ABE@相模原です。 カーネル 2.6.x化の実験報告です。 以前、[vine-users:065046]で ARAIさんが報告されていましたが、私はカーネル2.4.x との共存をさせないで行いました。 目的 : 現行Vine2.5/2.6にカーネル2.6.xを導入する難易度を確認するため 参考にした情報 : 1) カーネル2.6.xソースのドキュメント (Documentationディレクトリ内の Changes ) 2) http://sxs.thexdershome.com/upgrading/migration.html および関連リンク 無事にカーネルが起動した状態の各種パッケージのバージョン : ----------------------------------------------------------------------- Name: ドキュメント記載の要求バージョン: わたしのバージョン: Gnu C Compiler 2.95.3 2.95.3 Gnu Make 3.78 3.79.1 binutils 2.12 2.15.90.0.3 20040415 util-linux 2.10o 2.11n (from Vine Update) module-init-tools 0.9.9 modutils-2.4.26-15 procps 2.0.9 3.2.0 ----------------------------------------------------------------------- 使用したカーネルは linux-2.6.6.tar.bz2 です。 今回は module-init-toolsの代わりに modutils-2.4.26を使いました。 所感 : gccバージョンが 2.95.3のままで可能かどうかが一番心配でしたが 上記のような構成で2.6.6カーネルが起動しました。 最初、モジュールがまったくロードされずに諦めかけましたが、2)で紹介した ページにも書いてあるように、従来の /etc/rc.d/rc/rc.sysinit のままだと モジュールがロードされません。 私には自力でスクリプトを編集できるスキルがないので、Turbo Linux(Suzuka Beta) で使用されている rc.sysinitを流用(一部修正)して対処しました。 自分でで修正する方法も 2)のページのリンクに書いてあるようです。 Vine2.5/2.6ベース + カーネル-2.6.6 環境で以下の動作が確認できていますが、 しばらく使って副作用が出てくる可能性も否定はできません。 カーネル再構築などの作業が普通にできるスキルがあれば、難易度自体はそれほど 高くはないかもしれませんが、失敗した場合の対処を事前に考えておく必要が あるとは思います。 とりあえずの稼働状況 :(以下の各種動作確認できています) Base : Vine2.5/2.6 Kernel : 2.6.6 XFree86 : 4.2.1 LAN : Intel eepro100 Graphic : NVIDIA GeForce2 MX (with NVIDIA-Linux-x86-1.0-5336 driver) Sound : Intel8x0 (by ALSA-1.0.4) 以上です。 なお、別ツリーで話題になっている時期 Vine3.0については Vine開発陣 の方針に賛成です。 -- ++++++++++++++++++++++++++++++++ ABE Shin-ichi from Slackware-9.1 ++++++++++++++++++++++++++++++++