こんにちは、三田です。 Takashi Shiihara/椎原 隆 wrote: > > 論文作成にLaTexやemacs等を用いる利点はどこにあるのでしょう? 亀岡さんもおっしゃっていますが、LaTeXでの文章作成はプログラミングに 似ています。ですので、私は以下のようにしてLaTeXでの文章作成(大学 時代の論文作成など)をしていました。 1.まず、自分のレイアウトに似た構成になっている他人の論文を探し、 その元ネタになったLaTeXソースをもらう(^^;) 2.以下、文章が完成するまで2.1.〜2.3.を繰り返す 2.1.必要に応じて1.のテンプレートを修正して文章を作成する 2.2.作成した文章ファイルをコンパイルしてDVIファイルにする 2.3.DVIをレビューする 3.完成したDVIファイルをPSファイルに変換する 4.PSファイルを印刷する (もしくは、DVIビューワによっては3.からいきなり印刷) [利点1] で、元ネタのLaTeXをパクってしまうという上記の手順1.で、かなり 楽が出来ます。一度作ってしまえば、今度は過去に自分が作成した 文章をテンプレートにして新しい文章を作成します。 [利点2] 上記の手順2.2.では、実際はDVI化に際して目次の作成とか参考文献の Joinとか、幾つかやること(別のコマンド発行)があります。でも、 それらをMakeファイルに記述しておいて、プログラム開発と同じ要領で "make"コマンド一発で実行することが出来ます。 [利点3] LaTeXのソースファイルはプレーンテキストです。そのため、プログラム と同じようにCVS等のバージョン管理システムで管理することができます。 100ページくらいの論文を書いていると、「あ、あの時消しちゃったやつ、 どこいったかな?」と焦ることがありましたが(^^;)、CVS管理していれば 過去の履歴を取り出せますので楽チンです。 [利点4] 私はやりませんでしたが、LaTeXでは1つの文章を複数のLaTeXソースに 分割することが可能です。勿論、分割された文章を統合した形で目次を 作成したりもできます。かなり長い文章を書かれる場合などは、これが 役に立つそうです。私が卒論を書いていた1998年当時には、(確か) Wordには「分割した文書をまとめて目次を作成する」という機能が無く、 Wordで書いていた友人は苦労していました。 [利点5] 最後に、Wordは100ページくらいの文章を書くと未だに不安定になりま せんか?特に図が多いと。その点、LaTeXはただのテキストファイル ですから、編集時に不安定なんて話は聞いたことありません。 そんな感じで、私の知っているLaTeXの利点は上記のようなものですね。 # Emacsに関しては、私はEmacsキーバインド信者なので、もはやそれに # 尽きる(^^;)といった感じです。 以上、ご参考までに。 -- 三田 英之 <hideyuki@xxxxxxxxxxxxxxxxx>