vine-users ML アーカイブ



[vine-users:062777] Test Report: Vine2.6r3-rc1

  • From: Hironobu MORIGUCHI <moriguti@xxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:062777] Test Report: Vine2.6r3-rc1
  • Date: Sun, 26 Oct 2003 02:19:39 +0900 (JST)
もりぐちです。
Vine2.6r3-rc1 のテスト報告(主にハードウェア)です。

(注)
  CD ブートでのインストールしか試していません。
  インストールに関しては、「できれば GUI でやりたい」という方針でテス
トしました。「最初からテキストインストールすればよい」という考えの方も
いらっしゃるかもしれませんが。

凡例
◎ = 非常に楽
○ = 少し試行錯誤が必要だけど可能
△ = インストールされたものでは使えないので入れ換えが必要。
× = 自分でドライバ書く、あるいは IC を置き換えるしかない。


====== テスト 1 ======
マシン      : VMware Workstation 4.0.5 build-6030 (ホスト OS は
              Vine2.6 + Updates で、ホストマシンは下記テスト 2 のもの)
======== 結果 ========
インストール: ○ lowres で GUI 可能
カーネル    : ◎ 手入れ不要
ネットワーク: ◎ 自動認識
X           : 未確認
サウンド    : 未確認
======== 詳細 ========
  GUI インストールは [Enter], nofb ではダメで、lowres は OK でした。
  ネットワークデバイスは自動認識され、インストール中に IP 設定しました。
(備考)
  まずは小手調べで VMware 上でテストしただけで、私は VMware 上で使おう
とは思っていません。


====== テスト 2 ======
マシン      : 自作
CPU         : Celeron 2.2GHz
マザーボード: MSI 845GE Max-L
チップセット: Intel 845GE (内蔵 VGA は使わず)
ネットワーク: チップセット内蔵
VGA         : Matrox G450 16MB AGP (先週中古で入手して BIOS UP 済)
CRT         : Iiyama A901H
サウンド    : オンボード(チップセット内蔵 AC97?)
======== 結果 ========
インストール: ◎ [Enter] で GUI 可能
カーネル    : ◎ 手入れ不要
ネットワーク: ◎ 自動認識
X           : ○ 可能
サウンド    : ◎ 容易(多分)
======== 詳細 ========
  GUI インストールは [Enter] で OK でした。
  カスタムで X, サウンド, ネットワーク WS を選ぶと依存関係の解決のとこ
ろで murasaki, sndconfig, iptables が kernel-BOOT を要求し、「解決する」
を選ぶと kernel-BOOT がインストールされました。[vine-users:062618] で
beta2 でも起こったと報告されていますが、必要なのでしょうか。
  インストール最後の X の設定で 1600x1200 を選択するとインストーラが落
ちました。設定をいじらずに 16bpp, 1024x768 の設定のまま[テスト]すれば
問題ありませんでした。
  X は G450 で動きました。(Xconfigurator が必要だったかも。忘れました。)
  ネットワークデバイスは自動認識され(eepro100)、インストール中に IP 設
定しました。リブート後、通信確認しました。
  サウンドはテストしていませんが、自動で modules.conf に書き込まれたの
と、Vine2.6 で使えているので多分大丈夫だと思います。
  ブート時の選択肢に現れるカーネルは 2.4 系 UP (i686) と 2.2 系の 2 つ
になりました。
(備考)
  i845GE 内蔵 VGA を使っていないのは、Matrox の機能である 24bpp + 8bpp
Overlay が私にとって必要なためであり、使えないと言っているわけではあり
ません(テストしていません)。最初に買うときから 845PE + Matrox にしてお
けば良かったのですが、Matrox が必要とわかったのが後からだったのでこう
なっています。


