長南です。 一番最初のメールにつなげます。 ずいぶん日にちが経ってしまいましたが、昨晩最小インストールを試して いたときに、おそらくこれが原因だろうということに行き当たりました。 田添さんのメールより [vine-users:067733] > > Vine Linux 3.0 をいくつかの PC に導入しているときに気づいたのですが、 > インストール時に X Window System の設定をしない(X Window System そのも > のは導入しています)場合に、インストール完了後に Xconfigurator にて X > Window System の設定を行うと、標準の Window Manager が Window Maker に > なっているようですが、私の環境だけなのでしょうか? ちょっと調べてみてください。/etc/sysconfig/desktop というファイル は存在しますか。 このファイルは、インストール中に X の設定をすると、アナコンダが 作ってくれるようです。インストール後に Xconfigurator を実行しても、 このファイルは作成されません。 X の設定を省略してインストール。再起動して Xconfigurator。その後で テキスト・ログインして startx を実行すると、/etc/sysconfig/desktop が 存在せず、~/.wm_style も存在しませんから、/etc/X11/xinit/Xclients の 最後の部分が実行されることになります。すなわち、WindowMaker を動かそう として、インストールされていないので失敗し、結局 twm が起動される。 このとき、Xclients は /usr/X11R6/bin/RunWM --WindowMaker を実行して 失敗するわけですが、この RunWM の中で WindowMaker を起動する前に、 ~/.wm_styleが作られ、WindowMaker という内容が書き込まれます。 そのため、一見 WindowMaker が Vine のデフォルトのように見えるわけです。 /usr/X11R6/bin/RunWM はシェルスクリプトなので、読んでみてください。 一方 /etc/sysconfig/desktop が存在すると、~/.wm_style が存在しない場合、 Xclients 中で PREFERRED=gnome-session となり、 exec $PREFERRED で GNOME が動き出すことになります。これがデフォルトとして本来意図されて いる動きだと思います。 そういうわけで、インストール中に X の設定をせず、setwm gnome もやらずに startx で X を起動した場合は、まさしく田添さんがおっしゃったとおりの 現象が起きることになります。 # gdm からのグラフィック・ログインでも、事情は似たようなものです。 # /etc/sysconfig/desktop が存在しないと、「セッションを選択」で # 意識して GNOME を選ばないかぎり、たぶん twm が起動してしまいます。 解決法は、/etc/sysconfig/desktop を作ることでしょう。あるいは、 startx の前に setwm gnome をしてもよいし、/etc/X11/xinit/Xclients を 書き換えてもよいと思います。 なお、アナコンダの作ってくれるらしい /etc/sysconfig/desktop の内容は 次のようなものです。 $ cat /etc/sysconfig/desktop DESKTOP="" -- 長南洋一