大久保です。 アプリケーションの移行については脇に置いておきます。 >> /homeを移行すればいいのでしょうか? >> それともこの考え方は基本的に無理なのでしょうか? > >Linuxでの「情報を持っている」って訳ではないのですが、 >AIXで同じようなことを聞いたことがあります。 > >今回の件と同じように、複数ホスト間に同じユーザを生成させるため、 >/etc/passwd, /etc/group, /etc/security/user, /etc/security/passwd, >/etc/groupといったユーザ管理ファイルをコピーしたら、ユーザ構成が >コピーできたとのことでした。 > >Linuxでやるのであれば、/etc/passwd, /etc/group, /etc/shadow あたりの >ユーザ管理ファイルと、/home ディレクトリをコピーしてやれば、 >ユーザ情報の移行ができるのではないかと思います。 外しているかもしれませんが、/etc/passwd等のファイルを直接置き 換えるのであれば、注意したほうがいいです。 最低限、システムアカウント(daemon/mail/sshd/postfixなど)が 不足なくある・UID/GIDもシステムと合っていることを確認した上で 置き換える必要があると思います。 多数のユーザアカウントを作るだけならば、上記の手間を考えると 個人的にはsedやcutを使って必要なフィールドを切り出してuseraddで アカウントを作るようなスクリプトを作ってしまう方が楽なような気が します # これは後述のような構成にしているせいもありますが。 encryptされたパスワードは、古いものが使えそうならスクリプトで /etc/shadowに反映させるなり、いい機会と思ってchpasswdあたりを使って 新規に適当なデフォルトパスワードをつけてユーザに通知するなりするかな、 自分なら。 >いずれにせよ、一度テストマシンで試してから行われることをおすすめします。 マシンごと入れ替えじゃないんですかね? その場合、データの引継ぎに関しては新旧サーバの同時運用期間を設ける だけでいいような...。 # MTAとかはある程度テストマシンでやるほうがいいかもしれませんが。 以下余談ですが: ホームディレクトリのファイルの移行についての個人的なやり方ですが、 自分用の個人マシンでは、ホームディレクトリ(/home/user)は異なるOS、 異なるLinuxディストリビューション間や、バージョン間で共有せず、 共有するデータは別の所(/home1/user等)に置いて、必要なものをシンボ リックリンクするようにしています。 # ~/public_html -> /home1/user/public_html みたいに。 純粋にデータしか置かないようなサーバなら問題ないかもしれませんが、 ホームディレクトリにはユーザが意識して作成したデータだけでなく アプリケーションの設定ファイルが置かれていたりして、これらの設定 ファイルがOSを変えたりLinuxディストリビューションを変えたり、同一 ディストリビューションでもバージョンを変えたりすると、そのまま置きっ ぱなしだと支障が出ることがあります。 Vineでもホームディレクトリに作成されるファイルにバージョン間で 互換性がなく(Vine-2.1.5→Vine-2.5で~/.gnomeそのままだとGNOMEが起動 しないというのを経験しましたし、~/.mozillaをバージョンアップ時に引き 継ぐと不具合が出ることがあったような気もします)、バージョンアップ時 にホームディレクトリを共有したデュアルブートで移行期間を過そうとした ときに支障が出ました。 なので、今後のことも考えるとデータ置き場とホームディレクトリを分離 しておくというのも一つの考えだと思います。 # UNIXマシンとしての需要がなく純粋にファイルサーバやwebサーバとして # しか使わないというのなら、別に分けておく必要はないんですが。