====== テスト 3 ======
マシン      : エプソンダイレクト EDiCube S160H (いわゆる Centrino マシ
              ン, おそらく ASUS M3000N シリーズの OEM)
CPU         : Pentium-M 1.4GHz
チップセット: Intel 855GM
ネットワーク: Intel
VGA         : チップセット内蔵
LCD         : SXGA+ (1400x1050)
サウンド    : チップセット内蔵 AC97
======== 結果 ========
インストール: ○ text (GUI は無理)
カーネル    : △ 手入れ必要
ネットワーク: ◎ 自動認識(有線) (内蔵無線 LAN は ×)
X           : △ 別途ドライバが必要
サウンド    : ◎ 容易(ただし acpi=off では ×)
======== 詳細 ========
  GUI インストールはできませんでした。[Enter], nofb, lowres ともにダメ
でした。text でインストールしました。
  カスタムで X, サウンド, ネットワーク, PPPoE を選ぶと、上記テスト 2
と同様に murasaki, sndconfig, iptables が kernel-BOOT と、今回は
kernel-smp も要求しました。
  X は動きません。beta2 で報告し、助言頂いた通り Intel からドライバを
入手すれば OK だと思います。ただしその場合でも 1400x1050 は出ません。
1280x1024 は使えます。(試していませんが、ここは変わっていないでしょう。)
  ネットワークデバイスは自動認識され(eepro100)、インストール中に IP 設
定しました。リブート後、DHCP でのアドレス取得を確認しました。内蔵無線
LAN は現時点では無理でしょう。
  サウンドはテストしていませんが、自動で modules.conf に書き込まれたの
で大丈夫ではないかと思っています。(ただし ACPI が有効の場合です。この
マシンは acpi=off では自動認識しません。[vine-users:062553] でも言いま
したが。)
  ブート時の選択肢に現れるカーネルは 2.4 系 SMP (これがデフォルト),
2.4 系 UP (i686), 2.2 系の 3 つになりました。
  このマシンは、2.4 系カーネルの APIC 周りで問題が起こることがわかって
いましたので、次のようなテストをしました。
  2.4 系 SMP カーネル(最初にインストールされたもの)は acpi=off にしな
いとブート中に固まりました。noapic でも変わりませんでした。
  2.4 系 UP カーネル(最初にインストールされたもの, 多分 i686)も
acpi=off にしないとブート中に固まりました。noapic でも変わりませんでし
た。
  /usr/src/linux/configs/ を見ると、i586 (UP) が APIC を 含んでいない
ようなので、2.4 系 UP カーネルを消して kernel-2.4.22-0vl2.6.i586.rpm
をインストールしました。このカーネルでは acpi=off にする必要なく正常に
動きました(もちろん i586 である必要はなく、SRPM が手に入れば APIC を切っ
て i686 をビルドすれば良いのですが)。また、新しい ACPI のおかげでこの
マシンで起こっていた keventd 問題は直っています。
  APIC については、去年12月に鈴木さんが以下のようにおっしゃっているの
で、(その後お考えが変わっていなければ)この通りにして頂けると私は助かり
ます。(わがまま?)

From: Daisuke SUZUKI <daisuke@xxxxxxxxxxx>
Subject: [vine-users:056546] Re: RTL8139
Date: Mon, 2 Dec 2002 23:21:27 +0900
> p.s.
> APIC 問題はまあよく聞いていたのですが、手元では問題にあたらなかったのと
> ないと今度はあまりうれしくないものもあるようで、Local APIC 有効にしてありまし
> たが、やはり今後は UP では外すべきでしょうね。。


[私が感じた Vine2.6 からの改善点]
  Vine2.6 ではチップセット内蔵ネットワークデバイスが自動認識されないこ
とがあった(私の環境では100%)と記憶しているのですが、これは改善されてい
るようですね。


[レスキューモードについて]
  インストール CD でブートした時、linux rescue の日本語と英語での動作
が異なるのは Vine2.6 から変わっていませんね。Vine2.6 Tips に書いてある
ので知っていれば特に問題もないですが。


以上