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[vine-users:075510] Re: Vineを USBフラッシュメモリにイ ンストール

  • From: Seiichirou Babasaki <mindgear@xxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:075510] Re: Vineを USBフラッシュメモリにイ ンストール
  • Date: Mon, 11 Dec 2006 21:56:36 +0900
馬場崎です。
ご希望に沿えない回答になりますが、USBフラッシュメモリを使って
「インストールはできないが運用はできる」
……と思います。

この目的のためには
「運用したい機器に一度VineLinux4.0をインストールする」必要があり、
そのためには「該当機器にHDDが必要」になると思います。

これは、先日βテスト時期のVineLinux4.0を、CD-ROMの無い機器にインストールして
みた際に得た経験での話です。
いわゆるUSB-Knoppixのような、柔軟に運用できる起動イメージや設定も、あるいは
不可能ではないのかもしれませんが、まずは一台の機器での運用を考えた方が
良いように思います。

流れとしてはこんな感じでしょうか。かなりあやふやな情報であることを
ご容赦下さい。自分でやってみたときも「こうすれば絶対にできる」という
確信は得られませんでした。
※あと、できればUSBの容量は2GBくらいあった方が良いかもしれません。

0)※確認※ターゲットの機器はUSBで起動できるかどうか調べる
  --> 「VineLinux4.0をUSBからインストール」を参考にテスト
  --> さらにGrubを使っての起動を試しておくと良いでしょう
     (この時点で確認できていれば、後々問題解決が楽です)

1)HDDにできるだけコンパクトにVineLinuxをインストールする

2)USBメモりを目的に合わせてパーティションを切り、第一パーティションに
起動フラグを立て、ボリュームラベルもそれぞれ設定する。起動可能ならext3で
フォーマット。Grubでの起動がうまくいかないようなら第一パーティションは
DOS形式でフォーマットし、その場合は syslinux なんかを使って起動します。
  -->このあたりもかなりトライ&エラーな部分だと思います

3)rcync等の正確に複製のできる方法でUSBメモリにシステムをデュプリケート

4)USBメモリ内の/boot/grub/menu.list を編集し、特に忘れずにramdiskの
  設定をする。

5)USBメモり内の/etc/fstab を適切に編集する。
  悩みどころはSWAPをどこにとるかだろうと思われます。テストの意味ではとり
あえずramdiskの設定をしていますからSWAP極小か、SWAP設定無しでもなんとか
なるのではと……この辺は責任持てません。USBメモリのようなデバイスに
スワップを作っていいものだかの情報を持ち合わせていませんので御容赦下さい。
  デバイスのマウントについては/や/bootはパーティションのボリュームラベルを
見て動作していますから、先の2)で設定したラベルと合わせれば良いことになります。
※注意※HDDにデフォルトで設定されているラベル「/」や「/boot」を使っては
いけません。システムが混乱します。ここではfstabの記述をボリュームラベルに
合わせてください。逆の行為をしてはいけません。

6)Grubをコマンドラインから使って起動させたいUSBメモリにインストールします。
パラメータはマニュアル等を参照してください。
  -->余談ですが、FDDにGrubをインストールすれば「起動ディスク」が作れます。
(※注意※インストールディスクではありません) HDDにインストールせずに
FDD起動ディスクを使って、そのFDDを挿したときだけVineLinux4.0を起動させる
ような、懐かしい運用もできました。

6-b) syslinux を使う場合もあらすじは似たようなものです。syslinux の
設定ファイルの書き方を煮詰めていきます。この設定は起動専用で、いわゆる
/boot ディレクトリとは別に用意した方が良いのではないかと思います。
  また、VineLinux4.0で使えるsyslinuxをコマンドラインから使うためにも
運用機にHDDがあった方が良いと思います。
  -->syslinuxとgrubとではsyslinuxの方が起動実績が多いので、最初から
     syslinuxで考えても良いかもしれません

7)USBメモリからの起動をHDDより優先させてテストをする。
  うまく起動できれば、先のSWAPの問題やマウントするデバイスの認識状態などに
注意して、設定を煮詰めていくことで形ができあがっていくと思います。予想
される事の一つはGrubそのものの設定(menu.list)だと思います。問題解決の
ためにはHDDを外す事も必要になるかもしれません。
  (外さない方が便利ではありますが)
syslinuxの場合も設定を煮詰めていく所は同じです。


……こんな感じで進めていけるんではないかと思われます。
私自身はそろそろ市場に出回りつつある8GBのUSBメモリの入手に成功したら
チャレンジしようと考えている所です。
手元の機器類ではこのgrubでのUSB起動に半分成功しました。触感ですが、
USBメモリよりもターゲットの機器の方の動作に成否は左右されるんでは
ないかと思えます。

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