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[vine-users:065060] DELL PowerEdge1750 VineLinux2.6r4 インス トール & 動作 報告

  • From: 桑原 克禎 <k.kuwahara@xxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:065060] DELL PowerEdge1750 VineLinux2.6r4 インス トール & 動作 報告
  • Date: Wed, 17 Mar 2004 20:29:33 +0900
はじめまして。桑原といいます。

DELL PowerEdge1750にVineLinux2.6r4をインストールしてみました。

「VineUsers-ML 全文検索システム」で動作報告が見つからなかったので、
少しでもお役に立てればと思い、報告を差し上げます。

この機種は、普通にインストールしようとすると、
「パーティションの設定」画面にて、HDDが見つからないためか、
エラーダイアログが出て、インストールを続行出来ませんでしたので、
少し変則的なインストールを行いました。以下が手順です。

[00] 前提

 ・Dell PowerEdge1750
  1U ラックマウント Xeon-2.4GHz 512MB-ECC

 ・NIC
  Broadcom Extream Ethernet (tg3.o)

 ・RAIDコントローラ
  LSI Logic PERC 4/Di (megaraid.o)

  megaraid.oはkernel-2.4.20以降でドライバが提供される。
  http://www.linux.or.jp/JF/JFdocs/SCSI-2.4-HOWTO.txt

  VineLinux2.6r4 FTP版のカーネルは2.4.19なので、Kogi Kobayashiさんのサイト
を
  参考に、アップデート済みインストールCDを作成すること。
  http://www.h5.dion.ne.jp/%7Etangos/Vine/updateCD.html
  updateCD-0.8.3.tar.gz(368KB)

  アップデート済みインストールCDは、他の、普通にLinuxがインストール出来る
PCにて、
  インストールができ、kernel-2.4.20となっていることを確認しておくこと。

[01] インストールCDから起動

 ・アップデート済みインストールCDをセットして、電源を入れる。
  boot: ではパラメータ無しでリターンキー押下。

[02] シェルモードへ移行

 ・インストーラの言語の選択画面にて、Ctrl + Alt + F2キーを押下して、
  シェルモードに移行する。

[03] カーネルモジュールのロード

 ・カーネルにロードされているモジュールの一覧を表示する。
  一覧にmegaraid、tg3.oが無いことを確認する。
  sh-2.05 # lsmod

 ・megaraidモジュールをロードする。
  sh-2.05 # insmod megaraid.o

 ・tg3モジュールをロードする。
  sh-2.05 # insmod tg3.o
  
 ・モジュールの一覧を表示する。
  megaraid、tg3.oがあることを確認する。
  sh-2.05 # lsmod

[04] GUIモードへ移行

 ・Ctrl + Alt + F7キーを押下して、GUIモードへ復帰する。
  言語の選択の画面になる。

[05] インストール

 ・起動FDの作成画面まで、いつもどおりに、インストールする。

 ・「パーティションの設定」画面でデバイスが見つからないという
  エラーダイアログが出る場合、megaraidドライバのロードに失敗
  している可能性がある。

 ・「ネットワークの設定」画面が出現しない場合、tg3.oドライバの
  ロードに失敗している可能性がある。

[06] 再びシェルモードへ移行する

 ・起動FDの作成画面にて、(起動FDを作成する前に)
  Ctrl + Alt + F2でシェルモードへ移行する。

[07] ルートディレクトリの変更

 ・/mnt/sysimage/をルートディレクトリにする。
  sh-2.05# chroot /mnt/sysimage/
  #

[08] modules.confの編集

 ・modules.confを編集する。先頭に2行追加した。
  # jed /etc/modules.conf
  ----------------------------------------
  alias scsi_hostadapter megaraid         <-追加
  alias eth0 tg3                          <-追加
   :
  ----------------------------------------

[09] depmodの実行

 ・kernelの(バージョン)-(パッチレベル)を確認する。
  (Xeonなのでsmpを使います)
  # ls /lib/modules
  2.2.25-0vl3
  2.4.22-0vl2.11
  2.4.22-0vl2.11smp

 ・depmod実行
  # depmod -a 2.4.22-0vl2.11smp
  (Unresolved symbols...が大量発生するが、気にしない)

[10] initrdファイル作成

 ・コマンド手入力
  # mkinitrd /boot/initrd-2.4.22-0vl2.11smp 2.4.22-0vl2.11smp
  /boot/initrd-2.4.22-0vl2.11smpが作成される。

[11] lilo.confの編集
  
 ・lilo.confを編集する。initrdの設定を1行追加する。
  # jed /etc/lilo.conf
  ----------------------------------------
   :
  image=/boot/vmlinux-2.4.4-0vl2.11smp
      label=linux
      read-only
      root=/dev/sda2
      initrd=/boot/initrd-2.4.22-0vl2.11smp <-追加
   :
  ----------------------------------------

[12] mbrの更新

 ・lilo.confに基づいて、mbrを更新する。エラーが出なければOK。
  # /sbin/lilo
  Add linux *
  Add linux-up
  Add linux-2.2-up

[13] GUIモードへ移行

  Ctrl + Alt + F7キーを押下して、GUIモードへ復帰する。
  起動FDの作成の画面になる。

[14] 起動FDの作成〜インストール終了

  起動FDは必ず作成すること。
  以降、Xの設定などは、いつもどおり。

[15] 起動検証

  以下パターンを検証すること。

  □ 起動FDからの起動
  □ シャットダウン
  □ HDDから起動
  □ HDDから再起動
  □ シャットダウン

以上です。
これからも宜しくお願い致します。