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[vine-users:070036] Re: 文献整 理ソフト

  • From: 三田英之 <hideyuki@xxxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:070036] Re: 文献整 理ソフト
  • Date: Thu, 27 Jan 2005 11:46:50 +0900
こんにちは、三田です。

Takashi Shiihara/椎原 隆 wrote:
> 
> 論文作成にLaTexやemacs等を用いる利点はどこにあるのでしょう?
亀岡さんもおっしゃっていますが、LaTeXでの文章作成はプログラミングに
似ています。ですので、私は以下のようにしてLaTeXでの文章作成(大学
時代の論文作成など)をしていました。

1.まず、自分のレイアウトに似た構成になっている他人の論文を探し、
 その元ネタになったLaTeXソースをもらう(^^;)
2.以下、文章が完成するまで2.1.〜2.3.を繰り返す
 2.1.必要に応じて1.のテンプレートを修正して文章を作成する
 2.2.作成した文章ファイルをコンパイルしてDVIファイルにする
 2.3.DVIをレビューする
3.完成したDVIファイルをPSファイルに変換する
4.PSファイルを印刷する
 (もしくは、DVIビューワによっては3.からいきなり印刷)

[利点1]
で、元ネタのLaTeXをパクってしまうという上記の手順1.で、かなり
楽が出来ます。一度作ってしまえば、今度は過去に自分が作成した
文章をテンプレートにして新しい文章を作成します。

[利点2]
上記の手順2.2.では、実際はDVI化に際して目次の作成とか参考文献の
Joinとか、幾つかやること(別のコマンド発行)があります。でも、
それらをMakeファイルに記述しておいて、プログラム開発と同じ要領で
"make"コマンド一発で実行することが出来ます。

[利点3]
LaTeXのソースファイルはプレーンテキストです。そのため、プログラム
と同じようにCVS等のバージョン管理システムで管理することができます。
100ページくらいの論文を書いていると、「あ、あの時消しちゃったやつ、
どこいったかな?」と焦ることがありましたが(^^;)、CVS管理していれば
過去の履歴を取り出せますので楽チンです。

[利点4]
私はやりませんでしたが、LaTeXでは1つの文章を複数のLaTeXソースに
分割することが可能です。勿論、分割された文章を統合した形で目次を
作成したりもできます。かなり長い文章を書かれる場合などは、これが
役に立つそうです。私が卒論を書いていた1998年当時には、(確か)
Wordには「分割した文書をまとめて目次を作成する」という機能が無く、
Wordで書いていた友人は苦労していました。

[利点5]
最後に、Wordは100ページくらいの文章を書くと未だに不安定になりま
せんか?特に図が多いと。その点、LaTeXはただのテキストファイル
ですから、編集時に不安定なんて話は聞いたことありません。

そんな感じで、私の知っているLaTeXの利点は上記のようなものですね。

# Emacsに関しては、私はEmacsキーバインド信者なので、もはやそれに
# 尽きる(^^;)といった感じです。

以上、ご参考までに。

-- 
三田 英之 <hideyuki@xxxxxxxxxxxxxxxxx>