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[vine-users:063183] USB 接続 Wacom タブレットの報告

  • From: Seiichirou Babasaki <mindgear@xxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:063183] USB 接続 Wacom タブレットの報告
  • Date: Wed, 26 Nov 2003 17:51:11 +0900
馬場崎@経験談です。

  自分が探した情報を還元した方が良かろうと思って報告します。
  内容の再現性や正確さには自信が持てませんので、参考までにどうぞ。

  なお、ドライバの入手元や設定の詳細は参照元の方が正しく詳しいと思い
  ましたので、こちらには手順と自分のハマりどころを書きました。

■ USB接続のWacomタブレット(FAVOとINTUOS)を使う

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検証機器A SONY VAIO-C1VJ(小型ノート HDD交換、メモリ増設)
    ※本体のマウスとキーボードは有効のまま(おそらくPS/2)
    Wacom FAVO-0405 (USB)  タブレット
    HHKB Lite2      (USB)  キーボード
    光ホイールマウス(USB)  マウス
・VineLinux2.6r1環境
  ・Kernel2.4.20-0vl29.1  バイナリパッケージより
  ・XFree86-4.2.1-0vl14   バイナリパッケージより
    -----------------------------------------------------------------
    ※インストール後、Xの設定を済ましたあとでの状況
      ・ タブレット認識が不安定--->認識している時はなんとなく使える
      ・ タブレット付属のマウスが暴走or挙動不審
      ・ ペンがマウス動作をするときがある
      ● タブレット付属マウスのホイールの動作が上下逆(笑)
      △ 起動時にkudzuが尋ねてくる
      ◎ 認識していればGimpでペン書きができる

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検証機器B 自作 KT400チップセットのAthlon2000+
    ※AGPにATI Radeon9200
    Wacom Intuos-0608 (USB)  タブレット
    HHKB Lite2       (PS/2)  キーボード
    光ホイールマウス (PS/2)  マウス
・VineLinux2.6DX環境
  ・murasakiは一度アンインストールしてからapt-getで2.6r1と同様に構成
  ・Kernel2.4.20-0vl29.1 に AGP3.0対応パッチ(ML-#061552参照)を使用
  ・XFree86-4.3.0-0vl4 をソースからコンパイル + DRI対応モジュール
    -----------------------------------------------------------------
    ※A機と同じような状態に加えて、
      × 付属マウスがペン動作をするときがある
      ● タブレット付属マウスのホイールがロックされた感じ
      △ 起動時にkudzuが尋ねてきたり来なかったり
      ● 認識していてもGimpでは使えない


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※改善策
  1. kudzuを停止し、認識をmurasakiにまかせました
    -->認識しているが使用できない様子
      (murasakiは音を出す設定にしているので、ピッ、と鳴ります)
    -->抜き差し・ペンのタップをするとdmesgにエラーが記録される
   ※表示は出るからmurasakiに問題はないだろうという判断で次項(2)へ

    -->ここでもし読み込まれていないようなら、murasakiの設定をいじると
       良いかもしれません。 ( 設定はgoogle検索がおすすめ )
       手動で組み込むなら、必要なモジュールは次のようになります
          usb-uhci  # <-- USB コントローラによって違います
          evdev     # 必須です
          usbmouse  # 必須ではないかも。文書には書かれています
          wacom
     ※補記※
       murasaki の設定ファイルで依存関係を記述した、
         /etc/murasaki/murasaki.depend
       には、 wacom.o と evdev が関連づけられています

  2. カーネル用とX用のドライバを新しくしてみる
     ※ カーネル用は wacom.o でmurasakiなどで組み込まれます
     ※ X用は wacom_drv.o で、XF86Config-4 のモジュールセクションに
        記述されることで読み込まれます
     ※ 読み込みの際にはいずれも " .o " を略して記述します

    -->Wacomアメリカに二つのサイトが紹介されています
       http://www.wacom.com/productsupport/linux.cfm
       ==> Mandrake と Sourceforge のうち、今回は Sourceforge を検証
           http://linuxwacom.sourceforge.net/
         ※新しい物好きなのでベータ版の0.5.2を使っています(笑)

     -->makeや設定方法などは書庫を解凍して得られるdocsディレクトリ
        以下にhtml形式で詳しく載っています。
        linuxwacom.sourceforge.net サイトのドキュメントと同じ内容です

