インストールが無事に済んでいてもなぜか安定せず、Xは落ちるは、 カーネルパニックは頻発するは、で、さんざん苦闘の結果、今度こそ 完璧な安定動作環境を実現できましたので、今度こそ最終的なご報告です。 *****最終版***** 9万円台の価格で画面解像度が1280x800。しかもコンボドライブまで付いて いる激安?HP CompaqビジネスノートにVine3.0を入れることに成功しました ので、その手順をご報告いたします。 実態はATI MobilityRadeon9000IGPという統合チップ対策?ですので、同様 のチップセットを使っているノートPCにも応用できるとは思います。 1.日本語インストールはできません。 FDDは付いていないため、CDブートでインストールを開始します。『text』 インストールを選択し、『English』モードでのインストールを選択します。 『Japanese』モードではないため、キーボード配列を『jp106』に指定し直 すことや、『Time Zone』を『Asia/Tokyo』にすることを忘れないでください。 2.XOrg起動設定はスキップ 『Video Card Configuration』は『Skip X Configuration』で飛ばします。 これでインストールは無事に終了するはずです。 領域確保はできれば自動で。マニュアルで設定するとエラーが出てインストー ル自体が終わってしまうことがありました。 領域確保の際、すべてを自動で行うと問題は出ないようです。 3.XOrgの設定を行う 『setup』コマンドをroot権限で実行。Xの設定で ATI MobilityRadeon9100IGP(R300) を選択します。 解像度は1024x768/24bitで設定します。 モニター設定は『Custom』で1024x768/70MHz SVGAを選択します。 マウスは『PS/2 Generic2ボタンマウス+3ボタンエミュレーションあり』で 設定しました。これは内蔵のトラックパット用の設定です。nx9110/CTは トラックパットの上にトラックパットの機能をON/OFFするスイッチが付いて いて、これがなかなか便利です。ちなみにこのスイッチのON/OFFも試しまし たが、問題はありませんでした。ちなみにUSBの3ボタンマウスを差せば、き ちんと自動認識してくれます。 設定保存後、エディタを使って/etc/X11/xorg.confを編集します。 解像度1024x768となっているところを1280x800に書き直します。 Section "Screen" Identifier "Screen0" Device "ATI Mobility Radeon 9100 IGP" Monitor "My Monitor" DefaultDepth 24 Subsection "Display" Depth 24 Modes "1024x768"--変更-->"1280x800" EndSubSection EndSection 4.サウンドに関してはALSAを使いました。 alsaはrpmをインストールせず、srpmを使います。 まずは、alsa-driver,alsa-lib,alsa-utilsをFTPで~/rpm/SRPMSにダウン ロード後、まずalsa-driver,alsa-libをrpm --rebuildした上で、インス トール。それからalsa-utilをrpm --rebuildしてインストールしました。 インストール終了後、alsaconfで 『ATI IXP 150/200/250』 を選び、module.confに書き込みも済み、再起動しました。 結果、無事サウンドが鳴るようになりました。 あと、無線LanをPCMCIAで追加する場合、最初に設定したeth0をeth1に変 更してeth0を無線Lan用のインターフェイスとして使うことになります。 これは/etc/sysconfig/network-scripts/の中をいじらないといけません。 無事にGnomeが使えるようになったらGUIなネットワーク設定ツールがあっ たはずですからそちらを使ってもよいでしょう。 5.最後にLANG設定を日本語に変更 /etc/sysconfig/i18nの内容を下記内容に書き換えます。 LANG="ja_JP.eucJP" SUPPORTED="ja_JP.eucJP:ja_JP:ja" これを早い段階でやると、XOrg設定等の時に使った『setup』コマンドが コンソールではすべて文字化けしてしまいます。すべての設定が終わった 最後にやるのが賢明でしょう。 現在、徐々に環境を整えています。Vine3.1ではさらに完成度が高まるとの ことですので、そうなれば無敵?のデスクトップ環境です。 なお、誤記や勘違いはご容赦の上、ご指摘ください。 なお「このやり方でうまくいかなかった」と言われましても一切責任を 取りかねます。 -- 須々木俊太