馬場崎です。
ハードウェアとカーネル関連で一つ投稿します。
(奇妙なタイトルですが、)
CPUに AthlonXP を使っているとチップセットにVIAを採用したマザーボードが
多いようなのですが、これとカーネルモジュールでエラーあるいは未対応なの
は現時点で正常と思っても良いのかな、という主旨です。
最初に昔話をしますと、僕がVineを始めたころ(2.6CR)、「何でもとにかく
やってみた」時期にTechLinux(懐)片手に「XのDRI化」に取り組んだことが
ありました。
この時はマザーボードがAGP3.0の問題でひっかかってカーネルのDRMが有効にならず、
さらに当時持っていたATIのグラフィックカードもXFree86-2.xでは未対応でした。
その後、カーネルについてはたまたまバックポートされたパッチがあってなんとか
なり、Xの方もVineSeedにあったXFree86-3.xを自分でビルドすることでとりあえず
成功、ベンチマーク代わりにXscreensaverで31.05あたりの数値が出たのを記憶して
います。しかし他に気の回らない時期の行為でしたので日本語回りが滅茶苦茶になった
りして実用に絶えず、erattaでシステムを更新するとまたビルドしなくてはならな
かったりして、荷が重い割にはうま味がなかったのでとりあえずDRIについては忘れる
ことにして今日にいたっています。
このころのマザーボードは現在は使用しておりません。
その後三枚のAthlonXPのMATXマザーを入手して、三枚ともVIAのチップセットでした。
(他のものには巡り合っていませんが製品としてはありますね)
そして三枚ともagpgartモジュールが読み込まれません(^_^;)
*********情報***********
現役の二枚は次のようになっています。(残り一枚は壊れました)
A. Gigabyte社 GA-7VM400AM 使用チップセットは VT8237 KM400/A
B. MSI社 KM4MシリーズMS-6734 使用チップセットはVT8235 KM400
現在使用しているVineLinuxは3.1で、カーネルは apt-getで
最新の 2.4.27-0vl7.6 にしてあります
環境として /etc/modules.conf に次の記述を追加し、対応する/devも作成済です
/etc/modules.conf
# AGPgart
alias char-major-10-175 agpgart
options agpgart agp_try_unsupported=1 #エラーメッセージに従って追加したオプション
※以下はA.のギガバイトマザーでの内容ですがMSIでもほとんど同じです。
dmesg はこんな感じに記録されます。
[root@hoge root]# dmesg |grep agp
Linux agpgart interface v0.99 (c) Jeff Hartmann
agpgart: Maximum main memory to use for agp memory: 816M
agpgart: Trying generic Via routines for device id: 3205
agpgart: unable to determine aperture size.
試しに modprobe するとこういうメッセージで failed になります。
[root@hoge root]# modprobe agpgart
/lib/modules/2.4.27-0vl7.6/kernel/drivers/char/agp/agpgart.o: init_module: Invalid argument
Hint: insmod errors can be caused by incorrect module parameters, including invalid IO or IRQ parameters.
You may find more information in syslog or the output from dmesg
/lib/modules/2.4.27-0vl7.6/kernel/drivers/char/agp/agpgart.o: insmod /lib/modules/2.4.27-0vl7.6/kernel/drivers/char/agp/agpgart.o failed
/lib/modules/2.4.27-0vl7.6/kernel/drivers/char/agp/agpgart.o: insmod agpgart failed
lspciコマンドの情報は以下のようになります。
[root@hoge root]# lspci
00:00.0 Host bridge: VIA Technologies, Inc. VT8378 [KM400/A] Chipset Host Bridge
00:01.0 PCI bridge: VIA Technologies, Inc. VT8237 PCI Bridge
00:0a.0 Multimedia video controller: Brooktree Corporation Bt878 Video Capture (rev 11)
00:0a.1 Multimedia controller: Brooktree Corporation Bt878 Audio Capture (rev 11)
00:0f.0 IDE interface: VIA Technologies, Inc. VIA VT6420 SATA RAID Controller (rev 80)
00:0f.1 IDE interface: VIA Technologies, Inc. VT82C586A/B/VT82C686/A/B/VT823x/A/C PIPC Bus Master IDE (rev 06)
00:10.0 USB Controller: VIA Technologies, Inc. VT82xxxxx UHCI USB 1.1 Controller (rev 81)
00:10.1 USB Controller: VIA Technologies, Inc. VT82xxxxx UHCI USB 1.1 Controller (rev 81)
00:10.2 USB Controller: VIA Technologies, Inc. VT82xxxxx UHCI USB 1.1 Controller (rev 81)
00:10.3 USB Controller: VIA Technologies, Inc. VT82xxxxx UHCI USB 1.1 Controller (rev 81)
00:10.4 USB Controller: VIA Technologies, Inc. USB 2.0 (rev 86)
00:11.0 ISA bridge: VIA Technologies, Inc. VT8237 ISA bridge [KT600/K8T800 South]
00:11.5 Multimedia audio controller: VIA Technologies, Inc. VT8233/A/8235/8237 AC97 Audio Controller (rev 60)
00:13.0 Ethernet controller: Realtek Semiconductor Co., Ltd. RTL-8139/8139C/8139C+ (rev 10)
01:00.0 VGA compatible controller: ATI Technologies Inc RV350 AQ [Radeon 9600]
01:00.1 Display controller: ATI Technologies Inc RV350 AQ [Radeon 9600] (Secondary)
*********ここまで***********
……で、こうした情報を元にGoogle等で調べてみましたが、カーネル2.6系の
新しい agpgart についての情報しか見つかりませんでした。
それで最初に書きましたように、僕は agpgart バージョン0.99、
> Linux agpgart interface v0.99 (c) Jeff Hartmann
これを使用しているカーネル2.4では、この問題は諦めたほうが早いかな、
と判断したわけです。
■すごく蛇足
……で、結論づけておいて未練がましいのですけれど、僕は見つけることができ
ませんでしたがVIAチップセットに関してカーネルに渡すパラメータをご存じの方
とかいらっしゃいますか(汗)
前回投稿#[vine-users:072012] が勇み足だったので緊張しております。(^_^;)
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