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[vine-users:066804] TeX 関連パ ッケージ (Re: Vine Linux 3.0 is released.)

  • From: Nobuyuki Tsuchimura <tutimura@xxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:066804] TeX 関連パ ッケージ (Re: Vine Linux 3.0 is released.)
  • Date: Thu, 05 Aug 2004 12:00:19 +0900
  土村です。
Vine3.0 の TeX 関連パッケージについて宣伝させて下さい。
tetex-2.0.2 への移行に伴い、全般に新しくなっているのですが、
私の contribute したもの/していないものも含めて、
主要な変更点と思うところを書き並べてみます。

  なお、今回の TeX 関連パッケージ開発では、
奥村先生の web に書かれた内容を再現するよう努めました。
そして、私の web に公開していましたテスト版を
多数の方に試していただき、
不具合報告もいただきました。
この場をお借りして皆様に厚くお礼申し上げます。m(_|_)m

  また、Project Vine の皆様にもお世話になりました。
お礼と共にリリースのお祝いを申し上げます。

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Vine2.5/2.6 と同じく、
  platex2e, dvips-jp, xdvi-jp 等
  新ドキュメントクラス
  JIS フォントメトリック
  旧 platex209
  ...
を収録しました。

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ソース (emacs) と xdvi での相互ジャンプが可能です。
/etc/skel/.emacs.el に必要な設定を書いておきました。
が、一部不親切な部分がありました。すいません。
platex コマンドにはオプションが必要ですので、
.emacs.el の 524行目あたりの

      tex-command "platex"
を
      tex-command "platex -src-specials"

に書き換えておくと便利でしょう。

emacs 上では C-c C-j、
xdvi からは Ctrl + クリックで相互にジャンプします。

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ghostscript-7.07 のおかげで、日本語PDFを作れる場面が増えました。

ps2pdf -dNOKANJI hoge.ps

と、"-dNOKANJI" オプションを付けるのがポイントです。

なお、ghostscript のフロントエンドとしては、
ggv が採用されました。
以前の gv は VinePlus にあります。

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PDF 作成の dvipdfmx が Vine本体に収録されました。
日本語のしおりの作り方が変更になりました。
dvipdfm で必要だった out2uni は不要になり、
その代わりに、プリアンプルに

\usepackage[dvipdfm,bookmarks=true,bookmarksnumbered=true,%
bookmarkstype=toc]{hyperref}
\AtBeginDvi{\special{pdf:tounicode EUC-UCS2}}

のように書いておきます。(3行目がポイントです。)
Linux 版 Adobe Reader では日本語のしおりは化けるので、
Win 版で動作確認してください。
なお、dvipdfm は dvidfmx へのシンボリックリンクにしています。

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tetex-extra パッケージはインストール CD には収録されていません。
TX fonts, PX fonts 等も含まれているので、
apt-get でインストールするのがよいでしょう。

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齋藤修三郎氏の OTF パッケージが、
VinePlus に texmacro-otf として用意されています。
dvipdfmx と組み合わせると、商用フォントがなくても、
囲み付き文字や「はしご高」などを含んだ PDF を作れます。

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Latin Modern は、残念ながら用意できていません。
要望があれば追加でパッケージを作るかもしれません。

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土村 展之    Nobuyuki Tsuchimura
           tutimura@xxxxxxxxxxxxxx
    http://www.nn.iij4u.or.jp/~tutimura/