From: Yamada Kazuo <yamada@xxxxxxxxxxxxx> Subject: [vine-users:055316] Re: 高の俗字 { 亠 /(面 -( 一 / ノ / 口))/( 冂 < 口 } の入出力方法 Date: Fri, 08 Nov 2002 20:49:44 +0900 > 通常最近のUnix系OSでは漢字コードがEUCと言うのが多いと思いますが。 > お望みの文字はEUCの文字コードのテーブルには存在しないので、EUCコードの体 > 系では表示できない筈です。 EUCの元になっているJIS X 0208では、「高」のなべぶたの下が「口」か「は しご」かは区別しません。つまり、「高」の区点位置(25区66点, EUC B92E, SJIS 8D82)は、どちらの字体で表示しても構いません。 ですから、25区66点を「はしご高」に設計したフォントを使うというのが一番 まっとうな答えだと思います。 なお、問題の字体を「俗字」とする字典もありますが、これはどちらかという と書体の違いです。楷書体のように手書きに近い書体ではしばしばこの形に作 ります。 食堂などによく「なになに亭」という名前がありますが、看板の書体が手書き 風だと「亭」のなべぶたの下がやはり「はしご」になっていることがよくあり ます。「高」もこれと同じです。 > まず使用する漢字コードをSJISとかJISにする必要があると思います。 いわゆる「SJIS」も「JIS」も、元はJIS X 0208なので、上と同じ事情です。 JIS X 0208は、書店で売っている『増補改訂 JIS漢字字典』(日本規格協会) に縮刷版が収録されているほか、http://www.jisc.go.jp/ から検索してPDFと して参照することもできます。 -- 矢野啓介 (yano@xxxxxxxxxxxxxxxx)