長南です。書いているうちに長くなってしまいました。 市川さんのメールより [vine-users:064777] > > > > また、vine 2.6r3 を焼いた時 cdrecord ... -dao ... にしておかないと不正 > > > だった記憶があります。 > > > > 何故か、-dao というオプションは、音楽 CD を焼くときにのみ必要なのだ > > と思い込んでいました。お教えを記憶しておきます。 > > これに関して今読み返すと、言葉が足らなかったと思いますので若干補足致し > ます。-dao なしでも読む事に関しては問題ないと思います。マウントして中 > 身を見た時は、別段変な感じは受けませんでした。また、試してはおりません > が、恐らくインストールも問題ないのではないでしょうか。ただ readcd でイ > メージをファイルにする時に、元の Vine26r3-i386.iso とサイズの違いが出 > てしまい、当然 md5sum の値も違ってしまったと記憶しております。上記の付 > 録 CD-ROM のマスターディスクが、もし -dao と同等の処理がされていなけれ > ばそうなるかも知れませんね。 試してみたところ、おっしゃるとおりでした。たとえば、-dao なしで $ cdrecord -v speed=4 dev=0,0,0 -data Vine26r4-i386.iso といった形で CD-R に書き込んだ場合、CD-R は問題なく利用できるよう ですが、CD-R から readcd dev=0,0,0 f=Vine26r4.img でイメージファイルを 取り出そうとすると、 readcd: Input/output error. read_g1: scsi sendcmd: no error ---- (以下省略) ---- というエラーが出ました。当然、再作成したイメージファイルのサイズも md5sum 値も、元の iso イメージと同じではありません。 $ cdrecord -v speed=4 dev=0,0,0 -data -dao Vine26r4-i386.iso と、-dao を指定して CD-R を焼いたた場合は、readcd をやってもエラーが 出ませんし、CD-R から再作成したイメージファイルのサイズ、md5sum 値、 両方とも元の iso イメージと同じでした。 よいことを教えていただきました。ありがとうございます。まあ、わかって いる方にとっては当たり前のことなのでしょうが、-dao オプションのことは CD-Writing-HOWTO にも書いてありませんし……。 ……と書いた後、どうにも理由が気になるので、ドキュメントをあさって みました。/usr/doc/cdrecord-1.10/README.copy に関係ありそうなことが 載っていました。その部分を引用すると、 The best way to copy a data disk is to copy the raw data on the master CD. This may be done by reading the data from the raw device by using 'dd' or 'sdd'. NOTE: All CD-R's written in Track At Once mode end in two unreadable run-out sectors. If the disk has been written with a Yamaha CD-R100 or with a Yamaha CD-R102, there are even more run-out sectors. For this reason, you will not be able to read such a CD correctly with 'dd'. I recommend to write all disks in Disk at Once mode if your drive is supported in DAO mode with cdrecord. 市川さんのおっしゃるとおり、Disk at Once で焼けと言っていますね。 また、終端に run-out セクターのついたマスター CD から readcd で 入出力エラーを起こさずにイメージを読み出す方法が、すこし下に書いて あります。run-out セクターというのが、私には何だかわかりませんけれど。 -- 長南洋一 cyoichi@xxxxxxxxxxxxxxx