースの変更、Alt+Tab に よるウィンドウの切り替えなどは出来ます (但し、ウィンドウ装飾は一切なく、 リサイズやボタン操作は出来ません)。 この状態で、 $ emerald --replace& を実行するとウィンドウ装飾が有効になり、「外観の設定」ダイアログ - 「視 覚効果」タブで、全ての設定が出来るようになり、ccsm による各種設定も可能 になります (emerald は廃止予定という事だったので、この方法が正当かどうか は分かりませんが)。 しかしこの設定は、まだセッションには保存されず、次回ログイン時には反映さ れません。 GNOME メニューから、 システム → 設定 → ユーザー向け → 自動起動するアプリ に、compiz --replace と emerald --replace を手書きで追加登録する事によ り、初めてログイン時にも設定が反映されるようになりました。 この後 ccsm で、いくつかの効果や追加機能を試してみた限りでは、すべて期待 通りに作動しました。 Vine 提供ドライバを使用していない為、上記の状態が一般的なものか、GPU ド ライバ依存の問題かは不明ですが、もし「視覚効果」設定が、ドライバに依存す るのなら、わかり易い場所にその旨のドキュメントが提示されれば、ユーザーの 戸惑いが軽減されるのではないかと思われます。 -- 加藤 雅 <mkato@xxxxxxxxxxxxx> http://add10.hp.infoseek.co.jp/rox/ http://www2.odn.ne.jp/add10/fluxbox/