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[vine-users:079881] Re: Vineの 将来:ユーザーの一要望と して

  • From: 松本 悟 <helios.reds@xxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:079881] Re: Vineの 将来:ユーザーの一要望と して
  • Date: Sat, 26 Dec 2009 13:37:29 +0900
横からしゃしゃり出てすいません、松本@openSUSE です。


-------- Original Message --------
Subject: [vine-users:079876] Re: Vineの将来:ユーザーの一要望として
From: IWAI, Masaharu <iwaim.sub@xxxxxxxxx>
To: vine-users ML <vine-users@xxxxxxxxxxx>
Date: Sat Dec 26 2009 10:48:04 GMT+0900 (JST)

> ディストリビュータは理想とポリシーを持つべきという考えには賛同します。

+1

…ですが、

-------- Original Message --------
Subject: [vine-users:079873] Re: Vineの将来:ユーザーの一要望として
From: ロレンス <lawrence68z80@xxxxxxxxx>
To: vine-users ML <vine-users@xxxxxxxxxxx>
Date: Sat Dec 26 2009 10:09:34 GMT+0900 (JST)

>> Vineの強みと言われた充実した、日本語環境は他のディストリビューション
>> でも、不自由は聞かなくなりました。繰り返しますが”持たざる者”の為の
>> Vine。ここに、Vineの強力な存在意義を見い出します。

これはどうでしょうね。

古い、スペックの劣るマシンでもストレス(少)なく使うことを第一義とすると、
既にそこにフォーカスしたディストリビューションが存在する中、

# 例)
# Puppy Linux
# http://openlab.ring.gr.jp/puppylinux/
# Damn Small Linux (DSL)
# http://www.damnsmalllinux.org/
# …と、DSL の日本語化プロジェクト
# http://sourceforge.jp/projects/dsl-jp/

これらと同等、あるいはそれ以上の軽さを追求していかなければいけなくなるの
ではないかと思うのですが、それが本当に「Vine らしさ」なのでしょうか?

# 上記見ていただければ分かるように、Puppy Linux の動作環境は「CPU:
# Pentium 166MMX, RAM: 128MB, CDROM: 20倍速以上」、DSL に至っては
# 「486DX with 16MB of Ram」でもとりあえず動く(メモリが 128MB 積んであれ
# ばその激っ早さにビックリするでしょう、と謳っている!)となってます。

…まぁ、簡単に言ってしまえば、中古パソコンを活用したいということなら、そ
れ用のディストリビューション使えばいいんじゃないの? ということですね。
その役を担うのが Vine でなければいけない、という理由が思いつきません。


私自身 Linux に触れるようになった際は Vine にお世話になった口ですが、確
かにおっしゃる通り「日本語環境は他のディストリビューションでも、不自由は
聞かなくなりました」という状況にはなってきています。

しかし、Vine が当たり前になっている方だとともすれば忘れがちになるのかも
しれませんが、日本人(日本語ネイティブな人)にとって、開発に関する議論やバ
グ報告、要望など "日本語でできる" のって、とんでもない強みなのですよ。

OS として立ち上げた後の日本語環境という意味では他のディストリビューショ
ンと差別化するのは難しくなってきていると思いますが、開発周りでの日本語環
境という意味では Vine 以上に整っているディストリビューションはないでしょう。

私が首を突っ込んでいる openSUSE Project でも、もちろん意見や要望、バグ報
告の窓口は用意されています。…ですが、それらは全て英語でやりとりすること
が前提となっています。今はたまたま SUSE 開発陣に日本人の開発者がいるため
中をとってもらえたりはしているのですが、本来ならば、日本語入力関連や日本
語フォントなど、おそらく日本人(語)ユーザ以外にとってはどうでもいいものだ
ろうというパッケージについてさえ、入れ換えたりデフォルト設定を変えたりし
たいのならまずは英語でネゴシエーションする必要があるのです。

「日本語環境が充実している」という従来の強みが薄れてきている中、もう一度
「Vine らしさ」とは何なのか考えてみよう、というのは素晴らしいことだと思
いますが、これまで Project Vine が築いてきた財産の本質的な部分を見落とさ
ないよう願って止みません。


> が、そうであるならばこそ、梅田さんのように
> 「Vineは古いPCの再生を目的とすべきだ」
> などと*外部から*言うのは何か間違っているのではないかと思います。

「私が中心になって、賛同してくれる協力者を募りつつ CD 取りまとめします」
と手を上げてくれれば、おそらく皆さん大歓迎だと思います。「間違い」という
より、現実問題として、「私にはできない(or やる気がない)けど、誰かやっ
て!」と言っているだけだと、何も変わっていかない可能性が大だ、ということ
ですよね。

現状でスキルや経験が追いついていないとしても、本当にやる気があると見ても
らえれば、きっとフォローしてくれる人は現れます。で、上述したように、分か
らないことがあったら日本語で聞くことができる、というのは、ものすごいアド
バンテージなのですよ。せっかくアドバンテージがあるのに使おうとしないのっ
て、とてももったいないです。

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_/_/     Satoru Matsumoto - openSUSE Member - Japan _/_/
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