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[vine-users:065756] Re: インス トールCD作製 法自己レ

  • From: Shunta Susuki <shunta@xxxxxxxxxxxxxxxx>
  • Subject: [vine-users:065756] Re: インス トールCD作製 法自己レ
  • Date: Sat, 15 May 2004 18:46:53 +0900
なので、OpenOfficeが使いたいというのが目的ならばMacOS版を使う方が
楽ではないか?
OpenOfficeのMacOS X版はネイティブなものに関してはNeoOffice-J0.8.2があります。
このNeoOfficeはOpenOfficeを元にJavaの特性を生かして、MacOSにネイティブ対応させる取り組みで、現在も進行中です。私も 当然使っています。 このNeoOfficeはOpenOffice1.1がベースになっていません。当然MS Officeとのデータ互換性も最新版OpenOfficeには及びません。

本家OpenOffice1.1をMacOS X上で動かすには、X11上で動かすことになるのですが、この場合、ネイティブな漢字変換(ことえり,ATOK等)が使えません。実は最近、この問題を 解決する方法が発表されているのですが、若干運用上の問題があります。 さらに深刻なのはフォントの問題で、MacOS X側にインストールしたフォントをX11の中から使う方法が今のところわかりません。(私が知らないだけかもしれませんが)

というわけで、ことOpenOfficeに関してはMacOS Xはまだ理想的プラットフォームと言えないのが現状です。またMacOS XにはMS Officeが存在するという政治的理由もあって、Apple自身がどうもOpenOfficeの移植に消極的なような気がします。ま。これは私の勝手 な主観にすぎませんが。

VineSeedにするのが目的であれば、x86アーキテクチャを選択するのが
楽なのではないかと考えました。
いえいえ、x86を選ぶのであれば、Seedにする理由は一つもありません。

まず開発に協力したいなどと、身の程知らずのことを私がほざかずとも、すでに優秀な開発陣が活躍していらっしゃいます。さらに会社組織まで確立されてい ますから、マンパワー的にも、経済的にも十分な体制がすでにあるでしょう。

さらにOpenOfficeに関してはglibc2.2対応版が存在していますので、Seedにしなくても使うことができます。それこそ『Seedにし たい』などと大騒ぎして迷惑をかける意味が全くないと思われます。(VinePPC開発の皆様、本当にごめんなさい)

余談ですが、*BSDからも人員は流れているようですね。
x86アーキテクチャでLinuxのライバルがWindowsであるように、PPCの環境では
MacOS Xかも知れませんね。
わたしが初めてOpenOSの世界に入ったとき、初めて触ったのがNetBSD68Kでした。初心者向きの本の作者としては天才だといまだに思っている 三浦さんのMac68K本が私のスタートです。

そのとき以来、お会いしたことのあるBSDな方々が、最近皆さんPowerBookを持っていらっしゃるのには驚かされます。

確かに考えてみると、BINDのようなGUI不要のソフトであれば、そのほとんどが
./configure
make
make install
で入ってしまうのですからMacOS XはUnix系プラットフォームとしてはたいしたものだと思います。(Netinfoが好きになれないのですが、、)

そんなの言い訳だ!と言われてしまえば反論の余地はありません。
私の説明不足が要因でしょう。深く反省しております。

私が一番恐れるのは、開発者のモチベーションが低下してしまうことです。
特にオープンソースにたずさわる開発者は、別に高給取りな訳でも、経済的に身分が保障されているわけでもありません。
利用者が減って、ML投稿での話題に上らなくなればやる気が減退してしまうのは致し方ないところです。これが企業ベース(商用ベース)であれば、上から の命令で渋々でも開発を続けることになるでしょう。しかし、そんな圧力を受けることなしに開発を続けていけるのがオープンソースの美点でもあると思うの です。 誰も使わなくなったプロジェクトや開発者が意欲を失ったプロジェクトはやがて消えてゆく運命になるのは仕方がないことです。ですが、MacOS Xがいかに優れたOSであっても、VinePPCの魅力は色あせることはありません。私の取引先で(ボランティアでのインストールも含めて)現在、5台 以上のVinePPCがサーバとして稼働しています。社内用のサーバも含めるとその台数は10台前後に上ります。X WINDOWすら起動せず各種サーバとして稼働を続けるVinePPCには頭が下がります。

そんなVinePPCの開発者のモチベーションが下がって、このままSPARC版のようにフェードアウトしてしまうことを私は最も恐れています。何かで きることはないのか?と何もできる技量もないくせに、必死こいて勉強をはじめました次第です。

たとえ今Seedにすることができなくても、3.0リリースの際にはチャンスですからSeedに上げてみたいと思います。その時までiBookは他の OSを入れずに待ち続けることになるでしょうが、、、。
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須々木俊太