長南です。 複数の問題が混じっているので、たぶん二回に分けて返事をすることに なると思います。 まず、コンソールの文字化けの問題。日本語入力は後回しです。 梅田さんのメールより [vine-users:078801] > > Ctrl+Alt+F1〜F6まで押すと、画面一杯の広いコンソールが使えます。 > せっかく有るので、これで、勉強したいのですが、文字化けが酷く、 > 使えません。アルファベットさえ文字化けするのです。 X ではなく、コンソールを使いたいということですね。わたしとしては、 X 上のターミナル・エミュレータの方が便利だと思いますけれど。 もしかして、起動時のメッセージも文字化けしていますか。 念のため、グラフィックカードは何かもうかがっておきます。 ひょっとすると、グラフィックカードが vesa フレームバッファと 相性が悪いのかもしれないからです。 Grub の画面で起動したい OS を選択するとき、その kernel 行を編集して、 vga=0x314 といった部分を削除します。そうすると vesa フレームバッファ なしの通常の VGA で起動します。それでアルファベットが文字化けしなく なるでしょうか(ただし、この場合、日本語が化けます)。 # 通常の VGA で日本語を表示するには、ルートになって # # modprobe vga16fb # # を実行します。 あるいは、逆かもしれません。フレームバッファを使っていないために 日本語が文字化けしているのかもしれません(起動メッセージに日本語は ないと思うのだけれど)。その場合は、 kernel 行を編集するときに、 vga=0x314 といった部分がなかったら、それを付け加えてください。 # 御存じでしょうが、Grub の画面で編集するには、起動したい OS に # カーソルを合わせて、e キーを押します。次に kernel で始まる行に # カーソルを合わせて、また e キー。編集が終わったら、リターンを押し、 # それから b キーを押せば、ブートします。 いづれにしろ、Grub 画面で編集することで文字化けしなくなったときは、 /boot/grub/menu.lst の kernel の行を書き変えます。 もう一つ気になるのは、/etc/sysconfig/i18n の内容です。とくに SYSFONT や SYSFONTACM。わたしのところではこうなっています。 LANG="ja_JP.eucJP" SUPPORTED="en_US.UTF-8:en_US:en:ja_JP.eucJP:ja_JP:ja" SYSFONT="lat0-sun16" SYSFONTACM="8859-15" > さらにネットで検索したら > > >kon2, jfbterm, jconsole, unicon, bterm などを使いましょう。 Vine 4.x の場合はフレームバッファと unicon で日本語の表示を実現して います。ですから、普通はほかのものは必要ありません。 フレームバッファがどうしても使えない場合、kon2 を使うことになる のでしょうけれど。 ついでに。 > Vineのオンラインドキュメントにかな漢字サーバーの起動方法が > 有ったので、やってみましたが、 そのドキュメントは X 上の話ですし、内容がかなり古くなっているので、 あまり役に立たないと思います。Canna や Freewnn のことが書いてありますが、 今 Vine のデフォルトは anthy でしょう。そのドキュメントは、書き直すか、 もう削除してしまった方がよいと思うのですけれど。 コンソールにおける日本語表示については、羽根さんの「Linux Personal Workstation」がたいへん参考になります(残念ながら、Vine 3.x 向けに 書いてありますから、Vine 4.x に当てはまらないところもありますけれど)。 とくに、「第 6 章 コマンド、6.1.3 コンソールにおける日本語表示」や 「第 13 章 ビデオカード、13.1 コンソールでの日本語表示」が役に立つと 思います。下記の URL からいただいてくることができます。 http://www.lain.org/winglab/Works/book.html もう一つ、ついで。 > デスクトップ&開発環境のみインストール。何か間違えたのか、POSTFIXのみ > インストールしてしまった模様(スタートアップ画面にStarting Postfixと出る) postfix をインストールしないと、システムからエラーや警告がメールで 届かなるはずです。ですから、postfix は入っていてよいのです。 日本語入力については、また明日。 -- 長南洋一