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[vine-users:077716] Re: ビデオ の問題で再起動Xが動きま せん。

  • From: 長南洋一 <cyoichi@xxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:077716] Re: ビデオ の問題で再起動Xが動きま せん。
  • Date: Thu, 25 Oct 2007 00:12:52 +0900 (JST)
長南です。

今ごろになって、心配になってきました。
メールは Windows から出していらっしゃるのでしょう。御自分のことを
「初心者」とおっしゃっていましたから、もしかすると /var/log/Xorg.0.log
のようなファイルをメールに添付するのに、どうやって Windows 側に
持っていったらよいのか、困っていらしゃるのではないでしょうか。
X のファイルマネージャは使えないわけだし。

お節介かもしれませんが、USB メモリやフロッピーディスクをコマンド
ラインから利用する方法を説明しておきます。

# その前に、/var/log/Xorg.0.log や /etc/X11/xorg.conf を Linux で
# 読む方法ですが、こうしたファイルはテキストファイルですから、
# cat、more、less などを使います。長いファイルの場合は、less が
# 便利でしょう。Space バーで次のページ、q キーで終了です。
# まあ、そこまで Linux を御存じないわけではないでしょうが。

まず、fat 形式でフォーマットした USB メモリやフロッピーを用意します。
これは重要です。ntfs フォーマットでは新しいファイルをコピーできない
といった問題が生じます。

USB メモリなり、フロッピーディスクなりを挿入します。続いて、
メディアのマウントです。Gnome が動いていれば、自動でマウントして
くれますが、runlevel 3 (つまり、テキストログイン)の場合は、
Gnome どころか X も動いていないので、手動でマウントします。ここでは
gnome-mount というコマンドを使用します(ほかにもコマンドはありますが、
pmount はまだインストールされていないでしょうし、昔ながらの mount は
ちょっと使用法が複雑ですから)。

フロッピーについては、Vine 公式サイトのマニュアルに書いてありますから、
そちらを見てください。USB メモリについてのみ説明します。

  http://vinelinux.org/manuals/server-1-2.html

USB メモリを挿入して、ちょっと待っていると、コンソールに情報が
ずらずらと表示されます(表示が止まったら、リターンキーを押せば、
コマンドプロンプトが戻ります)。それで USB メモリのデバイスファイルが
だいだい推測できるのですが、念のため dmesg を実行して、確かめます。
うちの場合だと、最後の方に USB メモリの情報がこんなふうに出て
います(上の方も読みたければ、dmesg | lessと打ち込みます)。

  $ dmesg        ( $ はコマンドプロンプト。打ち込むのは dmesg だけ)
     ---- (省略) ----
  Initializing USB Mass Storage driver...
  scsi2 : SCSI emulation for USB Mass Storage devices
  usb-storage: device found at 3
  usb-storage: waiting for device to settle before scanning
  usbcore: registered new driver usb-storage
  USB Mass Storage support registered.
    Vendor: I-O DATA  Model: USB Flash Disk    Rev: A4  
    Type:   Direct-Access                      ANSI SCSI revision: 02
      ---- (中略) ----
  SCSI device sdb: 512000 512-byte hdwr sectors (262 MB)
  sdb: Write Protect is off
  sdb: Mode Sense: 00 00 00 00
  sdb: assuming drive cache: write through
   sdb: sdb1
     ---- (以下略) ----

この場合、引用した最後の行に sdb1 とありますから、デバイスファイルは
/dev/sdb1 です。

gnome-mount を使って USB メモリをマウントします。一般にマウントは
root ユーザで行うものですが、gnome-mount (や pmount)を利用する場合は、
一般ユーザでも実行することができます(gnome-mount --help で簡単な
使用法が出ます)。

  $ gnome-mount -t -d /dev/sdb1
  gnome-mount 0.4
  X display not available - using text-based operation.
  Mounted /dev/sdb1 at "/media/MY USB DISK"

メッセージによると、USB メモリが "/media/MY USB DISK" ディレクトリ
(マウントポイント)にマウントされました。一応 ls で確認します。

  $ ls -ld "/media/MY USB DISK"
  drwxr-xr-x 12 cyoichi root 16384  1月 1日  1970 /media/MY USB DISK/

ディレクトリの所有者が今実行しているユーザに、所有者の(つまり一番
最初の)パーミッションが rwx になっていることを確かめてください。
さもないと、書き込めませんから。

今度はコピーです。

  $ cp /var/log/Xorg.0.log "/media/MY USB DISK"

これで USB メモリの最上位ディレクトリに Xorg.0.log がコピーされます。
ディレクトリ名に空白があるので、引用符で囲っていることに注意。

念のためコピーできたことを確認。

  $ ls -l "/media/MY USB DISK"

最後に USB メモリを gnome-umount でアンマウントします。

  $ gnome-umount -t -d /dev/sdb1

USB メモリを抜く前にアンマウントすることをお忘れなく。

あとは、USB メモリを Windows から利用するだけ。
もっと複雑なことをなさりたいときは、適当に応用してください。

-- 
長南洋一