馬場崎です。 自分もよくプリンタ回りでてんてこ舞いします。 それなのに職場でWindows機のプリンターの設定で頼られたりするわけですが、 さて、 そうした経験から確認ポイントを並べてみたいと思います。 ■確認の三要素 1.プリンター本体 …… 今回はたぶん正常ですね。 2.経路 …… 常に疑わしい部分です。 3.PC側(ハード・ソフト) …… ハードウェアとしては出力のポートが、 ソフトウェアとしてはドライバが、 それぞれ確認の対象になります。 これらについて、問題の原因では無い部分(正常な部分)を切り離していく事で、 原因を特定し、問題を解決できると思います。 一例であり、強制するものではありませんが、まずはブラウザで cups の コントロールを開いてみたらどうでしょう。 http://localhost:631/ 動作中の cups が、設定を実際にどう認識しているか見えると思います。 その上で、ドライバを疑うか、出力先を疑うか、あるいは経路を疑うか、 その確認の順序を判断されてください。 ■(例)推測されるケース ※以下は体験を元にした様々なケースの事例です。参考程度にお読み下さい。 *プリンタが停止状態になっていた。 --> 印刷失敗、あるいは電源回りか何かの要因で、プリンタが[停止]状態に 切り替わり、ジョブが山のように溜っていた。アプリケーション側からは 正常に印刷が完了したように見える。cups から「プリンタ開始」して対応。 (もちろんジョブは削除) *ジョブが詰まって(?)いた --> 今でもたまに起きるので油断がならない、個人的レアケースのトラブル。 印刷は正常に終了するも、何も出てこない、cups のコントロールを見ると、 実行 3% くらいでずっと止まっている。ジョブを削除して、プリンタ側、 プリントサーバーを再起動して、テストプリントしてみると直ることが多い。 原因が分からないので対処療法。 *ポートが変更されていた。(Vine-MLで既出) --> usb の 1 で設定して使っていたのに、他のUSB機器を接続したあたりから プリンタが usb の 2 になったりする事があり、安定して印刷できなく なった。udev の認識に手を加えたり(印刷用の仮想ポートを作る)、不要な USB機器を外すなどして対応。 (確認については /sys とか dmesg コマンドで) *ドライバが非対応 --> メーカー提供のドライバのVineLinux版を使っているが、一部バグがあり、 印刷のモードによっては白紙が出る、または、何も出てこない。自己責任で メーカー製の最新ドライバを入れて対応。 *経路が遮断 --> 無線LANプリンタポートを導入して印刷していたが、セキュリティを変更した 時に接続できなくなった。(WEPからWPAなど) 一度元の設定に戻し、プリント サーバ、アクセスポイント、PC側の三つを順序よく設定することで対応。また、 アクセスポイント機器のオプションによっては、プリントサーバーが接続不能 なものもある。 *経路が遮断2 --> 10mのUSBケーブルを使用していた。ある日突然印刷できなくなり、原因は断線 だったが、ケーブルを疑うのを後回しにしていたので対応が遅れた。1.5mの普通の ケーブルで対応。プリンタ機器の位置も変えた。その後、ネットワーク印刷に変更。 *経路が遮断3 --> ip アドレス関連のエラーでネットワークプリンタが使用不能になった。この時の 根本原因は深夜の落雷停電によるサーバーの不調。サーバー点検の後、全クライアント のアドレス再取得(Windows機での「修復」の事)で復帰。と、思ったら一部のHUBが 故障している事も分かった。 ……と、並べてみました。 提示された設定を見ただけでは、まだなんとも分かりません。 Vineのインストール機を用意して ubuntu と比較されたようですが、対照実験としては もっと細かい(ハードの認識やポートの割り当て)部分を探る必要もあるとおもいます。 「まさかこんな所まで」というのを疑ってみるのも効果があるかもしれません。 ■別の話。(ネットワークプリンタの話題がありましたので) プリンタ共有のために公私共にネットワークプリンタを使っています。メーカーによって 若干違いがありますが、だいたい次の流れで実行できます。 ※僕が個人的にネットワークプリントを好む理由は、経路をブラウザで確認できるから、 というものもあります。経路の問題を除外できるだけでも点検がすごく楽になるもので。 (↑プリンタはトラブルを起こすものだと決めてかかっていますな……^^;) 1.プリントサーバーとの接続確立。 2.プリントサーバーのアドレスをブラウザから開いて「システム情報」や「デバイス情報」 またはあるならば「ポート名」を読み取る。 3.プリンタドライバの準備。 4.準備したドライバと、デバイスURI lpd://*プリントサーバーアドレス*/*ポート名* で cups を 設定。(lpdの場合) ポート名が明示されていない場合は LP1、P1、LPT1 あたり が使える。 5.テストプリント。 -- __/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/ ZON or MaruArt. >> Babasaki Seiichirou (Jap) E-Mail mindgear@xxxxxxxxxxxx Nokia N800 zon@xxxxxxxxxxxx __/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/__/