福原です. DELL PowerEdge1800 に Vine Linux 3.1 をインストールしてみました. http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx/pedge_1800?c=jp&l=jp&s=hied Vine 3.1 の CD から起動することは出来るのですが,serial ATA インタフェイスなので そのままではディスクが認識できませんでした. SATA インタフェイスは CERC SATA 2S というもので,lspci で見ると 00:1f.2 RAID bus controller: Intel Corp. 82801ER (ICH5R) SATA Controller (rev 02) となっています. ( 最初は linux rescue で起動して,skip を選んで lspci を実行して調べました.) 調べてみると ata_piix.o が使えそうなのですが,Vine 3.1 の drvblock.img の中のものは 使えませんでした.(これは別のメールにします) Vine の kernel-source-2.4.27-0vl7.3 には ata_piix.c が含まれていなかったので,kernel.org から 2.4.28 のソースをとってきて,コンパイルしました. Loopback device support RAM disk support Initial RAM disk (initrd) support Ext3 journalling file system support (EXPERIMENTAL) Compressed ROM file system support ISO 9660 CD-ROM file system support などを(モジュールではなく) 組み込むようにしておきました. このカーネルを使って起動するのに,最初はカーネルだけ入れ替えた Vine 3.1 の CD-RW を 作ったのですが,この時は .config を間違えて失敗しました.2回目からは全部 CD-RW に焼くと 時間がかかるので isolinux/ の部分だけの CD-RW を作ってインストールしました. 1. isolinux というディレクトリに Vine 3.1 の CD-ROM の isolinux/ にあるファイルを全部コピー します. 2. vmlinuz を上で作ったカーネル (arch/i386/bzImage) で置き換えます. 3. cd isolinux 4. mkisofs -R -V 'Vine Linux 3.1+' -o ../../img/Vine31-i386+.iso -b isolinux.bin \ -c boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table . 5. cdrecord で ../../img/Vine31-i386+.iso を焼きます. この CD-RW から起動して,英語と日本語を選ぶ画面が出たら,CD-ROM ドライブのディスクを Vine 3.1 の CD-ROM と入れ替えます.これで普通にインストールできました. ( X は使わないので,X の設定はしていません.また,LILO は MBR ではなくパーティションの 先頭にしました.これは DELL のユーティリティが /dev/sda1 にあって,それを生かして おくためです.) ただし,この方法では Vine 3.1 のカーネルがインストールされるので,インストール完了後 起動するカーネルからディスクを認識できません.カーネルだけ入れ替えた Vine 3.1 の CD-ROM なら rescue mode で起動して CD-ROM の /isolinux/vmlinuz をコピーすればいいのですが, 専用カーネルの CD-ROM と Vine の CD-ROM が別の場合は,rescue mode にするためには Vine の CD-ROM に入れ替えなくてはならず,そこから再度専用カーネルの CD-ROM に入れ替える ことが出来ません. 今回は,専用カーネルの CD-ROM の expert モードでなんとかしました. expert noinitrd root=/dev/sda2 single で /dev/sda2 を / にマウントして single user mode で起動させ,CD-ROM の /isolinux/vmlinuz を /boot/ にコピーして,lilo.conf を編集して lilo を実行しました. なお,カーネルだけ入れ替えた CD-ROM イメージは次のようにすれば出来そうな気がしました. mount -o ro,loop /home/iso/Vine31-i386.iso /mnt/loop0 cd /mnt/loop0 tar cf - . | tar -C /home/work/Vine-3.1/src -xf - cd /home/work/Vine-3.1/src cp /usr/src/linux/arch/i386/boot/bzImage isolinux/vmlinuz mkisofs -R -V 'Vine Linux 3.1+' -o ../img/Vine31-i386+.iso -b isolinux/isolinux.bin \ -c isolinux/boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table . -- 福原 <makoto@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>