鈴木です。 Vine Linux 6 のリリースプランを大幅に変更し、これまで ターゲットリリースを6にしていたものを7へ持ち越し、現状 のSeedに近いものベースに6としてリリースするという提案 をしたいとおもいます。 理由はいくつかあります。 * 現在 upstream 待ちとなっているものを安定するまでまつと リリース時期が大幅に遅れる。その場合、それまでVine 5 を 最新の安定版として引っ張ることは難しい。(kernelやXなど) * 3大メーカの新しいビデオカードに対応できない * Intelは、4シリーズチップセットまでしか対応が不可能。 * オープンソースの nvドライバはメンテナンス終了し、 nouveau ドライバは Vine5 に提供できない。 * ATI ドライバも HD4 シリーズまでしか対応できない。 * Vine 5 の rpm-4.4 はある意味無理やり仕様変更して使って いることもあり問題が大きい。また、最新のrpmのフォーマッ トを理解できないため、より新しいrpmがでた場合にアップグ レード時に問題がおこる可能性も高い。 * 現状の VineSeed は割と安定している(Xサーバが若干最新す ぎるが、調整は可能な範囲だと判断。最悪はrevertも可) そこで、現状の VineSeed をベースにbeta->releaseを3ヶ月程度 で行って Vine Linux 6 をリリースし、その1年程度後を目標に 本来の予定にあったものを Vine Linux 7 として出したいと思い ます。 これにより以下のメリットを享受できます: * 最新のハードウエアに対応できる * rpm-4.8 に上げることで次のアップグレード(7)で 4.8 以上 の機能をより使うことができる。(例えば payload xz) * もうすぐサポートが終わると言われている kernel-2.6.27 を メンテナンスし続ける時間を減らせる * 現在の 2.6.35 はちょうど LTS カーネル * その他メンテナンスが終了しそうなアプリケーションなどを 更新できる。(firefox, samba.. など) * Vine 5 〜 6 の期間を目標に近づけられる ただし懸念事項/検討が必要な事項もあります: * rpm-4.8 でビルドされていない/できないパッケージは頑張って ビルド/直す * gcc-4.4 でビルドされていない/できないパッケージは頑張って ビルド/直す * X サーバは 1.10 で大丈夫か(現状動かないものがいくつかある) * 翻訳がおちているアプリもいくつかあるのでチェック * ドキュメントのアップデート * installer * その他各パッケージのバージョン決めが必要なもの 次回のIRC会議の議題にしたいとおもいますので、MLやIRCで意見 をお待ちしています。(やるなら早い方がメリットが大きいので、 遅くとも今月中にはスタートを切りたいと思っています) よろしくお願いします。 # 先月今月とあったオフラインのイベントで何名かと簡単に # 意見交換して、概ね賛同をいただきました。 -- Daisuke SUZUKI | daisuke@{linux.or.jp,dicey.org,vinecaves.com} GnuPG Fingerprint = A03C F34B 830F FFA2 A8D0 48BF 412C 29B8 C979 4DCB GnuPG Fingerprint = 7DE6 9AC6 5E5B 1AF8 B38E 0992 90BF 4C09 7432 2CB0 Founder & President, Project Vine. http://vinelinux.org/ Founder & President, Vine Caves, Ltd. http://vinecaves.com/ Founder & President, Japan Linux Association. http://jla.linux.or.jp/