福原です. USB 外付け HDD へ Vine 3.2 をインストールしてみました. インストール自体は問題ありませんが,起動がちょっと問題です. HDD や CD-ROMドライブを内蔵していない PC に,USB-DVD と USB-HDD をつなげました. バッファロー DVM-D88U2 http://buffalo.melcoinc.co.jp/products/catalog/item/d/dvm-d88u2/ 我流道場 GD-HC03 + IDE ディスク(8G) http://www.garyudojo.co.jp/gd-hc03.htm BIOS で起動の順番を USB-CDROM, USB-HDD の順にしました. Vine 3.2 の CD-R を USB-DVD に入れて, boot: linux usb-storage とすると,DVD, HDD ともに認識したようで,普通にインストールできました. インストール終了後,CD-R を抜いて再起動すると L だけ表示して止まりました. LILO の最初の L だけ表示しているようです. 以下の方法で起動できることを確認しました. 1. rescue モードで起動します. boot: linux usb-storage rescue 2. chroot します. # chroot /mnt/sysimage 3. インストーラが作る initrd には USB のホストドライバ(たぶん)が含まれないので, それを含めた initrd を作成します. # rm /boot/initrd-2.4.31-0vl1.8.img # mkinitrd --preload=usb-uhci --preload=ehci-hcd /boot/initrd-2.4.31-0vl1.8.img 2.4.31-0vl1.8 4. 起動用 CD-R のイメージを作成します. # cd /root # mkrescue --root /dev/sda2 --iso ( mkrescue コマンドでは root を root=`mount | grep " on / type" | sed "s/ .*//"` という形で決めていますが,rescue モードではこれではうまく動かないので, --root オプションで指定します.) 5. /root/rescue.iso を CD-R に焼きます. DVD ドライブは rescue モードで使っているので,何とかして他のマシンにファイルをコピーして, そのマシンで焼きます. 6. 5. で焼いた CD-R で起動します. 内蔵ディスクがあれば,加藤さんが提案された /boot を内蔵ディスクにおく方法が簡単だと思います. boot: linux usb-storage で起動すれば USB-HDD も認識されるので,インストールの際のパーティション 指定で / を USB-HDD に,/boot を内蔵ディスクに指定すれば,うまくいくと思います. その場合も,3. の initrd の再作成は必要だと思います. ( 内蔵ディスクに Windows がインストール済の場合でも,FIPS や ntfsresize を使って, /boot 用の領域を取れるようにすることが出来るでしょう.) ( ひょっとすると LILO が内蔵ディスクの MBR にあれば,/boot が USB-HDD にあっても 大丈夫かもしれません.) USB-HDD で LILO が動かない件ですが,/usr/share/doc/lilo-22.5.8/README.bz2 の `LILO start message' の部分を見ると, > L <error> ... The first stage boot loader has been loaded and started, > but it can't load the second stage boot loader. The two-digit error > codes indicate the type of problem. (See also section "Disk error > codes".) This condition usually indicates a media failure or a geometry > mismatch (e.g. bad disk parameters, see section "Disk geometry"). となっています.ところが error コードが表示されないので,ちょっと不思議に思っています. -- 福原 <makoto@xxxxxxxxxxxxxxxxxx>