おはようございます、突然時間が空いて手持ちぶさたの馬場崎です。 XのDirect Rendering についてはKernel2.4の頃に何度も挑戦しては敗れた 経験を持ちます。今回はその経験からいくつか参考になる「かもしれない」 情報を。 ■Kernelレベルの対応 私にとっての問題はKernel2.4.x と ATI(AMD)社のグラフィックチップ、 そしてマザーボードのチップセットがVIA製品だったという事でした。 X の Direct Rendering 機能そのものは割合早くに実現されていますので、 よほど癖のあるグラフィックカードでなければ X 側のモジュールが存在します。 しかし、Direct Rendering 機能が有効になるためにはKernelレベルの対応が 必要で、つまりカーネルモジュールの話になるのですが、もう一つ、 agpgart というモノが機能していないといけません。 ▼確認方法: rootでメッセージを検索します # dmesg |grep agpgart ※例えば私の環境では次のように表示されます Linux agpgart interface v0.101 (c) Dave Jones agpgart: Detected VIA P4M800CE chipset agpgart: AGP aperture is 128M @ 0xe0000000 agpgart はチップセットと関係します。オンボードグラフィックであっても AGPやPCI-Eであっても(確か)これが必要です。そして 対応が「 X > agpgart 」 な状態で、多数存在するマザーボードの、多種のチップの全てには対応しきれて いないのが現状だろうと思います。 私の問題では、Kernel2.4.xのころ、agpgartが私のVIAチップに対応して いませんでした。つまり以下のようになります Kernelモジュール(○) agpgart(×) Xのドライバ(○) このため、方法としては、 (1)Kernelを2.6系でビルドする → リスクが大きい (2)マザーボードを買い替える → 費用対効果が少ない ……と考えはしたものの「旨味が無い」という判断でVine4.0を大人しく待つ 事にしました。 X側のドライバが読み込まれて動作していて、他に目立ったエラーが無くて、 最新カーネルを用いるディストリビューションで動作するというのであれば、 kernel回りを疑ってみてはいかがでしょう。 (agpgart はそうしたものの一つです。kernelの一部です) -- __/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/ ZON or MaruArt. >> Babasaki Seiichirou (Jap) E-Mail mindgear@xxxxxxxxxxxx Nokia N800 zon@xxxxxxxxxxxx __/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/