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[vine-users:070279] PowerEdge1800 (82801ER (ICH5R) SATA)への Vine 3.1 のインストール

  • From: FUKUHARA Makoto <makoto@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:070279] PowerEdge1800 (82801ER (ICH5R) SATA)への Vine 3.1 のインストール
  • Date: Wed, 02 Feb 2005 22:16:20 +0900
福原です.

DELL PowerEdge1800 に Vine Linux 3.1 をインストールしてみました.
http://www1.jp.dell.com/content/products/productdetails.aspx/pedge_1800?c=jp&l=jp&s=hied

Vine 3.1 の CD から起動することは出来るのですが,serial ATA インタフェイスなので
そのままではディスクが認識できませんでした.

SATA インタフェイスは CERC SATA 2S というもので,lspci で見ると
00:1f.2 RAID bus controller: Intel Corp. 82801ER (ICH5R) SATA Controller (rev 02)
となっています.
( 最初は linux rescue で起動して,skip を選んで lspci を実行して調べました.)

調べてみると ata_piix.o が使えそうなのですが,Vine 3.1 の drvblock.img の中のものは
使えませんでした.(これは別のメールにします)

Vine の kernel-source-2.4.27-0vl7.3 には ata_piix.c が含まれていなかったので,kernel.org
から 2.4.28 のソースをとってきて,コンパイルしました.

Loopback device support
RAM disk support
Initial RAM disk (initrd) support
Ext3 journalling file system support (EXPERIMENTAL)
Compressed ROM file system support
ISO 9660 CD-ROM file system support

などを(モジュールではなく) 組み込むようにしておきました.


このカーネルを使って起動するのに,最初はカーネルだけ入れ替えた Vine 3.1 の CD-RW を
作ったのですが,この時は .config を間違えて失敗しました.2回目からは全部 CD-RW に焼くと
時間がかかるので isolinux/ の部分だけの CD-RW を作ってインストールしました.

1. isolinux というディレクトリに Vine 3.1 の CD-ROM の isolinux/ にあるファイルを全部コピー
   します.
2. vmlinuz を上で作ったカーネル (arch/i386/bzImage) で置き換えます.
3. cd isolinux
4. mkisofs -R -V 'Vine Linux 3.1+' -o ../../img/Vine31-i386+.iso -b isolinux.bin \
    -c boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table .
5. cdrecord で ../../img/Vine31-i386+.iso を焼きます.


この CD-RW から起動して,英語と日本語を選ぶ画面が出たら,CD-ROM ドライブのディスクを
Vine 3.1 の CD-ROM と入れ替えます.これで普通にインストールできました.
( X は使わないので,X の設定はしていません.また,LILO は MBR ではなくパーティションの
  先頭にしました.これは DELL のユーティリティが /dev/sda1 にあって,それを生かして
  おくためです.)

ただし,この方法では Vine 3.1 のカーネルがインストールされるので,インストール完了後
起動するカーネルからディスクを認識できません.カーネルだけ入れ替えた Vine 3.1 の CD-ROM
なら rescue mode で起動して CD-ROM の /isolinux/vmlinuz をコピーすればいいのですが,
専用カーネルの CD-ROM と Vine の CD-ROM が別の場合は,rescue mode にするためには
Vine の CD-ROM に入れ替えなくてはならず,そこから再度専用カーネルの CD-ROM に入れ替える
ことが出来ません.

今回は,専用カーネルの CD-ROM の expert モードでなんとかしました.
  expert noinitrd root=/dev/sda2 single
で /dev/sda2 を / にマウントして single user mode で起動させ,CD-ROM の /isolinux/vmlinuz
を /boot/ にコピーして,lilo.conf を編集して lilo を実行しました.



なお,カーネルだけ入れ替えた CD-ROM イメージは次のようにすれば出来そうな気がしました.

mount -o ro,loop /home/iso/Vine31-i386.iso /mnt/loop0
cd /mnt/loop0
tar cf - . | tar -C /home/work/Vine-3.1/src -xf -
cd /home/work/Vine-3.1/src
cp /usr/src/linux/arch/i386/boot/bzImage isolinux/vmlinuz
mkisofs -R -V 'Vine Linux 3.1+' -o ../img/Vine31-i386+.iso -b isolinux/isolinux.bin \
  -c isolinux/boot.cat -no-emul-boot -boot-load-size 4 -boot-info-table .

-- 
  福原 <makoto@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>