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[vine-users:075517] Re: vine linux で、ホームページを製作す るには?

  • From: Seiichirou Babasaki <mindgear@xxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:075517] Re: vine linux で、ホームページを製作す るには?
  • Date: Tue, 12 Dec 2006 11:11:42 +0900
馬場崎(文章系)です。
僕もWindows時代はIBM HPBを使っていました。
で、このプログラムのどの部分をどう置き換えるのかで話が変わってくると思います。
と言いますのも、HBPは総合型のプログラムだからです。
それから、最初に書きますと、以下は直接の答えにはなっていないと思います。
御容赦下さい。

※私事ですがWindowsMeを使っていた時期に、運用していたプライベートなサイトで、
とうとうHBPの管理限界を越えてしまった経験があり、VineLinuxを使いはじめる前
にHBPを使うことを止めざるを得なくなってしまいました。
私的な見解ではありますが、HBPのようなプログラムはホームページやサイト運営を
始めるには良いプログラムだと思いますが、管理を続けていくには辛い所が多かった
と感じています。

■ FTP
 …… LinuxでHTMLファイルを編集すると最初から「文字コードeuc、改行LF」になって
いて、アップロードするサイトの環境と同一のケースが多くなります。このケースに
合致する場合、転送モードはバイナリーのみで済み、アスキーモードでの転送は
不要です。(たぶん)

1) Gnome付属のgFtpがグラフィカルで便利です。Winで言えばFFFTPに近く、HBPの
FTP機能よりも優れています。
2) ftpmirror。設定ファイルを作ってコマンドラインから運用します。FTPを使用
するケースではローカルコンピューター内にサイトのコピーが存在することになり
ますので、その同期を取ったりするプログラム。取ってくるにしろ上げるにしろ、
慣れれば大変に便利です。(例: 任せて別の仕事ができる等)

■ ページ編集
 ……これまた私的見解ですが、サイトの運営をどう計画するかで選択肢はがらりと
変わります。テキスト主体でブログ・随想などのような内容を毎日のように更新する
ならば、Web上で編集可能な動的なページの方が運営が楽です。カタログ的な表示も、
やはりデータベースとの連携や、そこまでいかなくてもCGIによる補助は必要になって
くると思います。
僕は目安が30ページだと思っています。50ページを越えるようならどんな編集ソフト
を使っても辛いと思います。また見た目のデザインを考えるならば、やはりブラウザで
チェックをすることが必要になり、微調整をする時には WYSIWYG よりもソースを
編集時にサポートしてくれるソフトウェアが便利だと思います。

1) WYSIWYG なエディタ。既に名前が上がっていますので重複は避けます。
2) プロジェクト管理の出来るエディタ。例えばKDEに分類されるQuantaPlus
(パッケージ名はKdeWebDev)など。
例に上げたQuantaPlusの場合、プロジェクトという単位でサイトを管理することが出来、
WYSIWYG ではありませんがブラウザを呼び出してのプレビューは出来ます。htmlを言語
の一つとしてとらえ、入力補助、予約語色分け表示、一括検索・置換機能などがあり、
わりと便利です。欠点はエディターなのに動作が重いことでしょうか。
3) 単なるエディタ。Windowsで言えばメモ帳。お好みでどんなものでも使えます。
ある意味最強です。構文色分け表示と検索・置換機能があればかなり便利になります。
サイト管理にはお好きなファイルマネージャーを使い、表示のためにローカルでapacheを
動かせばアップロード前の確認はほぼ完璧でしょう。IEでの表示確認だけは別途行う
必要がありますが。

■ サイト管理
 ……ページにリンクをはって「サイト」を管理構築する作業が一番手間だと僕は思って
います。更新や運用でリンク切れが無いように確認したり作りなおす労力が、新規に
ページを作る意欲を上回る事にならないようにする必要があります。

1)動的なページを作る。Zope とか tDiary とか Wiki とか Blog(各種)など。
あるいはhtmlを編集するWebアプリケーションなども考えられます。
これらは実際のサイトに置いて運用するだけでなく、ローカルマシン上でHTTPサーバー
などを動かし、その結果生成されるhtmlだけを上手く使って、というパターンもあり得ます。
リンク切れなどがほとんど無いように予防できる半面、やや冗長なページが出力されます。
2)サイト管理可能なプログラム。プログラミングを行う高機能なエディタが機能として
持っていることがあります。先のQuantaPlusにもその機能があります。
補足ですが、QuantaPlusでSFTPを使ってサイトに接続して直接編集(プロジェクト管理
ファイルもサイトに置いておく)という方法を使えば、ローカルにサイトのコピーを
持たなくても編集でき、同期を取るというサイト管理の労力が一つ減ります。
(この、直接編集機能を持つエディターは他にもあったと思います)
3)チェックプログラムを使う。負荷を考えれば出来るだけローカルチェックできるものが
良い思います。リンク切れ(大文字小文字のミスなど含む)を教えてくれるだけで
とりあえず充分なはずです。

■ HTMLファイル以外の扱い
 ……画像などのバイナリデータ、なんらかのテキストデータ、さらにそれ以外、
とあるでしょう。画像一つとっても「新規作成」「編集」
「変換(サイズダウン、タイプ変更)」など、求める機能には幅があると思います。
基本的に、扱いたいそのデータに対する一定の知識が必要になるでしょう。

1) 画像ファイルを管理するもの。gThumb など。簡単な編集機能もあります。まずは
これらでしょうか。デジカメだと gPhoto2 ですかね。
2) 画像ファイルを作成、編集。 とりあえず GIMP で事足りると思います。
アニメーションGIFも作れます。
3) PDFを作る。OpenOffice.org にはPDFの出力機能があり、僕はこれ一本で足りて
います。PDFファイルのページとかを編集するプログラムもあります。
4) mpegファイルを作る。選択肢が多すぎるので「できます」とだけ紹介して
おきます。連番静止画像から、デジタルビデオDVから、既成のクリップから、etc...
5) FLASHの作成。出来るようですが、「これ」というものが今のところ定まっていない
ように思います。FLASHについてはまだ様子見でしょうか。開発的な分野だったらある
ようですが……。
6) MIDI や バイナリの音楽ファイルの作成。これらのデータに関する知識があれば、
けっこうなツールが見付かるようです。どういうものなのかその方面に疎いのでよくわ
かりませんが。

※ サイトの方針に合わせて
僕がHBPを使い続けることが出来なくなった一番の理由は、自分の方針とHBPが合わなく
なってしまったからだと思っています。逆にHBPの良い所は用意された機能の中で結構
満足できる結果が得られることでしょうか。

今後Linux機(Vineに限らず)でサイト管理を続けられるのでしたら、ご自分の方針に
合わせてツールを選択してルールを定めていく事になるだろうと思います。そして、
その時にまた、個々のツールの使い具合や運用の方針(昨今は安全対策が頭痛いです
よね)で、MLとかに投稿すると良いんじゃないでしょうか。

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