長南です。 田中さんのメールより [vine-users:080125] > > /var/cache/man 以下の cache を削除したところ、ハイフン等が正常(?)に > 表示できることが確認できました。 そうですね。cache を消す必要がありましたね。これをやっておかないと、 groff を新しくする効果がありませんから。 12 月のスレッドをご覧になっていない方のために、検証法と言うか、 新パッケージの使用法というかを簡単に説明しておいた方がよいかも しれません。 [症状] ja_JP.UTF-8 などの UTF-8 環境で英語の manpage を読もうとすると、 ハイフンの表示がおかしくなる。また、「-a」といったハイフン含む 文字列を検索することができない (「it's」のようなシングルクォート を含む文字列の検索もできない)。 [原因] ascii にはハイフン (マイナス、ダッシュ) を示す文字が一個しか ないのに、ユニコードには、ハイフン (マイナス、ダッシュ) に 相当する文字がいくつかある。UTF 環境で man のソースを groff で 整形するとき (ascii の文字を UTF-8 の文字に変換するとき)、 groff が不適当な (と言うより、ascii のハイフン/マイナスと 互換性のない) ハイフン文字を選んでしまうのが原因である。 # だから、英語、日本語、両方の manpage が存在し、英語版を # 読むときには必ず LANG=C man bash のように LANG を # 指定する英語 manpage に関しては、この問題は起きない。 [提案されている解決法] groff-1.18.1.1-4vl5 にアップグレードして、 /var/cache/man/cat* 以下に英語版 manpage のキャッシュが できていたら、削除しておく。 [検証] LANG=ja_JP.UTF-8 の環境で英語版しかない manpage (たとえば、 Xorg, gnome-terminal, lxterminal など) を man で読んでみる。 ハイフンの長さは適当かどうか。「-」や「'」を含む文字列を 検索できるかどうか。 だいたい、こんなところでしょうか。 -- 長南洋一