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[vine-users:073143] Re: デュア ルブートについて

  • From: Tazoe Kazuya <tazoe-kazuya@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:073143] Re: デュア ルブートについて
  • Date: Sun, 16 Oct 2005 09:18:24 +0900
 田添 一哉と申します。

 【 miyao 】さんが 
 【 Sun, 16 Oct 2005 02:27:30 +0900 】に書かれた
 【 [vine-users:073142] デュアルブートについて 】のメールに対する返信で
す。

 英数字は、半角に統一していただけると、より読みやすいメッセージになると
思いますので、次回から、ご検討していただけませんか?

 下記の引用においては、英数字は半角へ変更させていただいております。ま
た、一部編集を行っております。ご了承ください。

> 後から先日教えて頂いたapt-getコマンドやXPのバージョンアップ版CDで
> アップグレードをすればいいと思い、先にVineLinux3.1をインストールした後
> に Windows 98を下記のパーティションでインストールしました。

 Windows との Dual Boot を行う場合、後から Windows をいれることは、お勧
めしません。できないわけではなく、やり方を注意する必要があります。

 ポイントとなる点は、ブートローダに何を使って、どこに導入するか、という
点です。Windows は、MBR (の IPL) が、区画の先頭セクタを読むように作成
されていますので、一つの OS しか起動させることができません。NT の OS
Loader は、これを利用して、先頭セクタに OS Loader を配置しておいて、複数
の Windows を起動できるようになっています。

 Linux では、LILO や grub というブートローダが使われています。これらの
ブートローダは、MBR に導入することで、Windows の MBR の代わりに使うだけ
でなく、 Active な区画の先頭セクタに導入することで、Windows の MBR のま
まで、LILO を使うようにすることもできます。

 Windows は、インストール時にすでに導入されている MBR を考慮することは
しないため、すべて上書きされます。このため、MBR に LILO や grub を導入し
ている環境に、Windows をインストールすると、MBR が書き換えられてしまい、
Linux を起動させることができなくなります。 

 この状態になった場合は、MBR に LILO または grub を書き込み直すか、
/boot を含む区画の先頭セクタに grub を導入する事になります。そのために
は、LILO か grub の起動ディスクの作成が必要となります。お勧めは、grub の
起動ディスクですね。

 これまで、いくつか Dual Boot を構築してきましたが、運用の点からする
と、MBR へブートローダを導入するよりも、Active な区画の先頭セクタに導入
することをお勧めします。ただし、HDD から OS がどのように起動するか、と
いうことを理解しておかないと、ブートローダを起動できなくなりますので、万
人向けとはいえません。

> ブート時/bootを読みに行って貰う設定はどのようにしたら宜しいですか?
> ご指導よろしくお願いします。

 ということで、grub の起動ディスクを使って、Linux を起動し、ブートロー
ダを再設定すると良いと思います。MBR へブートローダを導入した場合、
Windows の再インストールで、再度 MBR を上書きされますので、ご注意くださ
い。

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   田添 一哉 (Tazoe Kazuya)     URL http://www.thinkpad-lover.org/ 
      PC:ThinkPad T41改  OS:TurboLinux 10F  mailer:Sylpheed 2.1.3