はじめまして。桑原といいます。 DELL PowerEdge1750にVineLinux2.6r4をインストールしてみました。 「VineUsers-ML 全文検索システム」で動作報告が見つからなかったので、 少しでもお役に立てればと思い、報告を差し上げます。 この機種は、普通にインストールしようとすると、 「パーティションの設定」画面にて、HDDが見つからないためか、 エラーダイアログが出て、インストールを続行出来ませんでしたので、 少し変則的なインストールを行いました。以下が手順です。 [00] 前提 ・Dell PowerEdge1750 1U ラックマウント Xeon-2.4GHz 512MB-ECC ・NIC Broadcom Extream Ethernet (tg3.o) ・RAIDコントローラ LSI Logic PERC 4/Di (megaraid.o) megaraid.oはkernel-2.4.20以降でドライバが提供される。 http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/SCSI-2.4-HOWTO.txt VineLinux2.6r4 FTP版のカーネルは2.4.19なので、Kogi Kobayashiさんのサイト を 参考に、アップデート済みインストールCDを作成すること。 http://www.h5.dion.ne.jp/%7Etangos/Vine/updateCD.html updateCD-0.8.3.tar.gz(368KB) アップデート済みインストールCDは、他の、普通にLinuxがインストール出来る PCにて、 インストールができ、kernel-2.4.20となっていることを確認しておくこと。 [01] インストールCDから起動 ・アップデート済みインストールCDをセットして、電源を入れる。 boot: ではパラメータ無しでリターンキー押下。 [02] シェルモードへ移行 ・インストーラの言語の選択画面にて、Ctrl + Alt + F2キーを押下して、 シェルモードに移行する。 [03] カーネルモジュールのロード ・カーネルにロードされているモジュールの一覧を表示する。 一覧にmegaraid、tg3.oが無いことを確認する。 sh-2.05 # lsmod ・megaraidモジュールをロードする。 sh-2.05 # insmod megaraid.o ・tg3モジュールをロードする。 sh-2.05 # insmod tg3.o ・モジュールの一覧を表示する。 megaraid、tg3.oがあることを確認する。 sh-2.05 # lsmod [04] GUIモードへ移行 ・Ctrl + Alt + F7キーを押下して、GUIモードへ復帰する。 言語の選択の画面になる。 [05] インストール ・起動FDの作成画面まで、いつもどおりに、インストールする。 ・「パーティションの設定」画面でデバイスが見つからないという エラーダイアログが出る場合、megaraidドライバのロードに失敗 している可能性がある。 ・「ネットワークの設定」画面が出現しない場合、tg3.oドライバの ロードに失敗している可能性がある。 [06] 再びシェルモードへ移行する ・起動FDの作成画面にて、(起動FDを作成する前に) Ctrl + Alt + F2でシェルモードへ移行する。 [07] ルートディレクトリの変更 ・/mnt/sysimage/をルートディレクトリにする。 sh-2.05# chroot /mnt/sysimage/ # [08] modules.confの編集 ・modules.confを編集する。先頭に2行追加した。 # jed /etc/modules.conf ---------------------------------------- alias scsi_hostadapter megaraid <-追加 alias eth0 tg3 <-追加 : ---------------------------------------- [09] depmodの実行 ・kernelの(バージョン)-(パッチレベル)を確認する。 (Xeonなのでsmpを使います) # ls /lib/modules 2.2.25-0vl3 2.4.22-0vl2.11 2.4.22-0vl2.11smp ・depmod実行 # depmod -a 2.4.22-0vl2.11smp (Unresolved symbols...が大量発生するが、気にしない) [10] initrdファイル作成 ・コマンド手入力 # mkinitrd /boot/initrd-2.4.22-0vl2.11smp 2.4.22-0vl2.11smp /boot/initrd-2.4.22-0vl2.11smpが作成される。 [11] lilo.confの編集 ・lilo.confを編集する。initrdの設定を1行追加する。 # jed /etc/lilo.conf ---------------------------------------- : image=/boot/vmlinux-2.4.4-0vl2.11smp label=linux read-only root=/dev/sda2 initrd=/boot/initrd-2.4.22-0vl2.11smp <-追加 : ---------------------------------------- [12] mbrの更新 ・lilo.confに基づいて、mbrを更新する。エラーが出なければOK。 # /sbin/lilo Add linux * Add linux-up Add linux-2.2-up [13] GUIモードへ移行 Ctrl + Alt + F7キーを押下して、GUIモードへ復帰する。 起動FDの作成の画面になる。 [14] 起動FDの作成〜インストール終了 起動FDは必ず作成すること。 以降、Xの設定などは、いつもどおり。 [15] 起動検証 以下パターンを検証すること。 □ 起動FDからの起動 □ シャットダウン □ HDDから起動 □ HDDから再起動 □ シャットダウン 以上です。 これからも宜しくお願い致します。