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[VineSeed:19567] Re: CD版の存続を

  • From: Munehiro Yamamoto <munepi@xxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [VineSeed:19567] Re: CD版の存続を
  • Date: Wed, 30 Dec 2009 11:50:05 +0900
山本@千葉です。

梅田さん、はじめまして。

ご提案をどうも有り難うございます。

コミュニティーでのご発言ですので、
すべてのご提案が通るとは限りません。
コミュニティー内には多くの人がおりますので、
人間どうしのすりあわせの作業が必要でしょう。

梅田さんのご提案で、
私が思う部分についてご返信致します。

> <本投稿の結論>
> 
> 次期バージョンアップ以降においても、
> インストールメディアCD版の維持をお願い致します。
私個人的には、
CD 版(< 700MB)にこだわる必要は特にないと思います。
時代の流れとともに、多種多様にわたる
アプリケーションの容量が増えるのは、仕方のないことです。

単に無理というのもあれですので、具体的にいきましょう。

「CD 版」というよりも、
BaseSystem + Server components をまとめた最小構成版!?
は、あってもよい気がします。
# どうしてサーバ版と言わないかと申しますと、
# BaseSystem + apt-get install task-x11-xorg task-gnome で、
# ほぼデスクトップ環境が整ってしまうためです。
# 人によっては、task-gnome を task-lxde などにしても良いでしょう。

以下、コメントを少々。

> ※古いハードに新しい命を吹き込む事>Vineの存在意義。
ある程度、古いハードでも Vine Linux は動くと思います。

もはや古いハードでは、今の普通のデスクトップ環境として、
かなり厳しくなってきています。

例えば、firefox に flash-plugin を入れて、
適当な HD 動画を閲覧なさると分かることですが、
快適に閲覧するためには、
もはや Pentium 4 では無理で、
Core2Duo 2 GHz + メモリ 2 GB 以上の
スペックを要求されると思います。

快適なサーバ 1 台を用意して、
古いハードを単に X 端末として、もしくは、
シンクライアントとして利用するのであれば、
快適なデスクトップ環境になりうるかもしれません。


> ※DVD版配布が始まった理由として、セキュリティー周り、
> 各パッケージの肥大化が有ると聞いております。セキュリティー
> は妥協するべき性質の物では有りませんが・・・
> アプリケーションの削除、減量を進めることで、
> 多少なりともCDに収められるのでは?

インストールメディアは、
そのディストリビューションの姿を展望できる
と言っても過言ではなく、その意味で、
現時点でリリースされている Vine Linux 5.0 の CD 版や DVD 版の構成は、
1.0 のときから変わらず、
Linux を常用 OS として使用したい個人・SOHO・教育機関などを中心に
ターゲットした構成になっています。
CD 版や DVD 版のどちらも、
何でもかんでもパッケージを詰め込んでいるのではなく、
Vine Linux として必要なメインパッケージを十分に厳選しています。

> <例として:この提案でどれだけ、減量出来るかは分かりませんが>
こちらのご提案は、かなり主観が入っているように思いますが、

> ・Gimp→画像処理編集に関してプロ並みの機能。
> 一般人は使いこなせるものでは無いのでは
私は画像の素人ですが、普通に Gimp を使っております。
プロの Adobe Photoshop 使いから言わせると、
Gimp は「素人向けのおもちゃ」だそうです (^^

> ・Emacs→初心者ユーザーはGeditが一番。
> 中・上級ユーザー、脱初心者レヴェルのユーザーは
> 必要なら勝手にDL(apt)出来る
> viも同様だが、こちらは小さなソフト。入るなら、無理やり削除しなくとも良い
gedit よりも leafpad の方が軽いと思います。
Emacs が初心者向きじゃないか?と言われますと、
私は初めての OS が大学の Sun Solaris 端末だったので、
パソコン歴 0 年目から Emacs を使っています。

実際に、5.0 からは、DVD 版のみに Emacs コンポーネントが入っていますね。

> ・Tex→学生、大学(準)教授、物書き以外のユーザーはどれだけ居るか?
Vine Linux 1.0 からのユーザも多数おられます。
Vine Linux のユーザターゲットにも教育機関が入っております。

私個人的には、CD 版から TeX 関連一式を抜いても良いと思っています。
texinfo を入れるかどうかで、最小の TeX 環境を入れるかどうかにも依ります。
# 次期 TeX ディスリビューションは、TeX Live で確定ですが、
# 現在の tetex パッケージよりも容量・構成の小さな texlive パッケージに
# しようと思います。

> ・ゲーム→UNIXが生まれた動機としてゲームが有ったが、
> 今はゲーム専用機で楽しむ方が、コストパフォーマンスが良い。
> 削除して構わないのでは?
ゲームは CD 版や DVD 版に入っていたのかどうか忘れましたが、
「遊び心は大事」だと思いますよ。
私は、DVD 版に gnome-games くらいのゲームが入っていてもよいと思います。

wesnoth や fillets-ng、lincity-ng など、質の高いゲームが多数存在します。
wesnoth は、コンソール機にもない質の高い STG だと思います。
fillets-ng は、倉庫番ライクなパズルゲームとしても完成度が高いでしょう。
lincity-ng は、都市育成シミュレーションゲームとしてもよくできています。

> ★折中案
> 
> DVD版の容量は900MBと聞いています。
> CD1枚配布で、限界が来たら、CD2枚配布なども検討出来るのでは?
インストールメディアを、
インストール途中で複数回も入れ替えるのは面倒すぎると思います。
また、インストーラの iso を複数ファイル作成する作業コストがあります。
(DVD 版と申しますか、)DVD/USB 版で十分役割を担っていると思います。


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山本 宗宏
Key ID: 0x7637A1D1
Key Fingerprint: 570B C7E6 E5F3 E14F 0898  3EB8 8ECC 8310 7637 A1D1