長南です。もうちょっとだけ続けます。 Itou さんのメールより [vine-users:079324] > > Option "XkbDisable"を削除して起動してみますと、以前のように > チャタリングが起こりました。 > 再び、Option "XkbDisable"を書き足して起動すると解決しました。 Driver "keyboard" と Option "XkbDisable" の両方が必要だったのですね。 XkbDisable を有効にするのは、X のキー設定を使わずに、コンソール上での キーマップを引き継ぐということでもあります。そのため、X のデフォルト で使えるキーが利用できないという現象が起こります。 たとえば、日本語の入力は Shift-Space か Ctrl-Space で始めると 思いますが、Vine のデフォルトでは「半角/全角」キー (キーシンボルは Zenkaku_Hankaku) でも日本語を ON にできます。ところが、コンソールでは、 「半角/全角」のキーシンボルが Escape なのです。その結果、 Option "XkbDisable" を有効にしておくと、「半角/全角」で日本語入力を 開始することができません。そういう不便があるわけです。 # ほかのキーはだいたい大丈夫みたいですけれど。 なお、Driver "kbd" を使用したときは、"XkbDisable" というオプションを 使えないようです (書いても無効らしい)。 > /etc/X11/xinit/xinitrcの「# otherwise, take default action」下は > if...then...fiの中に「exec」があります。if文が終わってから > 「xset -r」を書きましたが、この場合も実行されないのでしょうか? if の中で exec some-script が実行されると、制御が some-script に 移ってしまい、返って来ません。ですから、fi の下に書いたコマンドが 実行されるのは、if 中でひとつも exec が実行されなかったときだけに なります。ちいさなシェルスクリプトを書いてお試しになってみてください。 ついでなので、もう一つ説明しておきます。/etc/X11/xinit/xinitrc を ご覧になって、もう大体おわかりでしょうけれど。 startx で X を起動すると、$HOME/.xinitrc が存在すればそれが、 存在しない場合は、/etc/X11/xinit/xinitrc が最初に実行されます。 startx はシェルスクリプトなので、お読みになってみてください。 gdm でログインした場合、Vine 4.2 では (このへん、ディストリビュー ションやバージョンによって違うことがあります) /etc/X11/xdm/Xsession が 最初に実行されます (/usr/share/gdm/defaults.conf の BaseXsession 参照)。 留意すべきは、この /etc/X11/xinit/xinitrc や /etc/X11/xdm/Xsession から X の環境 (キーマップや日本語入力など) が設定されていることです。 つまり、/etc/X11/xinit/xinitrc や /etc/X11/xdm/Xsession を利用しない 場合は、自分で日本語入力の設定などをしなければなりません。 続いて、/etc/X11/xinit/xinitrc や /etc/X11/xdm/Xsession から、 $HOME/.xsession や $HOME/.Xclients が存在して実行可能であれば、 それが実行されます。存在しないときは、/etc/X11/xinit/Xclients が 実行される。この /etc/X11/xinit/Xclients から Gnome のような デスクトップ環境やウィンドウマネージャが起動されるわけです。 -- 長南洋一