     -->X用のwacom_drv.oは書庫を解凍して得られるprebuildディレクトリ
        にもあります。makeにはカーネルとXの両方のソースが必要です
        カーネルドライバだけで特に問題がなければmakeしなくても良い
        ようです
      ※XでのエラーはXのエラーログ等を見ることで判断できます
        /var/log 以下やルートにあります。

     --> 解凍した書庫のディレクトリ LinuxWacom-0.5.2-beta に入り、 
          ./configure
          make
          (rootになって) make install # <--付属のツールのみ入ります

        ドライバのインストールには、まず、現在使用されている
        モジュールのディレクトリを特定し、僕の場合は
          /lib/modules/2.4.20-0vl29.1/kernel/drivers/usb
        にある wacom.o を、例えば wacom-old.o として /root にコピー
        して待避しておきます

        次に
         ~/linuxwacom-0.5.2-beta/src/ ディレクトリ
        に生成された wacom.o を先ほどのカーネルモジュールの場所に
        上書きコピーします

        ※付属ドキュメントやMLの過去の発言にもありましたが、wacom.o
          と同じディレクトリに 元使用していたwacom-old.o を置くと 
          old の方が認識されます。
          これは他のドライバでも同じです。

     --> 必要なら(すべてroot権限で)
          rmmod wacom     # 読み込まれている wacom.o のアンロード
          depmod -e       # モジュール依存関係の解消
          ldconfig -v     # /etc/modules.confの再読み込み
          modprobe wacom  # 手動でドライバのロード(lsmodで確認)

        ※もしも /boot ディレクトリにモジュールのイメージを作ってい
          ると新しいドライバが正しく読み込まれないかも知れません
          ※例 /boot/initrd-2.4.20-0vl29.1.img が存在する

          (僕は日経Linux 2003-2月号を片手にカーネルコンパイルに
           挑戦して、自分の穴にハマりました。苦笑)

    --> タブレットを差し込み、dmesg | grep wacom のメッセージを確認

    --> linuxwacom.sourceforge.net のドキュメント(付属)を参考にして
        XF86Config-4 を編集
        X を使用中なら X を再起動 (あるいはtelinit 3 してから startx)


    ※僕はこれで使えるようになりましたが、他に顕著な不具合が出るよ
      うなら、Xのソースを用意して wacom_drv.o をmakeすることで解消
      できるかも知れません。
    ※ DRI化のついでにwacom_drv.oもやってみましたが、標準ドライバと
       違いには気づきませんでした。また、次項(3)の不具合はドライバ
       を入れ替えても解消していません。

  3. 積み残しとXF86Config-4 のカスタマイズ
     --> USB Mouse のInputDeviceセクション、通常は mouse9 が存在す
         ると、次の不具合が出ます
         ※ 原因を特定していません

       a. タブレット付属マウスが正しく機能しない(特にホイール)
       b. Gimpでマウス以外のツールで書き込みができない(深刻)

     --> a.について
         デバイス設定のオプションを変更しても解消されません
         B機のように実際にはPS/2マウスを使用していても、このセク
         ションが存在すると、不具合は発生します
         USBのマウスは正常に動作します

         対応としてはUSBマウスを使用せず、XF86Config-4 の
         "ServerLayout" セクションから Mouse9 をコメントアウトして
         Mouse9 の "InputDevice" セクションをすべてコメントアウトす
         れば解消されます

         あるいは、タブレット付属のマウスの使用をあきらめるかです

    ※ USBのMouse にかかわる部分を修正すればよいのかもしれません
       △ 未追試

     --> b.について
         方法のひとつとしては Gimpのデバイス設定でペン(例stylus0)を
         無効化してマウスと同等に扱うことで書き込みができるようにな
         ります
         しかし、なめらかな線が書けないのでおすすめ致しかねます
         やはり、XF86Config-4 から該当部分をコメントアウトする方が
         早道のようです
     ※ Gimp そのものを再コンパイルすると良いのかもしれません
        △ 未追試


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※私的対応
  僕は USB Mouse よりタブレットのペン操作が必要でしたので USB Mouse
  を廃してタブレットに絞りました
  (B機はPS/2マウスなのでそのまま)
  理想をいえば、A機で USBマウスとUSBタブレットを入れ替え抜き差しし
  てどちらのケースでも使える状態に持っていきたいと思っているところ
  です


[蛇足] 次はAGP 3.0とRadeon 9200のDRIにまつわるところを書こうかなと思ってます。

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