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[vine-users:070337] Re: [summary] CD イメージからのインストー ル法

  • From: 長南洋一 <cyoichi@xxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:070337] Re: [summary] CD イメージからのインストー ル法
  • Date: Sat, 05 Feb 2005 22:11:18 +0900 (JST)
長南です。せっかくですのでサマリを作っておきます。

Vine 3.1 は、ハードディスクにコピーした CD イメージからインストールする
ことも可能です。しかし、これはまだ Project Vine が正式に認めている方法
ではありませんから、必ず成功するとは保証しません。

 1) かりに ハードディスクの第一基本領域にある Windows の tmp フォルダ
    (C:\tmp) に CD イメージ Vine31-i386.iso を置いたとします。
 2) images/boot.img からブートディスク(フロッピー)を作ります。
    boot.img は FTP サイトからダウンロードするなり、ほかのマシンで
    Vine CD-ROM から取り出すなりしてください。ブートディスクの作り方は
    Vine のオンライン・マニュアルに書いてあります。
      http://vinelinux.org/manuals/install-vine-3.html
 3) フロッピー・ドライブにブートディスクを入れて、ブートします。
    言語選択で日本語を選んでもたぶん大丈夫です。
 4) 「インストール方法」で「ハードドライブ」を選択します。
 5) 「パーティションを選択してください」でパーティションに /dev/hda1 を
    「イメージを含むディレクトリ」に /tmp を指定します。
    インストールはテキストモードで進めることになります。
 6) 「ビデオカードの設定」では「X の設定を行わない」を選んでください。
    これでインストールがどんどん進み、正常に終了するはずです。
 7) 再起動すると、当然ですがテキストモードで立ち上がります。
    root ユーザでログインし、Xconfigurator を起動して X の設定をします。
    日本語が文字化けするので、コマンドラインで
        LANG=C Xconfigurator (あるいは eng Xconfigurator)
    と打ち込み、英語モードで実行することをおすすめします。
 8) root ユーザで次のコマンドを実行し、/etc/sysconfig/desktop を作って
    おきます。
        echo 'DESKTOP=""' > /etc/sysconfig/desktop
 9) /etc/inittab を調べ、テキスト・ログインしたいのなら
        id:3:initdefault:
    グラフィック・ログインなら
        id:5:initdefault:
    となっていることを確認します。
10) 再起動。

注意点:
A) 上の例で言うと、C:\tmp に バージョンの違う Vine の CD イメージが
   複数あると、イメージをうまく読み込めずにインストールが失敗する
   ようです。Vine31-i386.iso だけを入れておいてください。
B) /etc/sysconfig/desktop を作り忘れると、GNOME ではなく、twm が起動して
   しまいます。そのときは、
   a) グラフィック・ログインなら、/etc/sysconfig/desktop を作ってから、
      再ログインしてください。あるいは、ログイン画面で GNOME をデフォルト
      のセッションに指定しても OK です。
   b) テキスト・ログインの場合は、各ユーザで setwm gnome を実行してから、
      X を再起動してください。念のため /etc/sysconfig/desktop も作成する
      ことをおすすめします。
C) インストール中「ビデオカードの設定」で「X の設定を行う」ことにすると、
   「インストール後の設定を実行中」のところで「未処理の例外発生」という
   エラーが出て、インストールが停止してしまいます。これは、X の設定に
   失敗しているだけですから、再起動後に X の設定をやり直せば、問題が
   ありません。でも、どうせ X の設定を自分でやらなければならないのなら、
   エラーなんかに出会わない方が気持ちがよいでしょう。それで、上の説明
   では「X の設定を行わない」ことにしています。

-- 
長南洋一