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[VineSeed:19566] Re: [VineSeed:19550] Vineの存在意義とこれか らについて

  • From: "IWAI, Masaharu" <iwaim.sub@xxxxxxxxx>
  • Subject: [VineSeed:19566] Re: [VineSeed:19550] Vineの存在意義とこれか らについて
  • Date: Wed, 30 Dec 2009 11:23:24 +0900
岩井です。

2009年12月28日19:49 ロレンス <lawrence68z80@xxxxxxxxx>:
> <本投稿の結論>
>
> 次期バージョンアップ以降においても、インストールメディアCD版の維持をお願い致します。

要望があることはvine-users MLの時点でProject Vineの各位も認識していると思います。
で、きっと現時点では「要望があることはわかった」ぐらいしか言える人いないんじゃないかなー。
今のところ、Vine6に関するスケジュールは次のようになっています。
http://trac.vinelinux.org/wiki/Vine6/Roadmap
そのときに、CD1枚にVine Linuxという名称でリリースするソフトウェアが収録できるか否か
ということになると思います。

まずは梅田さんにできることを考えていただいた上で、ご協力いただければ。

例えばPXEに対応しているNICがある機種ならPXEでブートしてインストールすることは可能なのですから、
それに関するドキュメントを充実させることをお手伝いいただくというのはどうでしょうか?


以下、一応コメント。

> ★VineLinuxのこれまでの実績
>
> ・安心、安定した環境>じっくり自分の環境を構築できる
>
> ・使いやすい日本語環境
>
> ・ハードウエア環境のハードルの低さ

実績としてはそういう感じなんでしょうが、《ハードウエア環境のハードルの低さ》については
Vine Linuxが目指しているものではありません。
ターゲットユーザとしては
http://trac.vinelinux.org/wiki/VineLinuxPolicy
に
| Vine Linuxのターゲットユーザ
|
| Linuxを常用OSとして使用したい個人・SOHO・教育機関をメインターゲットとしています。
とあります。
ここをメインターゲットにするということは、きっと梅田さんがVine Linuxに抱いているイメージとは
異なるんじゃないでしょうか。


> ★時代の潮流とVine
>
> ・大量生産、大量消費社会の終焉>地球温暖化とリサイクル、リユースの時代
>
> ・商用OS(Windows)の衰退>ハードの高いハードルは数年に1度のハード買い替えをOSが要求:時代の潮流への逆行
>
> ・持てる者、持たざる者の格差社会>持てる者は新技術、新環境を持ち続けるが、古くなった完動品の流出。持たざる者
> はそうした流出品を入手、または自らの環境がWindowsマシンとして使用継続が
> 困難なハードにLinuxを入れる

ここまでに異論はありません。
しかし、

> ※古いハードに新しい命を吹き込む事>Vineの存在意義。

それは梅田さんが希望する存在意義なのでしょうが、それはVine Linuxが目指しているところではありません。
梅田さんが想定している「古いハード」がどこまでを想定しているのかはわかっていませんが、
例えばVine6ではi686以降に限定することは現時点で決定しています。
http://trac.vinelinux.org/wiki/Vine6/Architecture

梅田さんは、梅田さんなりに思い描くVine Linux像があるのだと思うのですが、
それが実情とはちょっとずれちゃっているんだと思います。

vine-users MLのやりとりをみて
http://linux-suomi.net/modules/yybbs/viewbbs.php?bbs_id=9&start=5#603
《Vineには強固たるポリシーも持たざる者への思いも無いことが分かった》
と解釈したようですが、持たざる者への思いはともかく、確固たるポリシーがあるからこそ、
梅田さんが望んでいるであろう「そうだ。Vine6でもCD版を出すぞ」という声がProject Vineから
出てこないんだろうと私は思います。


> <例として:この提案でどれだけ、減量出来るかは分かりませんが>
>
> ・Gimp→画像処理編集に関してプロ並みの機能。一般人は使いこなせるものでは無いのでは

「プロ並みの機能」だから「一般人が使いこなせない」という論理は成り立ちませんね。


> ・Emacs→初心者ユーザーはGeditが一番。中・上級ユーザー、脱初心者レヴェルのユーザーは必要なら勝手にDL(apt)出来る
> viも同様だが、こちらは小さなソフト。入るなら、無理やり削除しなくとも良い

すでにCD版には入ってないと思います。


> ・Tex→学生、大学(準)教授、物書き以外のユーザーはどれだけ居るか?

それ以外にどれだけいるのかはわかんないですが、ターゲットユーザが教育機関なので必要だと思います。


> ・ゲーム→UNIXが生まれた動機としてゲームが有ったが、今はゲーム専用機で楽しむ方が、コストパフォーマンスが良い。
> 削除して構わないのでは?

CD版にゲームって入っていましたっけ?
# ゲームがどんなパッケージ名なのか知らないので未確認です。

って感じで、まずは現状認識をちゃんとしていただいた方が意思疎通がしやすいと思います。


> ★折中案
>
> DVD版の容量は900MBと聞いています。CD1枚配布で、限界が来たら、CD2枚配布なども検討出来るのでは?

技術的には可能だと思うんですが、やる意味があるか否かという問題があると思います。
DVDが読めないものにインストールするならPXEでいいんじゃないでしょうか。

-- 
いわい